今年もマツタケのシーズンがやってきた!【2012年】

今年は韓国でマツタケが豊作!!国産品がたくさん出回っています!

こんにちは!ソウルナビです。今年(2012年)も9月の後半に入って、ソウルでは朝晩だけじゃなく日中もずいぶんと涼しくなってきました。さわやかな風が吹き、街には長袖を着て歩く人が増え、いよいよこれから秋本番に突入!暑くも寒くもなく、「○○の秋」という言葉があるように、何をするのにも良い季節の秋といえば、この時期ならではの美味しい食べ物をいろいろと楽しめる「食欲の秋」でもありますよネ^^ 今日はそんな今が旬の食べ物の中でも、「秋の味覚の王様」とも言われるあの食材、マツタケ(松茸)の情報をお伝えしたいと思います!日本と同じように、韓国でも珍重されているマツタケ。今年も市場にズラリと並び始めているこのマツタケの、今年の価格とショッピングにぴったりの時期は!?ナビが市場に行って調べてきましたョ!

国産マツタケが豊作!!韓国産を狙うなら、今年がチャンス!

韓国でマツタケのシーズンは、だいたい8月終わり頃や9月に入る頃から10月半ばにかけて。でも天然モノということでその年の気温や降水量に左右され、市場に出回る時期は毎年ちょっとずつ違うもの。さらに韓国では毎年秋に秋夕(チュソッ、旧暦の8月15日)があり、日本のお中元やお歳暮のように贈り物をする習慣のあるこの時期に合わせて、マツタケの出荷状況や価格は大きく異なります。そこで気になるのはまず今年のマツタケの出回り具合!実は今年、ズバリ国産のマツタケが大豊作!!ナビもマツタケが出始めた9月上旬頃から、今年はマツタケがよくとれているというニュースをよく見かけています。この豊作、5年ぶりなんだとか。ここ数年、市場に行っても北朝鮮産や中国産が大部分を占めていましたが、今年は国産マツタケをゲットするチャンスかも!?^^

ちなみに今年(2012年)の秋夕は9月30日。市場でのマツタケのお値段は秋夕直前の9月最終週が最も高く、10月に入ったらぐぐっと下がるものと予想されます。

良いマツタケを選ぶには?!

ひとくちに「マツタケ」といっても、産地や質、状態によって価格が異なるのは有名なところ。まず産地については、韓国で売られるものの中ではやっぱり国内でとれた韓国産のものが最もよいとされ、あとに北朝鮮産、中国産と続きます。そしてそれぞれの産地の中でも鮮度、大きさ、形(カサの開き具合)といった状態により、3~5種類の等級に分かれています。目安としては、国産の場合はこんなカンジ!
<1等級><BR>大きくてまっすぐで傘が開いておらず、傷や虫食いなどがほとんどないもの。

<1等級>
大きくてまっすぐで傘が開いておらず、傷や虫食いなどがほとんどないもの。

<2等級><BR>1等級のもののように形がきれいだけれど、少し小さかったり曲がっていたりするもの。また、傘が開いていてもかなり大ぶりのものはこの等級に分類されます。

<2等級>
1等級のもののように形がきれいだけれど、少し小さかったり曲がっていたりするもの。また、傘が開いていてもかなり大ぶりのものはこの等級に分類されます。

<3等級><BR>形が良くても小さいもの。傘の部分が開いていても状態の良いもの。大きさはほどほどでも少し傷があったり、形が崩れていたりするもの。

<3等級>
形が良くても小さいもの。傘の部分が開いていても状態の良いもの。大きさはほどほどでも少し傷があったり、形が崩れていたりするもの。

<4等級以下><BR>すごく小さかったり、大きくなく傘が完全に開いていたりするもの。また形が良くても虫食いがあったり傷が多かったりするもの。

<4等級以下>
すごく小さかったり、大きくなく傘が完全に開いていたりするもの。また形が良くても虫食いがあったり傷が多かったりするもの。

※写真はあくまでも目安。中国産、北朝鮮産のものは、単に大きさで区分されることも?

マツタケはカサの部分が広がっておらず、まっすぐで大きく、根元部分が太いものが良いものなんだそう。さらに手に取った時の重みや、匂いをかいだときにほのかに香る松の香りも重要なポイント。また鮮度は、採ってから時間の経っていない新鮮なもののランクが高くなり、鮮度が落ちるとランクも下がることがあるそう。ちなみに上の写真のランクでは、1~2等級は贈り物用に、3等級以下のものは自宅用に買って行く人が多いようです。

今年のマツタケの価格をチェーック!!

では、今年のマツタケの価格はどうなの!?ということで、ソウルでマツタケを買うならココ!といわれるスポット、南大門市場と京東市場で今年もナビがマツタケの出回り具合とお値段と聞いてきましたョ!価格はそれぞれ1kgあたりを基準としていますが、実際にもほとんどが1kg単位で売られています。あっ、それでも値段は毎日変わるので、掲載している価格はあくまでも目安として見てくださいね!また、写真はどちらの市場でも先週、9月の第3週目の取材時に撮ったものです。

■■南大門市場■■
中心部からのアクセスが便利で、観光地としてもおなじみの南大門市場(ナンデムンシジャン)。地下鉄4号線フェヒョン(会賢)駅5番出口を出て、すぐ右に見える南大門市場のメインストリートに入っていくと、通りにあるお店の前の看板には「松茸・マツタケ」の文字がたくさん!店頭にはマツタケが箱に入れられてずらりと並べられていますが、実はこれらはほとんどが模型^^; 本物のマツタケは、鮮度を保つためお店の中で大切に保管されています^^
◎南大門市場「ノリのり天国」で聞いてみました!
南大門市場には松茸を扱うお店がいーっぱいあり、ナビでも何軒かご紹介していますが、今年は海苔などの食料品が豊富に揃う人気のお店「ノリのり天国」でうかがってみました~9月19日にお伺いしたのですが・・・この日は国産マツタケは入っておらず、中国産のみ。国産は予約注文のみで受け付けているそうなので、こちらで国産マツタケの購入を考えていらっしゃる方は事前に直接お店に問い合わせてみてくださいネ。というワケで、この日お店にあった中国産のマツタケを見せていただきました!ん、でもなかなか立派なマツタケでしたョ!
価格はサイズによって分かれていました。秋夕(9月30日)の10日ほど前ということで、価格はやや高め。秋夕後には少し値下がりするとのことです。
LL

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LM

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<中国産・北朝鮮産の価格> (1kgあたり、9月19日現在 ⇒ 秋夕後の予想価格)
LLサイズ  21万ウォン ⇒ 18万ウォン
Lサイズ  18万ウォン ⇒ 15万ウォン
LMサイズ  14万ウォン ⇒ 12万ウォン

<韓国産の価格> (1kgあたり、9月19日現在 ⇒ 秋夕後の予想価格)
35万~50万ウォン ⇒ 25万~40万ウォン

※秋夕後の予想価格はあくまでお店による予想で、違ってくる可能性もあります。

■■京東市場■■
地下鉄1号線チェギドン(祭基洞)駅近くに広がる、漢方と食材で有名な京東市場(キョンドンシジャン)。2番出口を出ると、もうそこは庶民的な市場の雰囲気満点!そんな広~い市場の中で、松茸を売るお店がどの辺りにあるかというと、新韓銀行のある大きな交差点で銀行の手前から市場に入り、しばらく進むとある角を右に曲がると左側に1、2軒、さらに1本目の路地を左に行くと、両側に何軒かお店を見つけることができます。ここが松茸シーズンになるとにぎわう京東市場の松茸通り。 "自然松茸"とか"マツタケ"という漢字やカタカナの表示があるのですぐ分かると思いますョ!
◎京東市場「松山商会(ソンサンサンフェ)」で聞いてみました!
マツタケの産地として有名な江原道の嚢陽(ヤンヤン)郡に本店をもつこちらのお店。ここ京東市場にあるお店では、嚢陽産だけでなく、全国各地から直送されるマツタケを扱っています。年によっては輸入物も扱っているそうですが、国産マツタケ豊作の今年、お店に並んでいるのはもちろん韓国産ばかり!「韓国産」のハングルが踊ってます!ナビが調査に行った9月21日にはマツタケの産地として有名な盈徳(ヨンドク)と高城(コソン)から入荷されたマツタケが並んでいました。この日はちょうど秋夕前1週間の週末に入ったということで、前日よりもキロ当たり5~6万ウォンずつ値上がり!したんだとか。それでも、かなりお得かも!?また秋夕を過ぎると8~5万ウォンずつまた値下がりするそうなので、これは狙い目ですね!!
お店で一番良い国産1等級!ナビもこんなに大きくて立派なマツタケは久しぶりに見ました!

お店で一番良い国産1等級!ナビもこんなに大きくて立派なマツタケは久しぶりに見ました!

国産2等級。これでも十分立派!

国産2等級。これでも十分立派!

こんなに傘が開いていても、これだけの大きさがあり状態が良ければ2等級に分類されるとか。

こんなに傘が開いていても、これだけの大きさがあり状態が良ければ2等級に分類されるとか。

3等級から5等級のもの。でも新鮮ならお味は等級が上のものとほとんど変わらないそう。 3等級から5等級のもの。でも新鮮ならお味は等級が上のものとほとんど変わらないそう。 3等級から5等級のもの。でも新鮮ならお味は等級が上のものとほとんど変わらないそう。

3等級から5等級のもの。でも新鮮ならお味は等級が上のものとほとんど変わらないそう。

<韓国(盈徳、高城など)産の価格> (1kgあたり、9月21日現在 ⇒ 秋夕後の予想価格)
1等級 33万ウォン ⇒ 25万ウォン
2等級 23万~24万ウォン ⇒ 18万ウォンくらい
3~5等級 18万~12万ウォン ⇒ 13万~4、5万ウォン


<韓国(襄陽)産の価格> (1kgあたり、9月21日現在)
1等級 48万ウォン

※秋夕後の予想価格はあくまでお店による予想で、違ってくる可能性もあります。
※500gでも販売してくれるそうです。価格は1kgの半分。

スーパーやデパートでは!?

マツタケといえば日本ではスーパーやデパートで手に入りますよね。韓国でも市場だけじゃなく、マート(大型スーパー)やデパ地下にも売ってるんじゃ?今年はそちらにもおじゃましてみました。ところが9月19日に行ってみたソウル駅のロッテマートにはマツタケの姿は見当たらず・・・スタッフに聞いてみると「秋夕の直前には入るかも」とのこと。主に贈り物用のもののみ売り出されるようで、価格は未定とのことでした。

同じ日、明洞にあるロッテ百貨店本店の地下食料品売り場へ。秋夕の贈り物セットがたくさん並ぶこちらでは、ちゃんと売られていました、韓国産のマツタケ。今年は国産のみ扱っているそうで、価格は1kg当たりランクによって30万ウォンと55万ウォン。やはり少し高めですが、百貨店だからしっかりした、イイもののはず!
そして秋夕1週間前の9月24日、トンネ(町内)の小さなスーパーでもマツタケを発見!「自然(天然)国産、最低価販売」と書かれています。こんなところにまで国産マツタケが売られているなんて、今年の豊作ぶりがうかがわれる光景!ちなみにお値段は300gで39,900ウォン。ランクは3~4等級といったところでしょうか!?

持ち帰るときのポイントは?!

マツタケは鮮度が命!新鮮ならば新鮮であるほど味も香りも良くて、美味しくいただけるもの。なので、韓国で買ったマツタケを日本へ持ち帰る場合は、帰国当日か前日といったなるべく帰国の直前に購入し、手荷物として運ぶのがベストだそう。お店では保冷剤を入れた箱に詰めてもらえますが、帰国後はすぐに冷蔵庫の野菜室で保管すれば1週間くらいはもつそうですョ。ちなみに宅配便で日本へ送るのは時間がかかることがあり、傷んでしまう可能性が大きいので避けたほうがいいそう!
今年のマツタケ情報、いかがでしたか!?本当に今年は国産マツタケが豊作のようで、今までに見たことのないくらい大きくて立派な国産品が例年よりも安く売られています。それでも今は秋夕直前なのでお値段はちょっと高めですが、ご紹介したように秋夕を過ぎるとかなーり値下がりすると予想されています。ナビも秋夕を過ぎたら、今年こそ国産のちょっと良いマツタケを買いに行こうかな!?韓国でマツタケを買ってみようと思っているみなさんも、秋夕を過ぎたあたりにいかがでしょう?以上、マツタケ三昧を夢見るソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-09-25

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