ソウルの城郭を歩く、パート3~北岳山ソウル城郭を歩いてみよう!

ソウル城郭18kmを1周しよう!3回目は北岳山編。まるで登山!階段がどこまでも続きます。

こんにちは、ソウルナビです。ソウルは実は城郭都市。昔、ソウルはぐるっと城郭に囲まれていました。東大門や南大門はその城郭都市の入口だったところ。このソウル城郭は最近、近代の文化遺産として見直され、徐々に復元されつつあります。この城郭をまわるのはナビのライフワーク。いままでも光熙門から新羅ホテルの裏、大学路のナクサン公園から東大門と歩いてきましたが、今回はいよいよ最難関?北岳山の裏手にある城郭に挑戦したいと思います。かなりの山道で、途中は身分証明書の必要な区間もあるとか。果たして今回は無事歩き通すことができるのか?それではさっそく行ってみましょう。

北岳山・ソウル城郭コース

城北洞・臥龍公園から付岩洞・彰義門まで
今回の城郭は、城北洞にある臥龍公園から付岩洞にある彰義門まで約3.5km、約2時間のコース。この日は朝から小雨模様。でも雨天決行で、公園に向かいます。スタート地点の臥龍公園は地下鉄1号線チョンガッ(鍾閣)駅の、YMCA前からマウルバス鍾路02に乗って向かいます。乗客は大学生がほとんどで、あとは登山客。途中で3号線アングッ(安国)駅を過ぎ、さらに人が増えます。昔の建物が続く北村地区を過ぎると、あっという間に山道。バスに乗らずに歩いてもぼっている人も。終点の成均館大裏門で下車します。
YMCA前にあるバス停。

YMCA前にあるバス停。

バスはそのまま成均舘大に入っていきます。

バスはそのまま成均舘大に入っていきます。

鍾路02 バスルート

裏門を背にして、右へ、さらに山道を登ります。週末ならば登山服を来た団体もいるので、ついていけば大丈夫。ここはすでに山道、眼下の風景を眺めながら車道の右側を進みます。
3分ほどで臥龍公園に到着。臥龍公園は城郭歩きの出発地点。すでにいろいろな団体が集合しています。この先はトイレが少ないので、ここで行っておきましょう。トイレはテニスコートの前にあります。

臥龍公園-マルパウィ案内所 

午前9時40分、臥龍公園を出発。小学生やら中学生やらの団体やらで、山道にあるまじき渋滞。最初は城郭はあまり見えず、完全な山道。雨で少しぬかるんだ道を進みます。
10分ほど歩くと階段が。階段を登り切ると、城郭の上に出ます。まるで攻めのぼって城郭に登っていくような感じ。しかしここも渋滞。階段が少し心配。階段を登り切ると、ビューポイントが。みんな立ち止まって風景を眺めます。階段を降り、城郭内に入るとT字路が。右に行くと三清公園。三清公園からここに来るルートもある模様。
城壁の上にある絶景ポイント 城壁の上にある絶景ポイント

城壁の上にある絶景ポイント

左に曲がり、いよいよ城郭探検が始まります。右手に城郭を見ながら、ゆるやかな階段を降りていきます。左手は山の中。城郭の向こうに、麓の町が見えます。
5分ほど歩くと、また階段がみえてきました。マルバウィ案内所に到着。ここで身分証明書と出入り申請書を窓口に提出。代わりに通行証を受け取ります。ここに最後のトイレがあり。また、城郭の地図があり、スタンプを押せるようになっています。
今回のコース。

今回のコース。

今回のコース

今回のコース

建物の外に出て、警備の人が立つ狭い入口とくぐれば、そこからは統制区域。写真撮影は禁止で、カメラを向けると注意が飛んできます。すぐ展望台があり、どちらの風景も見渡せます。北に向こう側に見える林は都市林だそう。南側にも木のベンチがあり、みんな休んでます。

マルバウィ案内所-粛靖門

※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

午前10時5分、マルバウィ案内所を出発。左側は厳重な高い木の柵。右側は城郭。さしずめ左側が現在の城郭。新旧の城郭にはさまれて路地のようになった細い道を進みます。道はゆるやかな下り坂。やがて階段を降りていきます。ところどころにに踏み台にようなものがあり、上に乗ると城郭からの風景を見ることができます。城郭の途中にはトーチカ。まさにここは防衛最前線であることを実感。今度はゆるかな上り坂となり、ところどころに階段も。
※撮影禁止のため、直前の場所から見た風景です。

※撮影禁止のため、直前の場所から見た風景です。

10時10分、右手に大きな門が見えてきました。これが粛靖門(スクジョンムン)。通称、北大門。南大門も東大門も西大門も町の中にありますが、北だけはこんな山の中にあるんですね。実際には門としても使われていなかったようで、ここに至る道もなく、象徴的な意味として置かれたそう。ここでみんな記念撮影。撮るなと言われてもとってしまいます・・・さすがにここでは注意されず。

粛靖門-彰義門

※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

ここから、いよいよ2kmのほぼ登山コースが始まります。さっそく山道のような登り坂があり、その先はどこまでも城郭に沿って続く上りの階段。でも眺めはどんどんよくなります。城郭がはるか向こうまでうねうねと続いているのが見えます。ああ写真が撮りたい・・・

途中、城郭をくぐり、今度は城郭の外を歩きます。左手にそびえる城郭。(行ったことはないけれど)まるで万里の長城のよう。登山道がまた木の登り階段になります。3階ほど登り、再び城郭を階段で越えて、中へ。城郭の上からの見晴らしは最高!再び城郭の中に入るとまた展望台になっています。南にかすんで見えるのは光化門の通り。うっすらと世宗大王も見えます。その手前に景福宮が、上から俯瞰して見えます。これはナビも見る初めての光景!これで写真を撮るなと言われても・・・よく見るとすぐ近くに大統領府の青瓦台があります。写真撮影禁止はこのせい・・・できれば城郭撮影のためにどこかに他の場所に移転してほしいです。
※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

※撮影禁止区間のため、直前の道の写真です。

10時50分、再び上りの階段となります。ああ腰が痛い。途中にマークの付いた木が。ああこれが1.21事件のソナム。昔、大統領暗殺を狙って北の部隊が潜入したときの銃撃戦の跡とか。そんな事件があったぐらいなので、統制が厳しいのはわかります。
いよいよ下り。木の下り階段がえんえんえんえんと20分も続きます。足元が怖いので左の柵を持ちながら。これが上りの階段だっと思うとぞっとします。間違っても反対側から来る人に告げないように。途中の休憩所はもちろん満員。ようやく階段が終わって山道になった頃、すぐ横に麓の町が見えて、終点がやってきました。

彰義門に到着。

11時20分、今回の終点、彰義門(チャンウィムン)に到着。最後に案内所で通行証を返却。トイレで顔を洗って、すっきり。
最後に彰義門をチェック!通称、北小門。城郭めぐりは門をめぐる旅にもなります。ここからはバスで、光化門あたりまでもどることができます。市庁や光化門に向かうバスの本数も多く、意外と10分ほどで光化門に到着。

臥龍公園から約1時間40分の城郭めぐり、いかがでしたか?ほぼ登山といってもよい今回のコース、城郭探訪の中でもかなりハードでした。ソウル城郭は全部で18.627kmあり、2014年までにはすべて復元も終わるそう。住宅地や道路など、どうしても復元できない区間は歩道橋などを設置してでもつなげてしまう予定だとか。ナビの踏破計画もまだ達成率は半分以下。これからもナビのソウル城郭をめぐる旅は続きます。以上、ソウルナビでした。
スタンプラリー。1日では無理?

スタンプラリー。1日では無理?

ぐるっとソウルを囲んでます。

ぐるっとソウルを囲んでます。

城郭マップ。

関連タグ:ソウル城郭ソウル散歩

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-05-31

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