山好き仲間6人で雪嶽山&ソウル5泊6日!
ついに韓国行き、30回目になってしまった。雪嶽山(ソラクサン)行はガイドをするので毎回同じコース、6回目を数えます。今回は申し込み順に近所の山好きオジサンのKaさん(ソラク山2回目)とMoさん、私と同じ山の会、千葉こまくさハイキングクラブのKuさん、それに青森労山からTuさんとMiさんが参加してくれて、6名の参加になりました。
今回は松茸狩りという名目だったが今年は韓国も日本と同じ稀に見る不作で、松茸にありつけなかったのが残念です。幸いお天気にも恵まれ、事故、大きいトラブルも無く良かったです。来年の5月末、つつじ・チンダルレの咲く頃には、また済州島のハルラ山に登られれば行きたいと思っています。愛用していたソウルでの馴染みの店が二つとも替わっていました。大変残念です。
10月19日(月)
予定通りインチョン空港には夕方6時過ぎに着いた。
とりあえず空港の両替所で1万5千円ずつ各自両替する。本当は廣蔵市場(カンジャンシジャン)の両替おじさんのほうが率は良いのだが、刃物や、スプレーの関係で荷物を一つ預けたり、Tマネーカードを購入したりで、ホテルのある鍾路3街(チョンノサムガ)に着いたのは8時を過ぎていた。空港での両替が正解だった。レートは100円が1210₩ウォンとマアマアだった。8掛けにして計算して円表記する。
Tマネーカードは日本のスイカのようなカードだが、違うのは全て1割引きになる事。ソウルの地下鉄、バス、近郊鉄道で通用する。市内までバスだと乗り換えはいらないが、8千₩、640円掛かる。しかも渋滞に巻き込まれると時間も掛かる。空港鉄道と地下鉄を乗り継ぐと約半分の値段で行ける。時間も確実。
カードを買うときにいつも揉めてしまうが、今回は係りのお姉さんが居て助かった。新しく買った人は10000₩で求め、カードを持っている人も同額チャージした。自動だが日本語案内もあり、わかりやすい。
最近の定宿になりつつあるスカイモテルへ。
ここは割りと新しい家族経営のビジネスホテルで大変感じが良い。後述するソンさんの紹介。風呂も各部屋に付いている。青森組は二人部屋、桑島さんは一人、男共は3人部屋と言う予定だったが、男3人は狭いと言うことになり、最初の日は女性3人になってもらって、私が一人部屋に泊まることにした。部屋代は二人まで一部屋3万5千₩、三人部屋は4万₩。3泊分、全部で33万₩だから6で割ると一人3泊4400円で泊れたことになる。勘定が面倒なので一律同じ値段にした。
夕食はすぐ近くのマサンアグチムと言う店でアンコウの蒸し煮と海鮮鍋を食べる。
Kuさんはじめ女性陣はあまり辛いのが得意ではなかったので、店を選ぶのに正直、私なりに気を使った。旅館の近所はアンコウ料理の店が何軒か固まっている。両方とも小サイズにしたが、特にアンコウ蒸し煮は食べきれないほどの量だった。食後に食料、飲み物、カセットガスボンベを購入する予定だったが、時間も遅くなり、すぐ近くにコンビニや売店はあったがスーパーが無かったので、束草・ソクチョの高速バスターミナル近くのイーマートと言う巨大スーパーで買うことに予定を変更した。
10月20日(火)
予定通り早朝5時半旅館発。
地下鉄3号線で20分ほど、高速バスターミナル(コソクボストミナル)で下車。前回もそうだったが何故かいつも違う建物に行ってしまう。今回も訊いたら「違う建物」と言われて気がつく。縦3列のゆったりした座席のグリーンバスだが4時間近く乗って2千円くらいの料金は日本に比べればかなり安い。6時半の始発なのに満員に近かった。
10時過ぎ、予定より早目にソクチョに到着。
途中で休憩が一回あり、快適なスピードで10時過ぎ、予定より早目にソクチョに着いた。イーマートで色々買い物。里芋・トランがあれば芋煮と思ったが、店員さんに訊いたら無いと言うことで、ジャガイモと野菜を切ってビニールパックにしたのを買った。それと豚肉、ネギなどでトン汁を作ることにした。カセットガスボンベは二階にあると言うので、店員さんにそのように言ったがまるで通じず、手間取ったが、結局『ブタンガス』と言えば通じるのがわかった。4個セットで売っていて、300円ほど。やはり日本よりかなり安い。時間節約のためタクシー2台に分かれて行く。昨年と同様に、車が詰まっていて、かなり手前で降りてお金を払う。20分ほど乗って約800円。因みにバスだと一人80円。紅葉シーズンなのでソラク公園付近は大変な人出だ。各自ストレッチをして11:20雪嶽洞・ソラクドン出発。
飛仙台山荘(ピソンデサンジャン)には12:20到着。
各自、山菜ピビンバ480円と海鮮チジミ・ヘムルパジョン800円を頼む。ここの食事は山荘なのにとても美味しい!特にヘムルパジョンはイカなどがゴロゴロ入って、値段もこの内容ならソウルの食堂でも千円から1300円はする。
12:50、荷物を預け空身で金剛窟(クンガンクル)往復。急な勾配、岩場、朱色の鉄の階段が続く。最後は小さなお寺になっていて蝋燭の光が神秘的な雰囲気を湛える。番人の方が岩の間から染み出るお水を振舞ってくれた。景色は最高!千仏洞(チョンブルドン)の数え切れない岩の群れが目の前に広がる。岩山ではロッククライミングをしている人がいた。
13:55ピソンデ出発。
今回は足が揃って、あっけなく思ったより早めに16:05陽瀑待避所(ヤンボクテピソ)に着いた。待避所とは言っても9月に改修が終わったと言うことでかなり立派な山小屋になっていた。毛布のような布団が付いて一人一泊720円。前回もそうだったが「全部でいくらですか?チョンブロ、オルマエヨ?」と言っても通じず、Miさんが「トータル?」と英語で言ったら通じた。よく見たら受付のカウンターの手前には英語も含め料金が明示されていた。去年からソラク山の山小屋は国立公園の管轄になり、予約の必要が無くなった。
シーズンとはいえ、平日なのか他には韓国人の女性二人組と単独のお兄さんが泊ったきりだった。はじめ戸外で炊事をしようとしたが風もあり結構寒い。テラスのような室内でも良いと言う事で助かった。夕飯作りにはバーナー3つと、ランタンで4本のカセットボンベが役に立った。8時頃には就寝。いつものことだが残ったカセットガスボンベ(ブタンガス)は小屋の管理人さんにあげると、やはり大変喜ばれる。
10月21日(水)
ヤンボクテピソ4:20分出発。
出発のときパラパラ雨が降って、予報では晴れなのに…と思いながらカッパを着て歩き出す。しばらく歩いたら、星が見えて、あっという間に晴れてきた。すぐ衣類調整をする。まだ真っ暗な中、ライトをつけて歩く。次の山小屋、喜雲閣待避所(ヒウンガクテピソ)の手前までは急坂が続く。休憩を多めに取ってゆっくり登った。
6時ヒウンガク到着、朝食をとる。昨晩のアルファ米がかなり残ったのでおにぎりにしてもらった。昨年までヤンボクに居てお世話になり、一緒にビールを飲んだりしたチョンさんが、今回からヒウンガクに移ったと言うので会うのを楽しみにしていたが、まだ朝早いので寝ていると言うことで残念。
6:20小屋出発。
やっと明るくなってくる。稜線に出て、ご来光を拝み、岩山やソクチョの市街、東海(トンへ、日本海)も見えてくる。結構岩場っぽい急坂をゆっくり登って、7:50小青峰・ソジョンボン到着。後はさほど急でない上り下りがあり、中青峰待避所(チュジョンボンテピソ)でトイレ休憩。頂上、大青峰・テジョンボンには8:45に登頂。風が大変強く結構な寒さなので、記念写真を撮って早々に、五色温泉(オセクオンチョン)に向けて下山。
温泉街の食堂で一杯やったあと、束草へ。
途中だいぶ下った所では紅葉が一番良いときだった。11:55入口到着。グリーンヤードホテルの温泉は650円と言うことで、手持ちのウォンが乏しくなり、束草のホテルに行って汗を流せば良いということになった。温泉街の入口の食堂で、緑豆チジミやトトリムック・どんぐりゼリー、ピビンパなどをつまみに乾杯!ピビンパは前日昼の山小屋のほうが断然美味しかった。ただ、チゲのサービスが嬉しかった。15分ほど歩いたバス乗り場から、13:50分ソクチョまでバスに乗った。「高速バスターミナルには止まりますか?」とバスの運転手に訊いたのに、うっかり行き過ぎてしまって、高速ターミナルで降ります!!と言ったら、あわてて関係の無い所で、止まると言うハプニングもあった。Kaさんの口癖ではないが、「タノムヨーー!」
民泊へ。
束草(ソクチョ)ではホームページから、市内在住の韓国人と結婚されているクニさんの紹介で高速ターミナルから5分ほどの民泊、ソラクビーチリゾーテルに泊った。民宿と行っても、10階建てのビルの部屋で海岸が見え、景色が良い。男女3人ずつで一部屋4000円。ただ風呂は無く、シャワーがぬるくて出が悪いのが残念だった。
ウォンが乏しくなってきたのでMoさんと二人で、市内にある国民銀行・クンミンウンネンまでタクシーで行き、皆の分をまとめて両替した。確か100円が1260₩でインチョン空港よりかなりレートが良かった。
夕食はアバイ村のアバイ食堂へ。
夕食はテレビドラマのロケ地として韓国人には有名なアバイ村にあるアバイ食堂に行く。旅館の人に「歩いて何分掛かりますか?」と訊いたら15分と言うことだったが、地図では近そうだったのに30分は掛かったので、帰りはタクシーを呼んでもらった。この食堂はイカの詰め物・オジンオスンデで有名な所で美味しかった。普通の腸詰、やはり名物のアバイスンデも美味しかった。取材に来ていたNHKスタッフが隣の席で食事をしていた。
クニさんは家庭教師の仕事があると言う事で会えずに残念。やはりソクチョ在住で、ソラク山のガイドもしている崔・チェさんにも会いたかったが、遅いからいいかなと思ったら、夜中12時頃、かなり酔って部屋に尋ねてきた。はじめ部屋を間違って女性の部屋を開けて、「加藤さん居ますか!」と叫んだらしい。私もだいぶ飲んでいたので人のことは言えないが、翌日ソウルに行くから案内するようなことを言っていた。悪い人ではないが酔うと訳がわからなくなる。自分も気をつけよう…。
10月22日(木)
始発のソウル行き高速バスに乗る。
昨日ソウルまでのバスチケットを買っていたので、やはり始発のソウル行き高速バスに乗った。ソウルの旅館での部屋割りはKuさんが、一人部屋が良いということで、もう一部屋とろうかと思ったが、また計算し直すのが面倒なので、広めの部屋で男3人部屋にした。
お昼は歩いて10分くらいの仁寺洞・インサドンにあるオボロ豆腐定食屋、客園(ケゴン)で食べようとした。何回も行ったことのある店だし、地図の上からも間違いがないのにケゴンが消えていた!オスという店に変わっていた。そういえばHPソウルナビにも工事中とか書き込みがあった。今年版の「地球の歩き方」には早速、オスが載っていた。やはり定食屋なので食べてみた。結構美味しかった。釜飯はオコゲをパリパリにしている。黒豆豆腐はいまいちか?でも、やはりケゴンのオボロ豆腐が食べたかった…。
その後、歩いて代表的な宮殿、景福宮(キョンボックン)見学。
丁度日本語ガイドの付く時間だったので、説明を聞きながら見学。大阪から来たと言うおばさん、多分在日の方だと思うが、鋭い質問をガイドさんにしていた。裏門は此の頃いつも開いているようで大統領府、青瓦台(チョンファデ)で記念撮影。その後、地下鉄で鐘路3街・チョンノ3ガまで2駅乗り、歴代の王様の位牌が祀られている宗廟(チョンミョ)見学。ここはユネスコの世界遺産にもなっている。日本語ガイドは個人的に頼めるのだが、時間が遅いので今回は残念ながら駄目。ソウル市内の公共の見学施設は65歳以上無料。パスポートを見せるのだがKuさんは顔を見てパスポートはいらないと言われたと憤慨していた。
10月23日(金)
朝食は歩いて10分ほどの里門雪濃湯(イムンソルロンタン)に行く。
私は早く起きたので念のため前もって下調べをした。この店は100年ほど続く名店で店内には伝統継承・チョンドンケスンと漢字で書いた額がある。スープ物として500円のお値段は高めだがやはり良い味している。味付けは自分でする。Kuさんは、昨日のお肉より美味しい、と食べていた。以前は大根キムチ・カクテキしかなかったが、白菜キムチも出すようになった。キムチも食べ放題で美味しい!
その後、地下鉄ソウル駅で乗り換え、
4号線の二村・イチョン下車。国立中央博物館見学。
2時間ほど自由時間にした。嬉しいことに開館100周年を記念して年末まで観覧料無料!日本とは違い、もともと安いのに、無料とは!? 日本も見習ってほしい。いつも三階から見て廻ると二階の途中で時間になるので、今回は一階から見て廻った。古代の陳列だが、やはり内容が充実して一階だけで時間になりそうなので今回は二階をパスしてあわてて三階に行き、やはり李朝白磁と弥勒菩薩像を鑑賞した。この二つだけは絶対はずしたくない。
お昼は皆さんの希望で、やはりインサドンのサドンミョノクに餃子(マンドウ)を食べに行く。
ここでも私の失敗。店のお姉さんの勧めで、うっかり餃子鍋(マンドウチョンゴル)を頼んでしまった。これが美味しいけれど今回一番の結構な辛さ…。餃子スープ(マンドウクク)を頼むべきだった。餃子も一つでは足りずにうどんを追加したが、このときにまた唐辛子も追加で入れたらしい。餃子自体は美味しいので今度食べるときは気をつけよう。以前食べたときも鍋を食べたような気がするが、これほど辛かった記憶は無い。
10月24日(土)
朝早く念のためにいつものハンデクク(干鱈の雑炊屋)に行ったがやはり店替えしていた。もう10年近く、必ず朝は通った店で大変がっかりした。あのオモニと息子、アジョシの笑顔が忘れられない。ソウルの魅力が半減したと言っても過言ではない。旅館からの少し手前に名前がハンデククという別の店があったので希望者だけ、そこで食べた。アジュマが一人でやっている小さな店だ。不味くは無いけど干鱈の量が少なく感じた。でもスカイモテルに泊まったときは、またそこに行くかもしれない。
飛行場では私のマウンテンストック4本とKaさんのキムチが機内持込できずに手続きやり直し。後は何事も無く成田に到着、解散。 お疲れ様でした!!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-11-25