日本より四季の移ろいが明白だといわれている韓国では、今が紅
葉の真っ只中だと昨日の「朝鮮日報」が伝えていました。中でも、
南山の「東屋」から南山のろし台を経て南山ケーブルカーから眺め
る錦秋に彩られた南山の景観は、見下ろして欣快、望見しても絶景
でソウル市民の誇りとするところだと伝え聞いています。
今年になって十数回南山を訪れています。ほんの数分のケーブル
カーの運行の間、落葉した木々の高みに点在するカササギの巣が韓
国の冬の厳しさを伝え、咲き誇る花の下、丹精をこめたであろうオ
ンマのお弁当をひろげる初等学校の子供たちの歓声に春をことほ
ぎ、慈しみ育て上げた学生の国家試験の不合格をよりによってケー
ブルカーの中(携帯でんわ)で伝えられた深緑の夏、今年こそと願
い、10月初旬に訪れたときには、その装いを見せてはいませんで
したのに。
さて、タクシーやバスで南山を訪れた際、最後の駐車場があって
それからかなりきつい坂を上りますが、その坂の両側に石で作られ
た「遺跡?遺構?」のような構造物が目に止まります。そのたび
に、これは何なのだろうと思ってみてはいましたが、いまだに判然
としません。
旧道の残滓といった物なのか、あるいは本来の「のろし台」であ
ったのか、ケーブルカーの下を徒歩で下った左右にも同様の遺構が
あるものなのか、周辺の立て札に解説されているのかも知れません
が、挨拶程度の韓国語の僕には、恥ずかしながら読むことが出来な
いのです。あれはいったい何の遺構なのでしょうか、ご教示いただ
きたく、お願い申し上げます。
まあ、それはともかくここ数日の南山の山肌、さぞや美しいので
しょう。その只中に訪韓している方々には、羨望を禁じえないとこ
ろであります。
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