|
香港のビクトリア湾クルーズで病み付きになり、昨8月中旬、タ
クシーを駆って勇躍駆けつけたところ、前日の上流地域の降雨で水
位が上がり、橋げたに衝突の恐れがあるとかで運行中止に。
そこで提案です。ツアーで訪韓された方は、送迎を担当されたガ
イドさんに携帯で確かめていただいたほうが無難です。というの
も、受付窓口まで行って運行中止を伝えられてから、タクシーを拾
うことが出来るまでの距離と環境は些か危険です。夏は炎暑で、冬
は限りなく厳寒だからです。
今7月中旬、想いを成就しました。ヨイドーヤンファーヨイドの
回航コースで、お昼まえだったせいか乗客は、1階にオヤツをひろ
げている笑顔にあふれた家族ずれが2組と数組のカップル、そして
僕だけでした。
船上で見かけたカップルは、ほのかに恋情を抱きあい、慈しみ育
て、次いで恋心の確認を乗り越えたばかりの喜びに満ちているよう
でした。互いの信頼の一層の深まりを祈るばかりです。
2階に移動したところ、誰もいない中ガイドさんがその役割を果
たそうとしていましたが、勿論気合がはいらなそうでした。わが身
を振り反ってみても、人はその「仕事」を得たばかりの清新な姿勢
を忘れがちなものです。
船中から行過ぎる景観は、見慣れているはずのソウルの街が、視
線が下がっただけで、ことさら違った印象をうけ、飛び交う水鳥、
行き交う漁船にも旅情を強く感じさせられました。
また視点を変えてみれば、ソウルの街並みは、香港のような「都
市国家」のかもし出す人を圧する金融資本の「生成ー発展ー没落」
の明滅というよりも、『背山臨水』、人知れず大河のほとりに居を
定めてきた、幾代にもわたる人の営みを強く感じさせられるもので
した。
|