UN記念公園

ユエヌキニョンコンウォンUN기념공원

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平和と自由を守った世界22カ国の英霊たちを慰める、世界で唯一の国連墓地

アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山には世界で唯一の国連連合記念墓地、UN記念公園があるのは御存知ですか?1950~53年まで勃発した朝鮮戦争に国連軍として参加した韓国の兵士を含め、世界21カ国の戦士が祭られている場所がそこです。釜山市内の外国人が訪れる観光地とはちょっと離れている場所にあるため、案外訪れたことのある方は少ないんではないでしょうか?国連の墓地というと厳かなイメージがあり、簡単に訪れることはできないんではないのかな?という印象を受けますが、誰でも無料で訪れることができる公園として整備されており、墓地とはいっても、緑溢れる木々、草花が植えてあり、お散歩コースとしてもオススメできるスポットなんです。ということで、今日は、世界でも稀にみる国連墓地、UN記念公園の背景などを含め詳しくご紹介していこうと思います。
UN記念公園
冒頭にも少し触れましたが、ここは、朝鮮戦争(1950~1953年)で国連軍の一員として戦死した兵士や医療支援の方々が祀られたお墓と記念塔がある公園で、韓国政府が北朝鮮の侵攻に立ち向かい、崇高な命を捧げ、平和と自由を守った世界22カ国の彼らの魂を慰めるために、釜山市が国連に敷地を永遠に無料で提供しました。
1951年に国連軍司令部により、現在の南区大淵洞(デヨンドン)へ4万坪の敷地に開城(ケソン)、仁川(インチョン)、太田(デジョン)、大邱(テグ)、密陽(ミリャン)、馬山(マサン)の6箇所の墓地から遺体をここへ移動させたのが始まり。そして、1955年に国連総会で世界で唯一の国際連合記念墓地として指定され、22カ国1万の遺影が安置されました。その後、アメリカ、ベルギー、タイ、インド、コロンビアなどの兵士の遺影のほとんどは自国へ送還され、現在はオーストラリア、カナダ、オランダなどの11カ国の約2300の遺影が安置されています。
緑がまぶしい自然いっぱいの墓地
厳かな感じの大きな門を潜って墓地へ入って行きます。まず、入り口を入ると大きな礼拝堂が見えてきます。この礼拝堂は諸外国の宗教を考え、韓国の建築家の設計によって国連側が立てたものです。普段は開放していませんが、ガラス越しに中を見ることは可能です。その隣には、展示場があり、当時の資料などが置いてあります。また、礼拝堂や資料館の周辺には鮮やかな草花が植えられてあり、とても綺麗に整えられています。
空高く翻る国旗の数々
大理石で作られた重厚な門を潜るとそこには、緑で溢れた広々した公園にも見える墓地が現れます。一つ一つ一定の間隔を保って整備され、それぞれ自国の国旗が翻っているのが特徴です。また、全ての墓石の隣には薔薇などの鮮やかな花が植えられ、戦士の雄姿をたたえているようにも見えます。
世界中の木々が植えられた公園
墓地内を歩くと様々な木々、草木、花々植えられていることに気がつきます。これは、祀られている戦士の国家や機関、また個人が慰霊するためにここへ寄付して植えられたということでした。自国の雰囲気を戦士たちに伝えるように多様な草花が植えられている様子は、無国籍のようでありながらも調和し、すばらしい自然を演出しています。墓地だけに訪れるのではなく、こうやって世界中の草木を見ながら、お散歩するととっても興味深い旅になるのではないでしょうか?
日本語のパンフレットも!
墓地内は、英語と韓国語表示なっています。より詳しく日本語で見学されたいという方は、墓地の入り口付近にある観光案内所で日本語のパンフレットをもらいましょう。

世界で釜山だけにある唯一の国連墓地。旅行で訪れた方も、平和を願って作られた場所を一度は訪れて見るのはいかがでしょうか?きっとまた別の角度から韓国という国を見つめることができる良い機会になるのではないでしょうか?また、観光名所ではなく、あくまでも墓地ですので、騒いだり、芝生に上がってしまうことのないように見学してくださいね。以上、プサンナビがお送りしました。

記事登録日:2005-11-16

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-05-30

スポット更新日:2012-02-01

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