韓国一の名医“許浚(ホ・ジュン)”先生の軌跡をたどる博物館!
 
        
        
 
	
    
こんにちは!ソウルナビです。今日は2005年3月、オープンした「ホジュン博物館」をご紹介したいと思います。韓国一の名医といわれた許浚(ホ・ジュン)先生の歴史と漢方医学、さらには宮中の病院である「内医院」についてのいろいろな知識が詰め込まれた資料館「ホジュン博物館」。このホ・ジュン先生は大河ドラマ「チャングムの誓い(大長今)」に匹敵、いやそれ以上の人気を得たMBCドラマ「ホジュン」の主人公でもあり、韓国でもかなり人気が高かった歴史ドラマ。だから日本の韓国ドラマファンの方もご覧になったかもしれませんね。まさにチャングムの男性版っといった感じで、ナビも3度はリピートして見ました!この素晴らしいお医者様であったホ・ジュン先生の歴史と漢方医学の世界をちょっとのぞいてみましょう~! 
  
	
    
ホ・ジュン(1539~1615) 
ホ・ジュンは朝鮮時代、宮中の内医院にて医官として従事したのち、国王の病気を治療する侍医として活躍した人物。また彼は医学書『東醫寶鑑』を完成させ、漢医学に新風を巻き起こしました。さらに伝染病に関するものをはじめとする多くの医学書を出版するなど、多くの庶民の疾病を治療するのに力を注いだ人物としても知られています。 
 
	
	
    場所はホ・ジュン先生の生まれ故郷、"江西区"にあり! 
    
「ホジュン博物館」のある江西区はほとんど観光客がたずねることもない、地元の人でもその土地の人間以外、特に足を運ぶことのない普通の住宅街。そんな街にこの博物館が設立されるにはワケがありました。実はこの場所がホ・ジュン先生の生まれ故郷!?とのこと。そんな記念すべき場所に建てられた「ホジュン博物館」の隣りには"大韓漢医学研究所"も。ホ・ジュン先生が人生をかけて行った漢医学の研究はホ・ジュン先生が生まれた地でその思いを絶やすことなく続けられていくのですね。そんな「ホジュン博物館」は地下鉄9号線が開通し、最寄りの駅から10分ほどで歩いていくことができるようになりました。
 
	
	
<バスで行く場合>
すぐ近くのバス停からは、6631番(松亭-堂山-永登浦)、6645番(加陽駅-鉢山駅)、6712番(新村-松亭)、1002番(金浦市-景福宮)のバス停があります。バス停の名前は市内方面が「コンジンチュンハッキョ・ウチェグアッ・ホジュンパンムルグァン」、空港方面が「タプサンチョドゥンハッキョ・ホジュンパンムルグァン」。
 
	
	
    
それではさっそく博物館の中に入ってみましょう!
1F 入口、ミュージアムショップ、昔の江西地区のジオラマ
2F 展示スペース
3F 屋上、薬草公園(出口有り)
 
	
象徴空間 
観覧客が最初に訪れるスペース。メインの展示スペースを観覧する前に、まず江西区とウォソン許氏(ホ・ジュン先生の家系)との関係を知り、ウォソン許氏の歴史と伝統が感じられる空間。
○江西区地区の模型 
○ミュージアムショップ 
 
	
	
主展示空間 
ホ・ジュン先生の誕生からの経歴や周辺人物との関係などを紹介するスペース。また当時の内医院での活動状況や朝鮮時代の名書『東醫寶鑑』にも焦点を当てて紹介。 
○イメージ
○内医院とホ・ジュン 
○『東醫寶鑑』室 
○ ホ・ジュンと漢医学の未来 
 
	
	
	
	
学習・体験空間 
薬草や漢方薬、主な漢医学機器などを中心に紹介するスペース。また体験スペースでは日常的な漢医学上の健康法にはどんなものがあるのかも知ることができます。
○ 薬草と漢方薬室:
さまざまな薬剤の効能や特徴について紹介しています。
○ 医薬機器室:
漢医薬機器を展示、それぞれの機能について紹介してます。
○ 体験室:
薬を煎じたり、煎じた薬を薬紙で包んだりする作業を実際に体験できます。ほかにコンピュータであなた自身の体質などを診断するシステムもあり。 
 
	
	
	
再現・園芸空間 
ホ・ジュンの主な活動の中心であった内医院はどんな構造をし、またどんな役割を果たしていたのかがわかるスペース。また一般庶民のための漢医院の姿はどんなものであったのかも知ることができます。
○ 内医院:
朝鮮時代の漢医院の模型:内医院や漢医院の様子を小さな模型で紹介。医師や庶民の衣・住などの姿を垣間見ることができます(※写真禁止) 
○ 屋上と薬草公園:
さまざまな薬草を実際に育てている薬草公園。 漢江が見渡せる景色も最高です!また博物館の横には薬草公園があります。3階から外に出た場合はこの公園の中に階段を降りて行くと、外に出ることができます。
 
	
	
博物館の裏手には公園が広がり、地元の人々の憩いの場所となっています。 その先には漢江に渡る橋もあります。
 
	
 
    
いかがですか?韓国の漢方医学やホ・ジュンという人物に興味を持っていた人にはこの「ホジュン博物館」のオープンはかなりの朗報。また週末には子供たちでかなりにぎわっています。教育熱心な韓国のお母さんたちは週末に子供たちをこのような博物館などへ連れて行き、お勉強をさせるのです。館内には日本語の案内人はいらっしゃらないけれど、日本語の説明もあり、漢字も多いから、ちょっと不自由だけど写真や模型を目で楽しみながらホ・ジュン先生の人生を垣間見ることができます。館内の映像ではあの大河ドラマ「ホジュン」の一部も見ることができますよ!そして何より屋上からの漢江の景色と緑豊かな薬草園に癒されることでしょう。以上、「ホジュン博物館」よりソウルナビがお伝えしました。