筆洞麺屋 / ピルドンミョノッ

ピルドンミョンオク필동면옥

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自家製麺に、深い味わいのスープ。老舗の「平壌式冷麺」を味わおう!

こんにちは!ソウルナビです。暑~い夏に、焼肉のシメに!すっきりといただける冷麺が大好きで、韓国で本場の冷麺をぜひ食べよう!と思っていらっしゃる方々のために、今日は50年以上地元の人々に愛され続けている冷麺のお店をご紹介しましょう!韓国の冷麺は大きく分けると、透き通った冷たいスープに麺を盛り付ける辛くない「水冷麺」と、辛い薬味を麺と一緒に混ぜていただくスープ無しの「ピビン冷麺」がありますが、今日ご紹介するのは「水冷麺」の本場、平壌式の冷麺が美味しいと評判の「ピルドンミョノッ」。「平壌式」の味を大切に守り続け、いつも地元のお客さんでいっぱいのお店、その美味しさにはどんな秘密があるのかな!?さっそくお店に行ってみましょう!
ひと昔前の街並みが残る「筆洞」の老舗
お店があるのは、お店の名前にもなっている「筆洞(ピルドン)」というところ。「えっ?ピルドンってどこ!?」と多くの方が思われるかも知れませんが、ソウル中心部の繁華街で観光客も多く訪れる明洞(ミョンドン)のお隣のエリア、忠武路(チュンムロ)のすぐまた隣に位置する町なんですョ。お店までは地下鉄3・4号線チュンムロ駅から歩いて5分足らずとアクセスは便利!意外と中心部にあるのに古い商店や食堂がぽつぽつと残っていて、何となくひと昔前の雰囲気が残る地域でもあります。そんな中で、「ピルドンミョノッ」も創業50年余りという半世紀を越える歴史を持つ老舗。2階建ての大きな建物はそんなに古くないけれど、お店の名前が大きく書かれたレンガ造りの屋上部分からは老舗としての貫禄が感じられます。
筆洞(ピルドン)の街並み 筆洞(ピルドン)の街並み
筆洞(ピルドン)の街並み 筆洞(ピルドン)の街並み

筆洞(ピルドン)の街並み

100席以上ある広い店内、古い常連客もいっぱい
二階建てのお店はとっても広く、座席は100席以上!1階にはテーブル席と、奥には座敷席があり、2階は全て座敷になっています。座敷の席は大人数のグループにも対応。この広い店内が、特に冷麺の美味しい夏のピーク時になるとお客さんでいっぱいに!美味しいと噂を聞きつけてやって来るお客さんはもちろん、50数年前にお店が創業した頃からの常連さんや、その二代目、三代目と家族単位での常連客もたくさんいるとのこと。お店の社長さんも今は三代目。地元に密着して古くから長く愛されているお店なんですね~。
テーブル席

テーブル席

奥の座敷席

奥の座敷席

階段

階段

2階も広々 2階も広々

2階も広々

取材に行った午前11時台にもお客さんが引っ切り無しに・・・ 取材に行った午前11時台にもお客さんが引っ切り無しに・・・

取材に行った午前11時台にもお客さんが引っ切り無しに・・・

<平壌の味!>

お店のメインはなんといっても冷麺!韓国の冷麺には大きく分けて水冷麺(ムルレンミョン)とピビンネンミョン(辛い混ぜ冷麺)の二つがありますが、それぞれ元々、水冷麺は平壌(ピョンヤン)地方、そしてピビンネンミョンは咸興(ハムフン)道という所の郷土料理なんです。そんな二種類の冷麺のうち、こちらのお店は「平壌式」の水冷麺がとっても人気!ピビンネンミョンもありますが、お店を訪れるお客さんのほとんどが水冷麺目当てでやって来ます。その他、豆腐やモヤシなどのお野菜が入った素朴であっさりした平壌式のマンドゥも冷麺と一緒に注文するお客さんが多いよう。
さらにメニューには「ピョニュッ(片肉)」とよばれる茹でたお肉もあり、まずはコチラと焼酎を一杯やってからシメに冷麺をいただくのも、地元オジサマたちの定番。ちなみに普通、平壌式をウリとする冷麺屋では牛のピョニュッが一般的だけれど、こちらでは牛肉のものに加えて豚を茹でた「チェユッ」もあり。この「ピョニュッ」や「チェユッ」を肴に、けっこう明るい時間から焼酎の緑色の瓶をテーブルに並べているおじさんやおじいさんたちの姿が何組か見られますョ^^
◆ネンミョン(水冷麺)
お店にやって来るほとんどのお客さんが注文するお店のメインメニュー「ネンミョン」。平壌式冷麺の原料はそば粉が中心で、こちらのお店でも麺はそば粉を80パーセント使用しています。お店の厨房で作られる麺は平壌式にしては細めで、工場で大量生産される麺とは違って噛み切りやすく、でも程よい噛み応えがあり、そば粉の香りが感じられ美味!スープは平壌式冷麺というとあっさり薄味のものが多いのですが、この冷麺スープはすっきりした味わいの中にもしっかりとしたコクが感じられます。その秘密は、普通、牛でダシをとることが多いところ、こちらでは牛に加えて豚のダシも合わせてあるというトコロ。なので、水冷麺のスープにしてはワイルドな風味が!
冷麺はお好みによって酢や辛子を加えていただきます。実は、ナビは個人的に本格的な平壌冷麺の場合、お酢や辛子を入れると薄味のダシ本来の味が邪魔されるような気がして何も加えずにいただくのが好きなんですが、この冷麺は酢をちょっとだけ入れるとしっかり味のスープがマイルドになり絶妙!また、トッピングされている茹で肉は牛と豚の二種類。普通は牛の茹で肉だけのことが多いので、二つの味が楽しめて何だか得した気分!?さらにこの茹で肉が豚も牛もお肉の味がギュッと詰まっていて良い~お味!一見、「普通の平壌冷麺」ですが、食べてみると他と違った味や特徴がよく分かりますョ^^。
麺はハサミで切りましょう

麺はハサミで切りましょう

白いほうが豚肉、下が牛肉

白いほうが豚肉、下が牛肉

お客さんの注文したものをちょっと拝見・・・やっぱり水冷麺!

お客さんの注文したものをちょっと拝見・・・やっぱり水冷麺!

白い容器の右が酢、唐辛子粉と辛子もお好みで

白い容器の右が酢、唐辛子粉と辛子もお好みで

◆ピビン(ピビンネンミョン)
本場平壌式の水冷麺が人気のこちらのお店ですが、「それでも辛いものが食べたい!」方や、「いつも水冷麺なので、少し変わった味で楽しみたいなあ~」という方のために(!?)辛いヤンニョム(薬味)を麺と一緒に混ぜ混ぜしていただく「ピビン(ネンミョン)」もあり。平壌式冷麺屋さんのピビンネンミョン、どうなのかな~?と思っていただいてみると・・・まずヤンニョムが美味しい!どちらかというと辛さは控えめで、麺と絡まっても麺の風味を損なうことなく上手くマッチしているような感じ。人気の本格水冷麺はもちろん食べたいけれど、こちらも捨てがたいっ!う~ん、どちらを注文するか悩むトコロ!?

◎厨房にちょっとお邪魔してみました◎

お店の厨房で直接作られている麺。冷麺の注文は引っ切り無しに入るので、注文の様子や出具合に応じて製麺していきます。なので、出される冷麺は作りたて!だからあんなに香り豊かな麺がいただけるんですね~。そば粉を中心にこねられた生地を適量取り出し、圧縮して細長い麺の形状にしながら、お湯がぐつぐつと煮えた大きな釜の中に落としてさっと茹でます。その後すばやく冷たい水でしめて、一人前ずつに分けられた麺は銀色の冷麺容器の中へ。そしてあっという間にスープや茹で肉と一緒に盛り付けられテーブルへと運ばれていきます。とっても早い作業は、こんなカンジ!
生地を適量取り出して、釜の上にセット 生地を適量取り出して、釜の上にセット 生地を適量取り出して、釜の上にセット

生地を適量取り出して、釜の上にセット

麺をお湯に落としてさっと茹でて・・・ 麺をお湯に落としてさっと茹でて・・・ 麺をお湯に落としてさっと茹でて・・・

麺をお湯に落としてさっと茹でて・・・

素早く取り出し、冷水でシメるっ! 素早く取り出し、冷水でシメるっ! 素早く取り出し、冷水でシメるっ!

素早く取り出し、冷水でシメるっ!

秘伝のスープがなみなみと・・・

秘伝のスープがなみなみと・・・

次々に盛り付けられていきます

次々に盛り付けられていきます

◆マンドゥ
冷麺と一緒に注文されることが多いのがこのマンドゥ。中の具がお肉中心でなく、豆腐、熟成キムチ、そしてネギやモヤシなどの野菜がたっぷり入った、まさに「平壌式」のマンドゥです。そして一つのサイズが子供のこぶしくらいある大きめサイズ。具はヘルシーだしマンドゥの皮も分厚くなく、素朴な味わいと軽い食感がグッド!テーブルに用意されているお醤油や、お醤油と酢を混ぜて作ったタレを付けてからいただいてくださいネ!
《付け合せはこんなの》
そして、こちらでお冷やの代わりに出されるのは麺の茹で汁。蕎麦を主な原料として作られた麺の茹で汁は、日本の蕎麦湯のように蕎麦の栄養がたっぷりと溶け出していて体に良いそう。また冷麺を注文すると甘酸っぱい大根のキムチ、マンドゥやピョニュッなどを注文すると白菜のキムチがつけ合わせとして出されます。この大根の酢漬けキムチが水冷麺との相性バツグン!
麺の茹で汁

麺の茹で汁

大根のキムチ

大根のキムチ

白菜のキムチ

白菜のキムチ

いかがでしたか?ナビは大の「平壌式冷麺」ファンで、美味しい冷麺屋さんはどこかにないかな~?といつも探して食べ比べているんですが、こちらの冷麺は他の平壌式冷麺と比べると「スープの味や香りがしっかりめ」、「平壌式の中では麺の弾力が強いほう」「牛と豚、二種類の茹で肉がトッピングされていて、味は両方とも◎」という点がナビ的美味しいポイント。本格的な平壌式冷麺であると同時に、他の冷麺とは少し違った特徴があるというトコロも長年多くの人々ひ引き付けている理由かもしれませんネ!以上、今日も美味しい冷麺が食べたくて筆洞までやってきたソウルナビがお伝えしました。

記事登録日:2008-08-04

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-08-04

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部屋数 部屋1 大人 子供