南山コル韓屋村

ナムサンコルハノクマウル남산골한옥마을

閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:鯨丸通信社

口コミ掲示板[南山コル韓屋村]ソウルの光、ソウルの声

2004-08-03
 梅雨の晴れ間の、7月1日シティーツアーバスの「都心循環コー
ス」の道すがら、下車し次の、その次のバスがくる約1時間ほど慌
しくも、濃密に散策しました。                
        
                              
 3月に、韓国の伝統的な生活文化全般に関する歴史的な集積であ
る「国立民族博物館」(日本のものは一度も見学したことがないの
に)の、特に第2展示室で衣食住について、日本語オーディオガイ
ドを仲立ちとして、ディオラマ展示で熱心に学んでいただけに、一
層感銘を深くしました。                   
                              
 庶民から両斑の居宅が立ち並ぶ中、三々五々ビジネスマン、OL
さんがかたりあっている様は、緊張をしいられている勤務からのさ
さやかな開放なのでしょうか。先生に引率されている初等学校の子
供たちのはしゃぐ声もソウルを代表する音といえましょうか。  
              
                              
 立ち寄った当日はウイークデイだったせいか、韓国舞踊、タルチ
ュム等のイヴェントや、伝統結婚式には出会うことはありませんで
したが、村内にある伝統家屋でうどんのようなもの、棗茶(なつ
め)をお店で立ち働く人々とおなじテーブルでいただきました。 
 そのことに「亜細亜」を強く、優しく、感じ取れました。彼女ら
がひっきりなしに僕に話しかけてくるのも、心なしか足を引きずる
僕への、こころずくしの労わりだったのでしょう。   
      
 ここにいるだけで、いにしえに射し込んでいた太陽がもたらした
光景、そこにひとが手を入れて出来上がってきた風景、そこで人と
おりなされて現出した情景が蘇ってきます。ソウルでもっとも景色
がいいとされるところで、ぼくは至福に誘われました。     
           
      
訪問日:2004/08/03