ソウルの交通ニュース2012!

5年ぶりに地下鉄とバスの料金が値上げに!

こんにちは、ソウルナビです。韓国旅行でよく使うものといえば?そう、地下鉄ですよね。韓国では最近何かと値上げや物価上昇が話題になっていますが、地下鉄も2012年2月からついに値上げになりました。というわけでこの機会に、久しくお伝えしてなかったソウルの交通ニュースを地下鉄を中心にお届けしようと思います。

地下鉄とバス料金が150ウォンずつ値上げ!

2012年2月25日から、ソウルのバス、地下鉄の料金が改定されました。今回の値上げでは基本料金が150ウォンアップして、初乗りが地下鉄、バスとも1150ウォンになりました。交通カードのT-Moneyを使えば1050ウォンになります。T-Moneyを使えば安くなるし、毎回切符を買う手間も省けますよね。この料金改定は2007年4月以来、約5年ぶり。ちなみにナビがオープンした2000年には500ウォンだったので、12年で2倍以上に値上がりしたことになります。

地下鉄の切符は廃止に!1回用交通カードに

交通カードを使わない場合に地下鉄を利用するのは切符。ところがこの切符も2009年5月からすべて廃止され、切符の代わりに1回用交通カードを買うことになりました。この1回用交通カードには500ウォンにデポジットが付き、改札を出たところで1回用交通カードを回収ボックスにいれるとカードは回収され、そのかわりに500ウォンが戻る仕組み。

というわけで、交通カードを利用しない場合、現在では料金支払いの場合

(基本料金区間)
最初に1650ウォンで購入->回収ボックスで500ウォン返金->結果1150ウォン

となります。

乗務員の窓口が廃止に!切符はすべて自動販売機で!

切符廃止と1回用交通カード導入に伴い、1回用交通カードの発行はすべて専用の器械でおこなわれることになりました。この器械は日本語にも対応しているため、日本語で1回用交通カードが購入できます。
また、従来の自動販売機と乗務員のいる窓口はすべて廃止されました。廃止された窓口は、そのまま閉鎖されたり、お店が入ったりと、いろいろ。また、各駅にはお客様相談コーナーが設けられていますが、切符売場よりも数が少なく、駅にいる乗務員の数はぐっと減りました。
廃止された自動販売機

廃止された自動販売機

新しい自動販売機に人が

新しい自動販売機に人が

スクリーンドアが全駅に

2006年から導入が進められたスクリーンドア。最初は主要駅でしたが、いつのまにか全駅設置されることになり、2010年2月にはほぼ全駅に設置完了。電車通過時の危険も減り、酔っ払っても安心してホームを歩けるようになりました。日本ではまだ導入が見送られているようですが、あっというまに全駅導入してしまった韓国のスピードにはびっくりです。ただスクリーンドアの問題は、車両からどの駅についたのかわかりづらくなったこと。車内には案内板もありますが、やはり実際の駅を見て確認したいもの。
※地上駅は上が閉じていない開放型になっています。
地上駅は上が開いています

地上駅は上が開いています

広告スペースが増えました。

広告スペースが増えました。

駅ナカのお店が増える!

切符売り場もなくなり、切符売り場の場所も簡略化されたところに現れたのがお店。特にコンビニが駅の中に増え、コンビニ利用者には便利になりました。またコンビニ以外にもドーナツやコスメ屋さん、マフィンを売る店、コーヒーを売る店など、次々にオープン。いままで駅がなかったお店も区画整理がされ、これからも増えていくようです。
昔からあります

昔からあります

最近増えているミスド

最近増えているミスド

駅のホームにある自動販売機

駅のホームにあるものといえば?キオスクの他にこの自動販売機。お菓子がメインですが、たまに牛乳がある器械も。

安全区域が登場!

改札にも、ホームにも乗務員がいなくなったソウルの地下鉄駅。担当者がいないというのも不安なもの。そのせいか、NYのような「安全区域」がもうけられました。現状では安全区域以外にでも特に危険というわけではないのですが、心理的には安全区域にいるのが安心かも。

出発には音楽!駅出口の看板&案内板にも変化が!

電車がホームに入ってくるとき、音楽が流れるようになりました。音楽は2種類あり、1つは競馬みたいな曲、もう1つは山手線で流れているみたいな曲。音楽の違いは方向の違いで分けているとか。であれば環状線の2号線は、どの駅で音楽が変わるのか、気になります。また、駅のホームに設定されている案内モニターも、リニューアル。次の車両が前の駅にどのあたりにあり、次の列車が何分後に来るとか、表示されるようになりました。その横には広告用のモニターも。
案内板

案内板

案内板

案内板

案内板

案内板

フォントが変わりました

フォントが変わりました

出口。フォントが変わりました

出口。フォントが変わりました

こちらも出口案内。

こちらも出口案内。

乗り換え案内。こちらも変わりました

乗り換え案内。こちらも変わりました

こちらも乗り換え案内。

こちらも乗り換え案内。

案内板も大きくなりました。

案内板も大きくなりました。

ホームにある方向別案内。 ホームにある方向別案内。 ホームにある方向別案内。

ホームにある方向別案内。

沿線案内

沿線案内

どの車両で降りたら便利か載っている案内板

どの車両で降りたら便利か載っている案内板

始発、終電の案内

始発、終電の案内

駅名の案内板

駅名の案内板

わかりやすいピクトグラム

わかりやすいピクトグラム

ちなみに、車両は「4-4」から乗ると、階段に近い駅が多いです。

新しい改札!

自動改札も新しい細いタイプが登場。三成駅や江南駅、市庁駅など主要駅を中心に広がっています。この細い改札のおかげで改札の数がぐっと増えました。

便利なデジタルボックス!

各駅のホームに設置されているなぞの黒いボックス?これはデジタルボックスといい、駅の地図や路線図が表示されるほか、その時のニュースや、映画情報、クーポン情報などが表示されます。また電話もついていて、10分まで無料!ちょっと連絡するときなど便利です。改札の外に置かれているものもあります。
こちらはデジタルステーション。
駅の構内では無料でインターネットができます。
携帯電話の充電もできます。

大きく変わったマナー!?

地下鉄の構内では2009年10月から右側通行が原則に。エスカレーターの向きなど、すべて右側に変更になりました。ところがもともと駅の構内が左側通行で作られていたため、エスカレーターが一つしかない場合など、実際と合わない例が続出。また目が見えない人が急に変わって困ってしまったという例も。この右側通行、世界標準に合わせたらしいのですが・・・
右側通行

右側通行

ホームの立ち位置

ホームの立ち位置

新路線が次々に開通!

ここ数年で以下の路線が新しくオープン!地下鉄の状況が大きく変わりました。

地下鉄9号線(開花-新論峴)
金浦空港とヨイド、鷲梁津市場、高速バスターミナルが1本で結ばれました。

空港鉄道(金浦空港-ソウル駅)
ソウル駅から弘大、金浦空港から仁川空港まで、1本で結ばれました。

京春線(上鳳-春川)
国鉄京春線が電鉄化、市内から乗り換えでナミソムや春川までいけるようになりました。

京義線(ソウル駅-汶山)
国鉄京義線が電鉄化、DMCから乗り換えて一山やムンサンまでいけるようになりました。

新盆唐線(江南-亭子)
江南から盆唐まで16分で行けるようになりました。

また国鉄中央線が龍門まで、1号線も2008年12月に南は新昌まで運行区間が延伸されました。

地下鉄の急行列車も走っています!

こちらは準高速列車ITX青春!

こちらは準高速列車ITX青春!

長い長いソウルの地下鉄路線。特に国鉄区間に乗り入れている地下鉄を中心に、急行も走っています。
急ぎの時は是非ご利用ください。

●地下鉄1号線・・・4つのタイプがあります。
逍遙山★-東豆川-東豆川中央-徳亭-楊州-議政府-回龍-道峰山-倉洞-城北・・・(以下各駅)-仁川
龍山・・・(各駅)・・・九老-駅谷★-富川-松内★-富平-銅岩★-朱安-東仁川
龍山・・・(各駅)・・・加山デジタル団地-安養-水原-餠店-烏山-西井里-平澤-成歓-斗井-天安
ソウル駅-永登浦★-衿川区庁-安養-軍浦-義王-成均館大★-水原-餠店-烏山-西井里-平澤-成歓-斗井-天安
★:一部列車のみ停車

●地下鉄9号線
金浦空港-加陽-塩倉-堂山-汝矣島-鷲梁津-銅雀-高速バスターミナル-新論峴

●京義線
ソウル駅-新村★-デジタルメディアシティ-幸信-大谷-白馬-一山-炭峴★-金陵★-金村-汶山

●中央線
龍山-二村-玉水-往十里-清涼里-回基-上鳳-九里-陶農-徳沼-陶深-両水-楊平
日本語の地下鉄案内図が置いてあります(乙支路入口駅)

日本語の地下鉄案内図が置いてあります(乙支路入口駅)

ここに日本語の案内が表示されることも

ここに日本語の案内が表示されることも

週末は自転車も持ち込みOK。

週末は自転車も持ち込みOK。


値上げ前に1回用交通カードを買い占めた方に、残念ながらすべて無効です・・・

値上げ前に1回用交通カードを買い占めた方に、残念ながらすべて無効です・・・

いかがでしたか?日々変わり続けるソウルの交通事情。地下鉄を使いこなせばソウルの旅も楽になりますよね。皆さんもソウルの地下鉄旅行、楽しんでみてくださいね。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-03-02

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