釜山のキムチ漬けは12月中旬がラッシュ!キムチのタレに入る具も地方や家庭によって違うんです!
こんにちは、プサンナビのさっちゃんです。冬のこの時期になると、主婦の間で持ちきりのネタが「キムジャン(キムチ漬け)」。いつ漬けるの?何株つけるの?今年の白菜は高いわよ!どこの市場が安く材料が手に入る?白菜はどこ産が今年はいいらしいよ!とキムジャンネタ嵐といっていいほど、主婦同士会うと話すネタなんです。さっちゃんは日本人主婦ということもあり、また夫の実家でキムジャンをやらない家ということもあり、在韓歴10年といってもこのキムジャンだけはあまり縁がない話題でもありました。が今年、ついに知り合いの韓国人おばさんの招待(?!)を受け、キムジャンに参加させていただきました!キムジャンなんて楽しそう!と始める前はウキウキ気味のさっちゃんでしたが、やり終わったらもう二度とやりたくない・・・と思うほど疲れてしまったのはいうまでもありません。主婦の皆さんが秋夕や旧正月の次に憂鬱となるキムジャンの意味が在韓10年目にして始めて感じました・・・ということで今回は釜山のある家庭のキムジャンの様子をお届けしていきます!
釜山のキムジャンは12月の中ごろが目安
キムジャンというと11月ごろに行うと思っていたさっちゃんですが、それはソウルなど韓国の北のほうの寒い地方の話。釜山は暖かい南の地方ということもあり、本格的に寒くなる12月の中旬ごろに行うのが普通なんだとか。温かい時期に漬けてしまうと白菜が悪くなってしまったり、美味しくないしまりのないキムチになってしまうから、12月まで釜山は待ちます。
釜山でキムチを漬けるなら釜田市場で買出しは基本!
釜山各地の市場の卸し売りの市場にもなっている西面のお隣りにある釜田(プジョン)市場。ここは品物が良く、そして安いといわれているので、キムジャンをする前に買出しにやってきます。さっちゃんもその例にもれずに知り合いのおばさんについていってみました。
白菜はもちろん、キムチのタレとして使う材料をたくさん購入します。大根や唐辛子、魚、エビ、ニンニクなどなど。え!こんなものもたれに入るの?!とお買い物が進むたびに驚くさっちゃん。普通のお魚(各家庭で入れる魚は違いますが、大体はカルチやいしもち)がキムチのタレにはいっているという事実を今まで知りませんでした・・・。新鮮な魚を内臓を取って形がなくなる液状にしてタレにINするんだとか。
おうちでまずは白菜を殺す!
キムチを漬けるキムジャンの前日までに白菜を「殺して」おきます!そう、白菜を「殺す」んです・(笑)。表現が面白いのでそのまま直訳しましたが、白菜に塩をまぶして水分を出して、水で洗ってさらに水分を飛ばした状態にするということ。これは前日までにしておかないといけない作業です。塩加減が難しく、ここで塩を多くしてしまうとしょっぱいものになってしまうし、塩が少ないと水分ができらなく水っぽいキムチになってしまうんだとか。
ヤンニョムジャンを作る!
白菜の水切りが終わって次の日!そうキムジャン当日にヤンニョムジャンを作ります。
白菜に塗りこんでキムチの完成
水気を取った白菜に先ほどのヤンニョムジャンを塗っていく作業です。一枚一枚、白菜の葉の間にヤンニョムジャンを入れて、ネギで巻きます。数日以内に食べる予定のキムチは別に最後に牡蠣をいれてキムチの完成です^^
キムジャンの日のお楽しみはスユッと牡蠣キムチ!
浅漬けのシャリシャリキムチにジュシーな豚肉の組み合わせがなんともいえませんでした^^
どこの家庭でもキムジャンの日はかならず決まったメニューの夕飯になります^^。それはスユッ(ゆで豚)。新鮮なキムチにスユッをのせ、いただくんです。キムジャンのこの時期はまた牡蠣が美味しい時期ということで、先ほどキムチに投入した牡蠣キムチ、そしてスユッとお肉と海鮮、キムチのハーモニーを楽しみます!
キムチと一言でいっても地方ごとに、そして家庭ごとに様々な材料で、漬け方で作られていることを今回さっちゃんは体験することができました。また、白菜を選ぶ際も、小ぶりを好む家庭、大ぶりが良いという家庭と様々なことも知りました。釜山旅行中に気に入ったキムチに出会ったら、お店の方にどんな材料を使っているのかを聞いてみるのも韓国グルメを極める1つの手かもしれませんよ! 以上、プサンナビのさっちゃんがお送りしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-12-24