ソウル旅行記「3泊4日、ミュージカルとドラマロケ地めぐりの旅(2009年12月)」

ここ20年ほど、ほぼ毎年ソウルに行っている母と一緒にソウル3泊4日!

楽しみにしていたソウル。
私にとっては4回目のソウルです。
今回は、母と二人旅。
ここ20年ほどほぼ毎年ソウルに行っている母と、
一緒に来るのは2回目です。

1日目

 1日目は、16:35発のANA便で羽田から金浦に向かいました。
20時頃到着し、空港からまっすぐホテルへ。今回は、ウエスタンコープレジデンスというレジデンス(コンドミニアム)に泊まりました。便利だったのは、ベッドルームの隣にもう1つ部屋があったり、キッチン、電子レンジがあったことです。不満な点は、隣の部屋の人がクローゼットの扉を開け閉めする音までよく聞こえるところと、バスタブがなくシャワーだけということかな。でも、立地も悪くないし、キレイだし、何よりいつもソウルに行くと、夜中まで歩きまわっている東大門にあるというメリットはかなり大きかったです。
 ホテルに荷物を置いてから、歩いて広蔵市場へ。
まずは、レバ刺とユッケのお店へ。
店頭に、新鮮ぷりぷりのレバ刺が山のように置かれています。
ここでビール、焼酎を飲みました。
レバ刺はセンマイ刺と半々に盛られています。
 レバ刺は角切りなのですが、本当においしい!!
生臭さはまったくないし、つけるためのごま油と塩も日本の物よりおいしい気がしました。普段ユッケってあまり食べないのですが、梨の甘みでおいしく食べられました。梨ってこんなに甘いんだ!ってホントびっくり。ただ、生肉ってそんなにたくさん食べられるものじゃないですよねー。結局全部は食べられませんでした。ここは、ユッケ、センマイ刺&レバ刺、ビール、焼酎で26000ウォン(約2000円)でした。
 そこから、ピンデトッのお店へ。
ピンデトッは、緑豆のチヂミです。中にはモヤシがいっぱい入っているので、意外とあっさりしていて食べやすかったです。ここではマッコリをいただきました。地元のおじさん方と合い席になったのですが、日本語ができる方だったので少しおしゃべりしたりしました。マッコリ(1L)とピンデトッで7000ウォン(約550円)、こんな場所があったらおじさんたちもまっすぐ家には帰れないよね~!
マッコリとピンデトッを半分残し、テイクアウトにして、麻薬キンパッのお店を探しました。でも、全然見つからない。それに、閉まっているお店もたくさん。場所を聞くために一杯飲むことにして別のお店へ。ここではマッコリと豚肉(なんだろう?チョッパルみたいな味でした)を食べ、隣の席のお兄さんたちに麻薬キンパッの場所を聞きました。一人が「この店は昼間しか開いてない」と言っていたのだけど、ホントかな?最近はガイドブックにも載っている店で、どれにも深夜営業って書いてあるんだけど…。結局、麻薬キンパッはあきらめたのでした
 千鳥足で向かったのは光煕市場。
革のジャケットを買いたいので下見です。ここにある何軒かのお店に、日本の雑誌の切り抜きが貼ってあったり、「JJで紹介された店」なんて貼り紙があり、日本人のお客さんもたくさん。お店の人も日本語がしゃべれる人が多かったですよー。結構ディープな場所だと思っていたけど、今や定番スポットになりつつあるんですね。


光煕市場のビルの前のお店は、
韓国ドラマ「シンデレラマン」のロケ地らしく、
たくさん写真が貼ってありました。

ここまででかなりいい時間。
部屋に戻ってシャワーを浴び明日に備えました。
一日目から、こゆい旅です。

2日目

 2日目は、まず京東市場へ。
ここは、いつも母が漢方の物などを買いに行くところです。そして、チャンジャや明太子を売っている行きつけのお店があります。お店のおじさんとは、言葉はまったく通じないけど、母の事を覚えていてくれて、嬉しそうに挨拶してくれました。他にも、エゴマの葉のキムチやノリ、私は最近話題の干しダラも購入しましたよ。
 買い物をとりあえず済ませてホームプラスへ。
日用品が売っているのですが、おみやげに買うようなお菓子や食品も買えるのでとっても便利。私は、子どもたちのためのお菓子、ダシタ(牛だしの素)、生食(アーモンド、松の実などの粉末)を買いました。母は食品のほかにシャンプーを購入。日本の通販で高く売っているデンギモリを薦めておきました。ちなみに、デンギモリは安い方の「名品」で約2200円、ミジャンセンは約850円でした。
実は、ここまで朝食を食べていなかったので、キンパプを買って、荷物を置きにホテルへ戻りました。急いで食事を済ませてからは、漢南で知人が開いている陶芸の個展を見に行きました。漢南駅は、以前に韓国ドラマ「サンドゥ、学校へ行こう」の舞台になった高校を見に行ったことがあるので、少し土地勘があるつもりでした。でも、やっぱり迷ってしまい…。こういう時、ソウルだとこっちから尋ねなくても、どこからともなく手を差し伸べてくれる人が現れるんですよねー。今回も、知らないおじさんが教えてくれて無事に着くことができました。
しっかし、この時は寒かったです!晴れているのに、なぜかひらひらと白い物が舞っていて、よく見ると雪でした!日本だと、こんな風に雪が降ることはないから、本当に不思議な感じ。
 個展が行われた場所は、素敵なギャラリーでした。
豪邸の一部にサンルームを作って、そこをギャラリーにしたような感じ?古い韓国のテーブルの上で陶器が映えていました。それに、飾ってあった韓服を現代的にアレンジしたウエディングドレスが本当に素敵で、写真をたくさん撮ってしまいました。
 次はドラマスポットへ
さて、ギャラリーを出てからは、また雪の降る中、駅まで戻り、今度は安国駅近くの雲峴宮に向かいました。今回は韓国ドラマ「宮~Love in Palace」を見てから行ったこともあって、期待度大!ここは、主人公のチェギョンが御妃教育を受ける場所として使われていました。
でも、まずはその裏にある徳成女子大雲泥洞キャンパスへ!ここは、「宮」の中で、皇太子シン君とチェギョンが暮らしていた洋館があるというのです。かなり大きな建物なので、その後ろ姿は雲峴宮からもよーく見えています。大学の門から入り、建物を目指して少し歩くと、そこは緩やかに洋館に続くスロープ!!!建物の正面が見えた瞬間、嬉しすぎて思わず駈け出していました。(笑)ドラマで使われたのは建物の外観だけで、中はセットだったそうですが、たった2日前に見終わったばかりだったので、もう中に皇太子シン君がいるような気がして、嬉しくて、嬉しくて、たまりませんでした~!右から、左から、写真撮りまくりです。(笑)めちゃめちゃテンションあがったのは言うまでもありません。
それから雲峴宮に移動して見学。
ここではi-podに入れてきた「宮」のOSTを聴きながら歩きまわりました。
今までロケ地は色々見たけど、OSTを聴きながらは初めて!
これ、めちゃめちゃハマりますよ~!!!
 干し鱈のスープを専門店で☆
朝からキンパプだけだったので、地下鉄で乙支路入口へ移動。プゴグッチッ・ムギョドン・トジュッコルへ行きました。少し前に日本のテレビ番組で紹介されて以来、簡単にプゴクッを作るためのダシタと干しダラのセットが東京の大久保でも売っているぐらいの有名な料理。私も、肌にいいと聞いて、家で作ろうと思っているのですが、まずは専門店で食べてみたかったんです。

味はあっさりだけど、牛のダシがよく出ていておいしかったです!そして、何より気に入ったのは、一緒に出てくるエビの塩辛。小さなエビの塩辛に、ゴマと刻んだネギが入っているのですが、ゴマ油の味がします。これをプゴクッに入れてもいいのですが、ご飯に乗っけて食べると本当においしい~!!あの塩辛、また食べたいな~。
 せっかく乙支路入口に来たので、ロッテ免税店とロッテ百貨店にもお立ち寄り。
バーゲンをしていたので、ものすごい人でした。

ここからは、急いで南大門へ。
叔母の知り合いの店で革のジャケットを買いました。ライダースジャケットが欲しかったので、買うつもりではいたけれど、予算よりちょっと高い買い物になってしまいました。ハードなタイプを買おうと思ったけれど、フォーマルっぽくも着られそうなデザインの物を選びました。結構、いい買い物だったと思います。あとはせいぜい活用しよう!

さらに急いで、今度は三成へ。
南大門では、娘に頼まれていたヘアアクセサリーと犬たちのセーターを買って、ミュージカル「ヘドウィグ」を観るために三成に向かったのでした。そもそも、私が初めてソウルに行ったのも、この「ヘドウィグ」を観るため。今回で3回目です。
 会場のKT&G想像アートホールです。
前回来たときも思ったけど、漢江の南側の街って道路が広い。そして、道によっては地下道でしか渡れないところがあります。今回も、改札を抜け、出口を出る間、地下鉄利用というわけではない、ただ道を渡るだけの人がたくさんいて歩きにくかったし、出口から会場のあるビルまでも上り坂できつかったです。

いつも通り、ヘドウィグ登場シーンは大盛り上がり。でも、日本のヘドウィグと違って、カーテンコール以外は誰も立ちません。周りは、ヘドウィグ役のユン・ドヒョンさん(YBバンドという韓国の国民的ロックバンドのヴォーカル)ファンが多いみたいで、ヘドウィグ姿の彼を見て「うっそ~!」みたいな感じで盛りあがっていました。

お芝居自体も素晴らしかったのですが、韓国のヘドウィグは何と言ってもカーテンコールがお楽しみ!さながらロックコンサートのようで、会場全員総立ちで盛りあがりに盛り上がりました。途中、ユン・ドンヒョクさんが会場に下りてきて、客席の前後左右6カ所ぐらいに移動し、すべての観客を平等に楽しませ、最後はステージに戻って、最前列の観客全員と握手して帰って行きました。なんというサービス精神だろう!と興奮しながらも、あっけにとられる私。2列目だったのだから、もうちょっと勇気を出して手を伸ばせばよかったと心から後悔しました。
その興奮状態のまま、東大門へ。
興奮さめやらないまま地下鉄に乗り、ホテルのある東大門歴史文化公園駅へ向かいました。私は立ったまま母にしゃべりっきりにしゃべっていました。もう、ユン・ドヒョンさんがかっこよくて、かわいくて、大好きになっちゃったんですよー。そして、その興奮状態のまま、サムギョプサルを食べました。この旅で一番たくさんお酒を飲んだ日です。行ったお店はミリオレの近くで、去年友達と行った時に偶然入った店。その時も酔いがまわるにつれディープな語りが始まったのですが、今回もそうでした。芝居の事から、韓国の事から、本当に色々話をしました。
 食後は、その状態でミリオレ・・・の前に寄り道
服やアクセサリーを購入し、満喫してホテルへ向かいました。ホテルへ戻る途中で、ずーっと前から気になっていたTWOTWOチキンへ寄り道。前に韓国映画を観た時に出てきたのを見て以来、いつか食べたいなと思いつつも食べていなかったのですが、揚げてもらうのをビールを飲みながら待ち、ホテルの部屋に持って帰って食べました。

衣はサックサク、中はジューシー。付け合わせの大根もさっぱりしておいしく、ペロッと食べてしまいました。これは、癖になる味です。あー、何と言う充実した日、幸せすぎます。

3日目

 10時過ぎにホテルを出て、今日は明洞からスタート。
昨日は夜遅くまで起きていた事と、お酒もだいぶ飲んでしまったので、起きた時は、まだお酒が残っている感じでした。でも、いわゆる二日酔いじゃない。私はあまりたくさん飲まなくても二日酔いになりやすいタイプなので、ほとんど奇跡に近いことです。これってやっぱり韓国食品の持つデトックス効果なんじゃないかなとひそかに思っています。
 ミリオレは11時開店なので、まずはNature Republicへ。
前回来たときとは場所が変わって、ミリオレのすぐ隣になっていました。ここには日本語がぺらぺらのおねえさんがいたので、商品の説明もしっかり聞けてよかったですよ。明洞のコスメショップは日本人客がほとんどなので、片言でも日本をしゃべれる店員さんが多いですが、細かい事を聞くとわからない人も多いのです。

実は、明洞よりもそれ以外の街で買った方がおまけがたくさん付いてくるというメリットも。ある程度、買う物が決まっている場合は、明洞以外の日本人観光客が少ないところで買った方がお得ですね。

開店5分前から、入口の前で待ってミリオレの6階(7階だったかな?)でお直し!
ここの階の隅っこには、ウチの母行きつけの洋服のお直し屋さんがあるのです。ソウル歴約20年の母は、ソウルに来るときに直したい服やクリーニングしたい服を持ってきます。どちらも日本より仕事が丁寧でしかも安いらしい。

今回、私が持って行ったのは15年前にフィレンツェで買った革のコートです。とっても気に入っているし、どこも傷んでいないのですが、大きめの肩パッドが時代を感じさせるようになり、着られなくなってしまいました。それをどうやって、まったく日本語がわからないおばさんに伝えるかが問題だったのですが、それは杞憂でした。コートを裏返して、「パッドを取って」とジェスチャーして説明したら、もう何かわかった様子。私が着てみせると、”肩パッドを取ったら、生地があまる部分があるから、そこも詰めていい?手が少し短くなるけど”と、手振り身振りで伝えてくれました。そして、”どうせなら、ウエストも少しシェイプしたら?”と言っているようなので、うなずいてOKしました。おばさんは、チャコでささっと印だけつけて「40000ウォン(約3100円)」と言いました。

「これはたくさん時間がかかる。今日中?」と聞いてきました。これは、「たくさん」「時間」「今日」という単語がわかったので間違いありません。私は今日中がいいと伝えると、仕上がりは4時と時計を指差して教えてくれました。お金を払って、名前を伝え、店を出ました。
コートを預けた後は、明洞駅から乙支路入口駅を目指しつつ、前回行った携帯ストラップやヘアアクセなどのお店へ。ここはかわいいテディベアなどのストラップが1000ウォン(約80円)から売っているんです。ここではたくさん買い物をしました。いつも「もっと買えばよかった」と後悔するので、今回は心置きなく。
 朝食抜きでここまで来ていたので、百済参鶏湯へ。
ここは二度目です。
参鶏湯屋さんは他でもそうだけど、キムチがおいしいですよね~!
今回もばくばく食べてしまいました。
 食事を済ませてから、地下鉄で弘大を目指しました。
弘大に行ったのは初めて。今回行ったのは、韓国ドラマ「コーヒープリンス1号店」の撮影に使われたカフェに行くためです。

弘大の駅を出て、ネットで見つけた行き方を見ながら歩いて行きました。ロケ地には必ず自力で行っているので、いつもネットで情報収集しているのですが、強い味方が韓国観光公社のHP。ここには、ドラマ別にロケ地の案内が載っています。案内と言っても、地図はなく文字だけなのですが、なぜかその通りに行くとちゃーんと着くと言う、とっても信頼できる情報です。

今回の案内も「四つ角を通り過ぎ、三つ角を50m行って、100m」と行った具合。でも、最後の角を曲がったら見覚えのある坂道が見えてきました!そこからが結構距離があったのですが、ドラマで何度も見ていた道なので、間違いない!という確信がありました。この辺りはおしゃれなカフェや洋服屋さんがいっぱいで、東京で言うと自由が丘のような雰囲気。
坂を上り始めたところに、コーヒープリンス1号店はありました!!当たり前だけど、ドラマと同じ~!店内に入ると、お客さんが3組ほどいましたが、1組が中国語(?)をしゃべっていたけど、あとは韓国の方みたいでした。みなさん普通に座ってお茶していたので、私も最初はおとなしく座っていました。こちらは前払い制。

カフェラテは1杯7000ウォン(約550円)と、こちらにしてはお高めでしたが、まるでドラマの中に入ってお茶しているようで大満足♪カフェラテもかわいいラテアートがしてありました。
しばらくすると、東南アジア系の団体さんが来ました。彼らは最初から座る様子もなく、店内の色んなところに移動しては写真撮りまくりです。だったらと、私も立ちあがってあちこち撮影し始めました。店員さんたちが立ち働いている後ろ姿は、ふとプリンス達のようにも見えたりします。

本当はゆっくりしていたいけど、この旅行にそんな時間の余裕はないので、店を後にしました。
 今度は梨大を目指します。
ここは、かわいい洋服屋さん、小物屋さん、コスメショップがいっぱいあります。まずは、母が妹から頼まれた物を買うために、小物屋さんへ。ふわふわのルームシューズを買いました。その後は怒涛のコスメショップめぐり!

これまでまだ本格的には買い物できていなかったのですが、手帳にはずらーっとリストがあったので、それを広げつつ、banila.co、THE FACE SHOP、ETUDE HOUSEで買い物。「も~~!!これ以上持てない!!」ってぐらい買いました。ほとんど買い出?仕入れ?って感じです。(笑)あまりにもたくさん買ったので、おまけもいっぱいもらいました。サンプルはもちろん、banila.coでは手鏡、ETUDE HOUSEではヒザ掛けと羽のついたボールペン、THE FACE SHOPでもヒザ掛けという具合。
 ここで買い物終了。次は、Nソウルタワーを目指します。
泣きそうなほど重い荷物を持って地下鉄に乗り、一番近そうな市庁駅で降りて、そこからタクシーです。最初に拾ったタクシーは、「遠回りしないと行けないけどいいのか?」って地図で説明しながら言ってきました。あり得ないほどの遠回りだったので断って降り、次のタクシーへ。おじさんに「ソウルタワー モルダ(遠い)?」と聞くと「カッタ(近い)カッタ(近い)」と言って、本当にすぐ着きました。それも、1台目のタクシー運転手が「通れない」と言った道を通って…。

ソウルは今回で4回目。
なのに、Nソウルタワーは行ったこともないどころか、見たこともありませんでした。

なんと明洞からすぐそば。見てみたらホントにすぐそばだったんですね。行きは上り坂ですが、行こうと思えば明洞から徒歩でも全然行けます。明洞から行くと、エレベーターとケーブルカーを乗り継ぐことになりますが、タクシーで行ったので、ケーブルカーの入口で降ろしてもらいました。タワーは、南山という山の上に立っているタワーです。

ケーブルーカーは10分間隔で運行しているのですが、日曜日ということもあってか満員電車状態でした。みんな観光って感じで来ているので身軽そう。私だけがものすごい量の買い物の荷物を抱えていました。ケーブルカーを降りてから、山のてっぺんに行く前の階段がかなりきつかったです!へこたれそうになりながらも、何とか登っていくと、昔の衣装を着た男の人たちが歩いてきました。

母が前回見たそうなのですが、ここでは武術のショーをやっているそうなんです。それが無料とはいえ、意外と見応えがあるから、それに間に合うように行こうと言われていたのですが、結局ギリギリで終わったところに着いてしまったみたい。上演時間が思ったより短かったんでしょうね。3時からということで、3時半についたけど、ショーも、その後の撮影会も終わっていました。

タワーの建物に入ってすぐに、コインロッカーに荷物を預けました。はー、何という開放感!!ソウルでは、ぬかりないようにいつも地図とガイドブックを持ち歩いているので、身軽に廻れたことは一度もなし。いつかお財布と携帯ぐらいで街を歩いてみたいものです。
テディベアミュージアムは2つのゾーンに分かれていました。まずは、昔の韓国を再現したゾーン1へ。そこでは、小さなテディベアたちで再現された、昔の宮殿建築や王族の暮らしなんかが展示されています。ネットで写真を見てはいたのですが、まさかみんなが動いているとは知らず、ホントにかわいくてびっくりしました!同じタイミングでイギリス人とおぼしき男性の団体がいたのですが、彼らもあまりのかわいさに「Oh~,My god!」を連発。顔を見合わせては微笑みあってしまいました。

ひと回りして、ゾーン2へ。ここは現代のソウルの街が再現されています。明洞、東大門、仁寺洞などなど、行ったことのある街がたくさんありました。「ここは仁寺洞だ、これは大統領官邸だね」と言うと、母は全然知らなかったようす。観光客相手なのだから、日本語でも説明が貼ってあってもいいのにと思いました。
そして、いよいよ最後は「宮」ゾーン。ドラマ「宮」で各話のエンディングに出てきた、エンディングベアたちが展示されていました。ドラマを見ていない人にはただのテディベアだと思うのですが、ドラマを観終わったばかりに私は当然大感動!!特に皇太子シン君が子どもの頃から大切にしていたテディベア「アルフレッド」には大感激でした~!「宮」ゾーンの隣には、ペ・ヨンジュンベアもありましたよ。そちらは、「太王四神記」「冬ソナ」などの扮装をしたテディベアが飾ってありましたよ。

ミュージアムを出てからは、タワー内にあるおみやげ屋を一回りし、外に出て写真を撮りました。例の愛の錠前ですが、もうすごい量ですね!!カップルが永遠の愛を誓って錠前をつけて行くようですが(有料で、錠前はタワー内に売っています)その内、外の景色が見えなくなるんじゃないか?って思うぐらい。

おみやげ屋さんでは特に何も買わなかったのですが、ちょっと欲しいなと思ったのが、好きな文字を入れてくれるシルバーアクセ。ハングルで文字を入れてもらったらいいだろうなーと思いつつ、自分の名前以外に思いつかず、それもつまらないのでやめました。今度までに何か考えてみよう。
 さて、ソウルタワーの帰りは徒歩で明洞まで戻りました。
そして、ミリオレへコートを引き取りに。出来上がった革のコートは、それはそれは素晴らしい仕上がりでした。一見、切って縫ったようにはまったく見えません。でも、当然肩パッドはなくなっていて、肩も小さくなり、そでは思ったほどは短くなってなくて、ウエストもさりげなくシェイプされていました。母が思わず「いい仕事してるよ、おばちゃん!」と言ったほど。私も大満足です。これからは私もソウルに来るときは直したい服を持ってこよう!

もう持てない!ってほどの大荷物の私。
とにかく荷物を置きにホテルに戻ったのでした。
 時間もギリギリ!地下鉄で蚕室へ!
ホテルに荷物を置き、今度は地下鉄で蚕室を目指しました。それでも、なんとか無事チャムシルに到着。シャルロッテシアターを目指しました。とにかくずっと小走りです。(笑)途中でコンビニを見つけたので、ピビンパおにぎりを購入。これで終演までは何とか持つでしょう。

シアター目指して地下の通路を走っていたら偶然通りかかったのがスターショーケース。ガイドブックでも見ていたのですが、Rain、ソン・スンホン、東方神起などのスターゆかりの品(衣装など)が飾っているのです。(そしてなぜかIKKOさんの部屋も・・・)ゆっくり見ている時間はないので、歩きを止めないまま写真だけ撮りました。スターアベニューは有料だけど、スターショーケースは無料だったんですね。偶然とは言え見られてよかったです。
 無事、ファントム観賞
ファントムはヤン・ジュンモさん、クリスティーヌは、キム・ソヒョンさん、ラウルがホン・ガンホさん。(ハングルの読み方が間違っていたらすみません)

第一幕が始まり、最初のシャンデリアが落ちるシーンでは「ああ、始まった!」とわくわく状態でした。出演者全員粒ぞろいというか、みんな芝居も歌も上手。ソウルでお芝居を観るといつも思うのですが、全員が本当にプロって感じなんですよね。
第二幕、芝居後半、私に信じられないことが起こったのです。こんなことは今までの人生で一度もなかったことなのですが、まったく言葉もわからないと言うのに、ファントムにぐーっと引き込まれてしまったんです。エンディング、シーツをはぎ取った椅子にファントムの仮面だけが残されていたのを見た途端、涙があふれてきました。目の中に涙が浮かんで頬をつたうと言う涙ではなく、どー!!!っと涙が出て、垂直に前に飛んだような感じさえしました。周りにも思いっきり鼻をすすって泣いていた人がいました。

結局、席を立って、劇場を出るまで、ポロポロと涙を流しながら歩き、その後はしばらくしゃべることができませんでした。しゃべれなかったのは、しゃべると泣いちゃうからなんです。タクシーに乗って、夕食のために新沙に向かったのですが、母と二人「ああ、なんて事だろう」とため息。一言でも話してしまうと涙がまたぼろぼろと出てきます。

ただでさえ、いつも時間が足りないソウルの旅で、芝居を2本観るってことは代わりにできないことも出てきてしまうってことなのですが、今回は本当に両方とも観て良かったと思います。私の人生の中のベスト5に入るかもしれない舞台に出会えて、素晴らしい宝物ができました。少なくとも、今まで日本やロンドンで観た中で、最高のファントムであることは間違いなさそうです。
 ソウル最後の夕食はカンジャンケジャンです。
私は特にカニ好きってわけではなく、カニと聞いて興奮するほうではないのですが、一度は食べてみたいなと思っていたもの。

ま~こりゃ、うまかったです!!(笑)お店には日本語のメニューがありましたが、働いていたおばさんは日本語ができるというわけではなかったのですが、カニの甲羅をハサミで切ってくれたり、身を出してくれたりしました。そして、ミソの残った甲羅を私のお皿に置くと、中にごはんを入れて混ぜて食べなさいとジェスチャー。これは、本当においしかったです。幸せの味ってやつですね。

カニ自体には結構濃いめの醤油味がついているので、ごはんがないとそんなにたくさんは食べられない感じでした。今回はカンジャンケジャン2人前とビール1本、焼酎1本で58000ウォン(約4600円)でした。韓国でも、カニは高い食べ物だと思うのですが、それでもこのお値段ですから~!本当に幸せでした♪

こちらのお店のオーナーをおぼしきおばあさまは日本語が堪能でした。帰りはタクシーで帰ることにしたので、行き先を運転手さんに説明してくれるように頼みました。
 そして、ソウル最後の買い物のために、光煕市場へ。
革のジャケットはもう買ってしまったのですが、毛皮のマフラーが欲しかったのです。数件のお店を廻って7000ウォン(約5500円)でラクーン(あらいぐま)のマフラーを購入。これで今回の旅の買い物はすべて終了!!
 屋台も欠かせません!
ホテルへ向かう途中の屋台で、緑茶ホットクッを買って、頬張りながら帰りました。こういった屋台フードは大体が1000ウォン(約80円)です。
ホテルに戻ってからは荷造り。これがめちゃめちゃ時間かかりましたが、何とか無事すべて詰めました。大量の化粧品はみんな箱から出したので、やっと入ったって感じでしょうか?いつも大きなスーツケースをほぼからっぽで持って行くのですが、帰りはいつも満タンです。(笑)寝たのはやっぱり深夜2時過ぎでしたとさ。

4日目

 楽しかったソウル旅行も最終日。
今日は8時半頃ゆっくり起きて、ホテルピックアップの9:50まで最後の荷詰をしていました。なんとも名残惜しい~!ホテルを出発して、1軒だけ別のホテルに寄ってからは金浦空港を目指します。ホントにいい旅だったな。

空港に着いた頃にはおなかぺこぺこ。レンタルしていた携帯を返却してから、フードコートへ向かいました。結構建物の奥にあったので、なかなか見つけられず、途中の洋服屋の店員さんに聞きました。「フードコート?」と言ったけど、わからないようだったので「シックタン?(食堂?)」と聞いたらすぐわかったみたい。今回の旅では、少しだけどわかる単語があったおかげで色々助かりました。また帰ったらたくさん勉強しなくちゃ!と思ったのは言うまでもありません。
ソウル最後の食事はピビンパプ。味噌チゲとおかずが3つ付いて4500ウォン(約350円)、外より高い空港でこの値段ですからね~。嬉しすぎます。お野菜たっぷりでとってもおいしかったですよ。

ゲート前で待っているぐらいから、ものすごい眠くなってきて、結局飛行機の中ではほとんど寝ていました。

それにしても、本当に充実した週末でした。今回もいい思い出がたくさんできました。そして、何より気持ちよく送り出してくれた夫、いい子で待っていてくれた子どもたちに感謝しなければ。と言いつつ、次はいつ行けるかな?と、もう考え始めている私です。

長い長い旅行記、読んでくださって本当にありがとうございました!


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-20

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