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投稿者:こち

口コミ掲示板[ヨンムンチッ]一人で入店。注文は単品数品。

2009-01-07
 12月22日19時頃、どうせ行くならコピー(支店)でないほうへと、1人、玉砕覚悟で本店に行って来ました。
 アーケードを通過するとすぐ左手に平屋の焼肉屋街が現れるので、その中央通路に入って左手2番目の店だったかな。通路を2往復している間、他の全ての店からは前を通るとすぐ声がかかったものの、たぶんこの店だろうと見当をつけた2番目の店だけからは声がかからず、店内をそれとなく覗きつつどうしたものかと佇んでいると、ようやく1人のお姉さんが入り口からずっと離れた窓を開けて招き入れてくれました。

 「1人ですが良いですか?」、と日本語とボディーランゲージ。
 「どうぞどうぞ」と言っているらしい韓国語とボディーランゲージ。
  思い切って入る事にしました。

 本店は、入り口の向こうが土間で、左手が調理場と数少ない(少なかった気がする)テーブル席。右手は20近くの丸テーブルにオンドル。
 窓を開けてくれたお姉さんが「ここからどうぞ」と招くので、外(通路です)で靴を脱ぎ、わずか10cmほどの高さの部屋に入りました。
 いわば、人の家に入るのに玄関からでなく縁側から入った感じ。

 外にそのまんまの靴の将来が気になったけれど、ナビにも写真が出ているハルモニがニコニコしながら身振りで勧めてくれた、隅っこで居心地の良い、店内全体が見渡せる丸テーブルを居場所に決め、ミノ(確かヤンキッモリ・・・かな)とチャドルベギと、チェビチュリ(だったような気がする赤身の肉)をもう一品頼み、ビールも一本。
 お決まりのキムチ類に加えて、にんにく・青唐辛子・棒状に切った芋(の仲間・・・たぶん)、そして見るからに新鮮で美味しそうなレバと、こちらはそれほどでもなさそうなセンマイが直ちに並べられ、さほど間を置かずに肉類とタレが運ばれました。

 火種は今どき練炭。
 店員の(ハルモニでない)おばちゃんが、テーブル上のアルミホイル(各テーブルに置かれている)を大きくちぎって丸く盛り上がった焼き網の上に被せ、四隅を上へ折り返すと、薄切りにしてくるっと丸められたチャドルベギをいくつか乗せてくれます。
 なるほど、これだけ薄切りで脂身部分の多い肉は、じわじわ炙って脂を適度に落としながら、カリッとするくらいまで焼いて食べるのが賢く美味しい食べ方なのかもしれないなどと、本場(?)の技に感心しながら、四隅にはにんにくを投入して溜まりつつある溶けた脂で揚げる事にし、芋の仲間は、脂の流れの中流部分(盛り上がった焼き網の中腹部分)に置いて焼いてみる事にしました。
 焼き上がるのをのんびり待ちつつ、一杯やりながら少し離れたテーブルを眺めると、同じようにやっていたので一安心。

 薄切り肉を食べ終わったところで、アルミホイルは空いた皿の上に丸めて片付け、ミノと赤身肉は直接網で焼く通常の方式に変えました。
 こちらは指導手助け無し。
 
 ビールを追加し焼酎を頼み、気持ち良く飲み食いしている間に、テーブルも8割方埋まってきたけれど、最後まで一人客は私だけで、日本語も全く聞こえてきませんでした。 
 しかし、ハルモニも他のおばちゃんお姉さんたちも、遠くから近くからよく気を配ってくれ、私に対してだけではなかったけれど、しょっちゅう網は変えに来るわ、大ぶりの美味しいミノを食いちぎっていればハサミを持ってきて切ってくれるわ、レバのお代わりはどうかと(韓国語と身振りで)勧めてくれるわで、なんだかサービス精神旺盛な大阪の焼肉屋にでも来たような心地がしてきました。大阪の焼肉屋、行ったこと無いけど。

 ビールで腹が膨れてしまい、隣でテーブルをふたつ並べてにぎやかに飲み食いしていた韓国人団体が食べていた、綺麗なサシの入った、タレに漬け込まれていない、極上カルビか薄切りステーキといった感じの旨そうな肉、頼んで見たかったけれど食べきれないと判断し、諦めました。

 日本のどんなに良い焼肉屋の上等な肉でも、タレ味のヤツは、何切れかでどうしても口が飽きてしまうから、最近はカルビなどは漬け込んでないやつを出してもらって、塩(と、有れば胡椒にレモン汁)で食べるって事をやっているんだから、ここでもそうすれば良かったのだろうけれど、無念でした。

 ちなみに、韓国の焼肉は、韓国人の好みを反映してほとんど赤身ばかりなんて話をどこかで聞いたような気もしますが、少なくともここは(この近辺はかな?)そんな事はなさそうですよ。 

 テーブルの上にこちらの注文の記録が置いてあったのを見てみると、チェビチュリのところ(たぶん)に「1」、チャドルベギ(おそらく)の脇に「1」、ミノの後ろには「1.5」とあり、それぞれ1万w・1万w・1万5千wだったんでしょうね。
 飲み物の記録も正確な明朗会計。

 支払い後、土間の手前で「私の靴は外である」と言うと(もちろん日本語と身振り)、お姉さんが外に駆け出して取ってきてくれました。
 そして 
 「とても美味しかった」 
 「ありがとう」 
 「また来ます」
 と、これだけは覚えていった韓国語で御礼を言って店を出ると、ハルモニ以下3人がニコニコしながら店の外まで出てのお見送り。 
 
 3日後、遅れてソウルにやって来た妻とその友だちを連れて、再度行って来ました。  
訪問日:2009/01/07