今年は連休初日から集中豪雨に見舞われたソウル。後半はいつもと変わらない秋夕の風景に!
こんにちは!ソウルナビです。日本でいうお盆のような日にあたる秋夕(チュソッ)。今年は一昨日の水曜日、9月22日がこの日にあたり、前後1日ずつのお休みを合わせて昨日までが秋夕の三連休でした。毎年、人々は田舎へ帰って家族や親族と共に過ごし、また多くのお店が休業したり、秋夕の特別イベントが行われたりと普段とは違った雰囲気になるこの時期。今日はそんな秋夕連休の様子を、今年もいろんなエリア別にお伝えしたいと思います!今年の秋夕三連休というと、ソウルでは初日に記録的な豪雨にみまわれ、地域によっては道路が川のようになったり浸水してしまったりしたところも。そして突然気温が下がり、急に涼しくなったりもして何だかお天気に振り回された連休だったような!?それではさっそく当日の様子からいってみよ!
9月22日(水) 秋夕当日
◎三清洞 14:30~15:00
まずはすっかりソウルの人気のスポットとして定着した三清洞。秋夕の日も通りを散策する人の姿が見られました。ただいつもの週末よりは少なめ。店も半分ぐらいが営業、半分ぐらいがお休み。ただ三清洞通りは車で渋滞していました。
◎国立民俗博物館 15:00~15:30
今年は「古い秋夕」と「新しい秋夕」がテーマ。「古い秋夕」では秋夕お馴染みの昔からの民俗遊びが体験できるコーナーや、タンソ(笛)、タル(お面)、スッテの製作体験が。またソンピョンなどの食べ物もふるまわれ、長蛇の列ができていました。
また「新しい秋夕」は、最近ブームの近代以降のソウルの紹介。なぜか綿飴から始まり、懐かしのカラメル焼きやポン菓子にも長蛇の列。いつもは展示されているだけの理髪店やタバンも今日は実際に営業が行われ、学生服を着て写真を撮るコーナーでは長蛇の列が。
◎景福宮 15:30~16:00
新しい光化門も完成し、光化門広場からそのまま人の流れが光化門をくぐってやってきた感じの景福宮。この日(秋夕当日)は無料観覧だったこともあり、王宮内は人でわんさかあふれてました。韓国語にあわせてガイドが案内する中国語もいっぱい聞こえてきました。
◎光化門広場 16:00~16:30
前日の豪雨で水浸しとなった光化門広場。芝生は確かにぬれていましたが、こちらもいつもの賑わい。世宗文化会館の前では恒例のイベントが。景福宮から光化門、世宗大王像、李舜臣将軍像とはじめて一目で見られるようになった広場。外国人の姿を多く見かけました。
◎清渓川 16:30~17:30
清渓川広場では民俗公演のイベントが行われ、多くの人が集まっていました。川沿いにも民俗遊びやわらの体験コーナーももうけられ、いつもながら子供よりも熱心に独楽回しをするおじさんも。ただやっぱり清渓川、風が通るせいか、涼しかったこの日、ここだけさらにひんやりしてました。
◎市庁前ソウル広場 17:45頃
かつてはイベントのメイン会場だった市庁前広場。すっかりイベントも少なくなってしまいましたが、今日は民俗イベントが行われていました。民俗楽器の体験ではふにゃらふにゃらーといつもより怪しげな音色が。芝生は豪雨で濡れていて、ビニールシートがひかれていましたが、座る人はほとんどなし。立って民俗イベントを眺めていました。広々とした芝生では思いきりたこ揚げなどができて、一番良かったかも。
◎東大門市場 17:30頃
衣料やファッション系の卸し店や小売店の集まる東大門市場。秋夕期間、これらのお店は基本的に全てお休みになります。でも、毎年何かと人出のあるこのエリア。秋夕当日の夕方頃に行ってみると・・・!?小売りのファッションビルの立ち並ぶ辺りでは、ファッションビルはやはり全て休業中。ぱっと見には車もほとんど通っておらずガランとしているようにも見えますが、ビルの近くに行ってみると結構たくさんの人!?「ミリオレ」、「hello apM」、「グッドモーニングシティ」の前には洋服の露店が出ており、場所によってはいつもと変わらないくらい賑わっているところも。ミニショップもほとんどのところでいつも通り営業しています。「CERESTAR」(ケレスタ)前の「ディスコジャンプ」も元気に動いていましたよ!しかし路地に入ると、チェーン店や個人経営の飲食店はほとんどお休み。コスメショップはほぼ開いていました。
一方、卸しビルの集まる界隈では、いつもの活気は全くなくガラーンとしています・・・が、所々で洋服やファッション雑貨の露店が出ており、その周辺には人が集まっています。そしてそのほとんどが外国人。これは普段ソウルで働いている外国人労働者たちが秋夕休暇で遊びに来ているとか。また、食べ物の屋台はほとんどのところで営業していました~。
◎明洞 18:00~19:00
ここ何年かのあいだで、秋夕や旧正月でも営業するお店がぐっと増えた明洞。今回も多くのお店が普段通り開いており、人出は多かったよう。ナビが当日の夕方頃に行ったときにも、いつものように露店がズラリと並び、たくさんの人で賑わっていました。でも、今年は1日お休みをとると長い連休になり、比較的長い期間休んでソウルに留まる人が少なかったせいか、連休が短いときと比べると人が少なかったような気も!?
お店の営業状況はというと、コスメ店やカフェはほぼ100パーセント、洋服や雑貨のお店は7~8割くらいやっていますが、どちらかというとレストランや食堂などの飲食店は休業しているところが多いような~。
9月23日(木)
◎徳寿宮トルダムギル(石垣通り) 13:00頃
西大門から市庁の方へ続くトルダムギル(石垣通り)。ここは地元のデートスポットとしても人気ですが、外国人観光客にもなじみのある通り。というのも、人気の公演「NANTA」の専用劇場や貞洞劇場があり、大通りぞいには観光バスがよく止まっているんです。秋夕連休の最終日にナビが通ったときも、観光バスを3~4台見かけましたよ。徳寿宮入口に着くと、チケット窓口前には長蛇の列。午後4時から秋夕イベントがあるからかな?!
◎光化門十字路 13:30頃
もうすっかり人気スポットになった光化門広場。前日の雨からはうってかわって、さわやかな秋晴れの空がとってもキレイで、十字路から一直線にイ・スンシン将軍、世宗大王、今年(2010年)光復節に完成した光化門、として背後の山々までくっきり見えます。また、光化門十字路から出発するソウルシティツアーバスも家族連れに人気!
◎仁寺洞 14:00頃
いつ行ってもにぎわっている仁寺洞(インサドン)。秋夕も例外ではありませんよ~。メインストリート沿いのお店はほとんど営業していて、屋台や出店も普段とほぼ同じ!地元の家族連れ、カップルから外国人観光客まで、皆さん買い食いやショッピングを楽しんでいましたよ~!
19:30頃の様子。夜もにぎわってます~。
◎南山コル韓屋村 14:40~15:20
秋夕連休3日目、青空の下の南山コルはすごい人出!お馴染みのノルティギ(シーソー)やトゥホ(矢投げ)などの民俗遊び体験から、タンソ(笛)やうちわの製作体験など、どこも人がいっぱい。また南山国楽堂でもソンピョン(お餅)作りや伝統茶体験ができました。また中央のステージでは民俗公演が行われ、多くの観客を集めていました。民俗遊びに挑戦したり、秋夕らしい伝統音楽の音色に聞き入る外国人の姿も。
冒頭でお伝えした、三連休初日に降った豪雨は二日目の秋夕当日には止み、その被害もほぼ回復したそうで、ソウル各地ではいつもと変わらない秋夕の風景が見られたよう。今年の秋夕のソウルの様子、いかがでしたか!?以上、秋夕を過ぎてからさらに気温がぐっと下がり、すっかり秋らしくなったソウルからソウルナビがお伝えしました。