出来ることなら私も彼のような素朴な男に成長したかった・・・。
そう思わせる彼の韓国旅行の一面を紹介します。
先日ここでも紹介したA君のことです。
私の仕事で同行していただき、パイプを曲げてもらった彼です。
韓国はもちろん、故郷をほとんど離れたことの無い彼は、奥さんとの二人
暮しでした。子供には恵まれていません。
ソウルでの仕事を終え、楽しい夕食時間。
冷たいビールに美味しい焼肉、出てくる付き出しは「箸をつけたら残さず
食べる」・・・が彼のモットーらしく、すべて綺麗に食べて、おまけに空
になったお皿はキチンと重ね、テーブルの端っこに・・・。
また、出てきたビールも底に残った分まで綺麗にグラスに注ぎ、ちゃんと
飲み干し、アジュンマ達に「ご馳走様でした」と日本語であいさつ。
ほろ酔いになって店を出た我々の誰かが「さ〜て、次は面白いとこへ行く
かな・・・」と言うと、A君いわく「そうですね・・この時間じゃデパー
トも閉まってるでしょうし・・」
しらけた私たちは一旦ホテルに帰り、しばらくしてから出直すこととしま
した。
シャワーを済ませ、A君を誘いに彼の部屋に行くと、彼はイヤホーンで日
本から持ってきたテープを聴いていました。
イヤホーンを私の耳にさすと女性の歌声!!
「誰ですか?」と私。
「いや〜女房が公民館のカラオケ大会で歌った時のテープですよ」
・・・・・・・いやはや・・男はこうでなきゃ!!
どこに行っても女房のことは瞬時たりとも忘れてはいけません。
翌日聞いた話ですが、昨夜の焼肉屋のトイレにA君のあと入ったB君の話
です。
「トイレットペーパーがちゃんと三角に折ってありましたよ」
外を見ると、そろそろ夕立が来そうです・・・。
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