西大門刑務所歴史館

ソデムンヒョンムソヨクサグァン서대문형무소역사관

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投稿者:湖巌

Q&A掲示板[RE] : 入門編

2006-08-26
>私は30代の主婦です。韓流ブームにのり8月上旬韓国に初めて行きました。そのときは世界遺産やチャングムやナンタなど色々な観光地をまわりました。どこもとてもきれいで楽しい旅行でした。
>でも 帰ってから韓国の歴史に興味をもって勉強してみたい気持ちになり、自分なりにやっていますがもっと色んな事を知りたいので、他に勉強になるような施設などを知っている方 教えて下さい。

>[ いくみ様 Wrote ]-------------------------------------

 こんばんは。
韓国の歴史に興味をお持ちのようですね。その前に入門編
として身近な教材があります。東京都教育研究会編に成る
『東京都の歴史散歩』と言う本の冒頭に「武蔵国府と国分寺」
という項目があり、その中にこう書かれています。

 「日本書紀」に685年から760年の間に6回、渡来して
  来た百済・新羅・高句麗の僧俗男女多数を、武蔵国におく
  記事があり。特に716年には高麗郡が新設される。
  もともと、武蔵国造の笠原直使主の名は多分に渡来人の
  人物のにおいが濃いが、浅草寺の縁起に出てくる土師直中
  知・檜前浜成・同竹成の名も同様だ。檜前は大和の檜隈
  で、阿知使主の子孫漢直の本貫地であり、土師は河内の
  羽曳野をその本拠とする百済系の人々が称した氏だつた。
  浅草寺についで古い深大寺は、高句麗系の人々との開発
  になるとされている狛江郷にあり、その開基と伝える僧
  満功は、渡来人系と考えられている。まさに律令時代に
  はいつたころの東京都は、朝鮮半島系開拓者の天地だつ
  たらしい。  「引用了」

浅草では毎年五月17日・18日に三社祭という祭があり、
200万近い人出があります。私も2,3度行ってみました
が、すごい人出の中で、この三社の神様が、土師直中知
檜前浜成・同竹成の三人がどういう人だつたか知っている
人がどれだけいるのか、この神様たちは三者とも朝鮮渡来人
だとわかつていたらこんなにたくさんの人がくるのかと思い
ました。

私は、彼ら「渡来人」の故地である百済・新羅・伽耶の史跡
を訪れ20数年になります。日本が世界に誇る古典「万葉集」
にも渡来人の歌が詠まれております。
 
学問はなにもエライ学者先生がするものでなく自由です。
グルメと共に韓国をお楽しみ下さい。

  湖巌



  
訪問日:2006/08/26