安東(アンドン)日帰りツアー[SR95]

閉店・移転、情報の修正などの報告

ナオコの「安東(アンドン)日帰りツアー」体験レポート!

韓国の美と伝統が息づく安東河回村で、両班(ヤンバン)文化に触れてみませんか?


はいは~い!皆さんこんにちわぉっ♪ ナオコです。今回は、韓国の美と伝統が息づく場所、安東(アンドン)に日帰りツアーで行ってきましたよ!安東は韓国のほぼ中心部、慶尚北道に位置する両班の村としても有名なところ!ですが、ソウルからは車で3時間ほどかかってしまうので、なかなか行かれる方は少ないのではないでしょうか。この日も日本人観光客より韓国の旅行客のほうが多かったです。しか~し、山と川に囲まれた美しい景色が広がる安東には、ソウルでは味わえない魅力がた~くさん!皆さんにも是非、この感動を味わっていただきたく、レポートしちゃいます!

◇◆◇宿泊先のホテルでガイドさんと合流!◇◆◇


この日は、ロッテホテルワールドのロビーで待ち合わせ。安東まではほぼ3時間かかるので、ピックアップの時間も早朝です!この日は朝7時のピックアップでした。皆さんも、頑張って早起きしましょうね!朝晩は冷えるので、ナオコは防寒対策万全に!コートを着てきました♪ 
それではこれから出発~!ってはしゃいでたら、どうも車がまだ到着していないとのことで、ロビーで待つことに。ガイドさんに1日の日程について簡単に教えてもらっていると、車が来たとの連絡が!気を取り直して今度こそいってきま~す!

◇◆◇車内ではガイドさんとおしゃべりタイム◇◆◇

このパンフレットで安東がどんなところかお勉強♪

このパンフレットで安東がどんなところかお勉強♪

車は市内から高速に乗り、安東を目指して、ひたすら走り続けます。車内ではガイドさんが安東のパンフレットをくれて、安東についてもいっぱい説明してくれました。朝が早かったので、ちょっとおねむ状態でしたが、面白い話をしてくれたので、ついつい聞き入ってしまいました!安東には関係ないですが・・・、例えば、韓国には祖や宗がついた王様がほとんどなのですが、君がついた王様もいて、君がついているのは暴君だったため、王様と認めてもらえなかったからとか、へぇ~~~~~!!!と思うお話をいろいろしてくださいました☆
ソウルから1時間半ほど走ったところで、トイレ休憩に文幕(ムンマク)サービスエリアに停まりました。位置的には京畿道から江原道にはいってすぐのあたり。朝早かったので、ご飯も食べずに出発してしまい、お腹ぺこぺこ状態のナオコ。あちこちにおいしそうな食べ物がいっぱい売られていて、思わずジュルッ( ̄¬ ̄*) でもでも、お昼は安東で有名なチムタッを食べるというので、おいしくいただくためにここではガマン!!!

◇◆◇芙蓉台(プヨンデ)に到着!◇◆◇

っお!ここ登っていくんですか!

っお!ここ登っていくんですか!

芙蓉台(プヨンデ)は、車から降りてだいたい5分ほど山の中を歩いていきます。岩が突き出ていたりするので、足元に気をつけながら登って行きましょう!多少傾斜はありますが、そんなにきつくないのでご安心を!ちょっと体があったまってきたかな~ってところで、あっという間に芙蓉台に到着!ここは、安東の河回村(ハフェマウル)を一望できる絶景スポット!川が村をぐる~っと囲むように流れていて、藁葺き屋根や、瓦の屋根があちこちにあり、まるで昔にタイムスリップしたかのよう。それにしてもこの地形、自然の力は偉大ですな♪ ちなみに、この川は洛東江(ナクトンガン)で韓国最大の川なんだそうです。
ちょっとしたハイキング気分~ルンルン~♪

ちょっとしたハイキング気分~ルンルン~♪

ジャジャーン!見てくださいこの景色!!!最高!!

ジャジャーン!見てくださいこの景色!!!最高!!

◇◆◇花川書院◇◆◇


芙蓉台から山を下りてくると、駐車場のすぐ隣りにあるのが花川書院。書院とは、朝鮮時代に両班(ヤンバン)という貴族の弟子たちに学問を教えた私立学校のようなもの。ココには柳成龍のお兄様、柳雲龍の位牌が祀られています。朝鮮時代の学者であり官僚であった柳成龍は豊臣秀吉が朝鮮に攻め込んでくることを予言したすごい人物なんです!でも、花川書院に祀られているのはその兄です。( ̄▽ ̄;)
また、コチラでは管理している方が実際に住まれていて、古宅体験として宿泊も可能なんだとか。
花川書院の入り口。<br>「アンニョンハセヨ~、おじゃましま~す。」

花川書院の入り口。
「アンニョンハセヨ~、おじゃましま~す。」

これは、昔ながらのオンドル。<br>都会ではなかなか見れないですよね♪

これは、昔ながらのオンドル。
都会ではなかなか見れないですよね♪

勉強の息抜きや、教師の宴会の場として使われたところ。

勉強の息抜きや、教師の宴会の場として使われたところ。

上ってみると、洛東江と河回村が見えて、眺めがGOOD♪

上ってみると、洛東江と河回村が見えて、眺めがGOOD♪


向かって右側は校長室、左が職員室として使われていたそうです。学生のお部屋もあって、校長室側にあるのが高学年、職員室側にある部屋は低学年の学生が勉学に励んでいたんだとか。こんな狭い空間に泊り込みで勉強していたというから驚き。ナオコはノイローゼにでもなってしまいそうで無理無理っ!
あ、上にある6枚の白い板は、下ろすと壁のようになり、冬は寒いので閉め切っていたそうです。暖かい季節はこのように開けっ放しにしていたそうですよ。

◇◆◇世界各国の仮面が大集合!河回世界仮面博物館◇◆◇


世界各国の仮面を見ることができますが、せっかく安東にきたのですから、安東の仮面についてはちゃ~んとチェックしていきましょ!韓国の仮面は劇だけでなく、昔は悪いものを追い払う儀式にも使われたそう。身分制が厳しかった朝鮮中期以降、仮面劇は庶民の抑制された感情や不満を発散させる場となったんですって。この地域で有名な河回別神グッ仮面劇は村祭りの儀式に由来して始まったもので、韓国の仮面の中で唯一国宝に指定されています!
これが河回グッ仮面劇に登場する人物たち。河回の仮面は顔とあごの部分が分離されていて、演技者が話すとき、実際にしゃべっているかのように仮面もあごの部分がカタカタ動くんです!面白いでしょ!ヾ(≧▽≦)ノ それに、見る角度によって悲しい時~、嬉しい時~、怒ってプンプンしてる時~みたいに表情が変化するんですよ♪
般若やなまはげ、かっぱなど、日本の仮面を発見!!<br>せっかくなので記念にパチリ☆

般若やなまはげ、かっぱなど、日本の仮面を発見!!
せっかくなので記念にパチリ☆

展示物を見終わると、お土産やさんがあります。

展示物を見終わると、お土産やさんがあります。

◇◆◇昼食は安東チムタッをいただきま~す!◇◆◇

こちらの食堂でいただきます!

こちらの食堂でいただきます!

さっそく行ってみましょ!

さっそく行ってみましょ!

安東(アンドン)日帰りツアー[SR95] 河回 「河回村 ハフェ 仮面 プヨンデ 芙蓉臺 タル 花川書院 昼食 柳成龍リュ・シウォン 安東(アンドン)日帰りツアー[SR95] 河回 「河回村 ハフェ 仮面 プヨンデ 芙蓉臺 タル 花川書院 昼食 柳成龍リュ・シウォン
1980年代に安東市場で鶏肉を炒めたものに野菜をたくさん入れて食べ始まったのが安東チムタッの由来だそう。ナオコは鶏肉大好き!なうえにチムタッも大好き!で、この日は朝ごはんも食べていなかったので、出てきた瞬間、食べ始まってしまいました。で、肝心のお料理の写真がこれ1枚・・・・。スミマセン。_| ̄|○ ゆ・る・し・て。
鶏肉は骨付きで、お肉にもお野菜にも汁がぎゅ~っとしみ込んでご飯がすすむすすむぅ~!そして、とっておきが、透明の麺。チャプチェにも使われるタンミョンという澱粉でつくられた麺にも汁がしみ込んで、これがまた美味しいんです!たまりませんっ!
※写真は4人前です。

◇◆◇いよいよ河回村(ハフェマウル)に出発!◇◆◇


お昼を食べてお店をでてくると、すぐ目の前に河回村行きの無料シャトルバス発着場があります。以前は河回村の入り口まで車で行けたのですが、現在は河回村の住民以外はこのシャトルバスを利用するか徒歩でしか行くことができません。出発前に記念写真を・・・と思い、この写真を撮っていたら、プシューってドアが閉まりバスが出発しそうになってしまったので、慌てて「乗ります~!!」と叫びギリギリ乗せてもらいました。(汗)
もぉ~運転手さんたら、せっかちなんだから。(笑)

●○エリザベス女王の訪問記念館○●

バスに乗って2~3分ですぐ河回村の入り口に到着!着いたら、イギリスのエリザベス女王がいらしたときの様子をまとめた展示館があったので、ちょっとのぞいて見ましたよ♪ エリザベス女王が記念樹を植樹するときに使ったシャベルや、宴会のときに直接座られた椅子、直筆のサインのほか、誕生パーティーのご馳走が再現されていました。作り物ですが、とっても鮮やかで美味しそうでした!

●○安東河回村を散策○●

それでは、いよいよ世界遺産にも指定された韓国の伝統村、河回村に行ってきま~す!川が村を囲むように流れていることから河回村と名づけられたこの村は、柳(リュ)さんという方が600年もの間、代々暮らしてきた同姓村。なので、あちこちすべて柳さんの家という、なんとも不思議な村。豊臣秀吉の朝鮮侵攻を予言した柳成龍もここの出身。そうそう、日本でも一躍有名になった、リュ・○ウォンの生家もここにあるんですよ!エリザベス女王が仮面劇や食事を楽しまれたのも、リュ・○ウォンの生家だったそうです。なんだか由緒あるお宅で生まれ育ったんですね~。
河回村は風水地理学的に、太極形・蓮花浮水形・行舟形に該当するんだとかで、朝鮮時代から人が住むのに最適の土地として有名だったんだそう。川に囲まれている地形から、河回村は舟に見たてられています。そのため、村の大切な財産が沈まないようにという思いから、昔は穴を掘ってつくる井戸がなかったとか。また、石も舟が沈んでしまうことから、家々を囲む塀は土で作られていたそう。ただ、雨風により土は割れてしまうので、崩れ落ちるのを防ぐために今では土塀に石が埋め込まれているところが多く見られます。
ちゃっかりポーズをきめてパチリ☆

ちゃっかりポーズをきめてパチリ☆

村の中にお土産やさんが!!

村の中にお土産やさんが!!

ここの細い道を行くと、

ここの細い道を行くと、

樹齢600年を超えるご神木が出現!

樹齢600年を超えるご神木が出現!

村の中心部にはご神木として三神堂と呼ばれる樹齢600年を超えるケヤキの木があります。このご神木を中心に河に向かって家が配置されているため、屋根の方向がバラバラなんだとか。他の村の家々は、屋根が南あるいは南東の一定方向を向いているそうで、河回村は特別なんですね。あ、瓦屋根と藁葺き屋根の違いは、両班(ヤンバン)と庶民の違いです。
ご神木には、ここを訪れた人たちが、それぞれ願いを紙に書いては結んで行くので、木を囲むロープは真っ白!みんなの願いを背負ってご神木も大変ですね。( ̄▽ ̄;)
立派な門構えですねぇ~♪

立派な門構えですねぇ~♪

建築中のお宅。土に水を撒いて泥土を作ってましたよ。

建築中のお宅。土に水を撒いて泥土を作ってましたよ。

エリザベス女王が植樹した木。大きくなってね♪

エリザベス女王が植樹した木。大きくなってね♪

柳成龍の宗宅、忠孝堂。

柳成龍の宗宅、忠孝堂。

忠孝堂は、国に忠誠心を持ち、親には孝行しなさいという意味がこめられているんだそう。門をくぐるとサランチェという建物がお出迎え。下の写真で、白いロープが垂れ下がっているの分かります?靴を履くときってどうしても、ちょっとしゃがんで頭をさげるようになっちゃいますよね。しか~し、両班は頭をさげないものだったので、靴は臣下に履かせてもらっていたんだとか。でも立っている状態で履かせてもらったらふらふら~ってバランスくずれちゃうので、このロープにつかまってバランスを取っていたんですって!!面白いでしょ!敷地内には、柳成龍の功績を称える資料を展示した資料館もありますよ~!
ナオコも両班のつもりでパチリ☆

ナオコも両班のつもりでパチリ☆

永慕閣(展示館)

永慕閣(展示館)



リュ・○ウォンの生家発見!!
縁起のいい言葉が門に貼られてますねぇ。門の横には澹然斎(タミョンジェ)と書かれたちっちゃな穴があります。こぶし一個が入る程度のちっちゃな穴なんですが、昔はここにお金が入っていたんだそうです。お金のない両班は、他の人たちの視線もあり、金がないからと物乞いをすることが難しかったので、そういう人たちのために、自由に使ってくださいと、銭を入れておいたそうですよ。欲深い人はいっぱい持っていこうとしますが、こぶしほどの小さい穴なので、そんなにたくさんは持っていくことができません。昔の人の知恵ですな。

田舎育ちのナオコは河回村にきて、どこか懐かしい気持ちになりました♪ ナオコもちっちゃいころはおじいちゃんが剥いてくれた渋柿をロープに吊るして干し柿作りをしたもんです。そして、土の香り漂う畑もイイ!癒されますぅ♪
あ~~ん、食べたい~!(T▽T)

あ~~ん、食べたい~!(T▽T)

コチラは白菜です!おいしいキムチになってね!

コチラは白菜です!おいしいキムチになってね!

ジャ~ン!韓国の昔の遊具といったら、ロープのなが~いブランコとシーソー! ジャ~ン!韓国の昔の遊具といったら、ロープのなが~いブランコとシーソー!

ジャ~ン!韓国の昔の遊具といったら、ロープのなが~いブランコとシーソー!

これは、子供をしかるときにペチッと叩くときに使うもの。<br>
こんなふうに使うのかな~。

これは、子供をしかるときにペチッと叩くときに使うもの。
こんなふうに使うのかな~。

万松亭松林

万松亭松林


河回村を歩いて見ると、あちこちに古宅体験ができる民宿がいたる所にあり、お土産やさんもちらほら。観光地なんですねぇ。村を1周すると、立派な松の木がたくさん生えた万松亭という松林が広がります。実はこの松、ただ単に植えられているのではないんです!風水地理学から、村の西方は地気が弱いため、それを補完するために造られたんだそう。ご神木があったり、なんだか河回村に来るだけで運気アップしそうなパワースポットみたい♪ 松林を抜けると、午前中に上った芙蓉台が見えます。下から見るのもまた美しいですね~♪

◇◆◇河回別神グッ仮面劇も見てみましょう◇◆◇

仮面劇は村の入口近くにある演劇場で行われるのですが、今回は工事中とのことで、簡易劇場で行われているのを見てきました。公演時間はだいたい1時間。両班、ソンビ、パゲスン(僧侶)、ベクチョン(最下層の庶民)、チョンレイ(両班の下人)、ハルミ(老婆)、イメ(ソンビの下人)、ブネ(遊女)がでてきて繰り広げる滑稽な風刺劇です。それぞれの登場人物の動きと仮面の表情が実に面白い!この日は満席で、ナオコは後ろで立ってみました。仮面博物館で登場人物について簡単にガイドさんから説明をしてもらったので、仮面劇がとっても分かりやすかったです!
いかがでしたかぁ~?この日はほんとに天気がよくって、観光客がたくさんいらしてましよ~芙蓉台から見下ろした河回村の景色は言葉にならない美しさでしたし、河回村は古宅が立ち並び、昔の趣がそのまま残っている伝統的な村でした。美しい景観と田舎のような懐かしさ、韓国の伝統に触れられる充実したツアーにナオコも満足!ソウルの観光もいいけれど、地方にもいいところはた~くさん!もっともっと韓国を近くに感じたいというあなた、ソウルを抜け出して、地方へ足をのばしてみるのもいいものですよ!以上、ソウルナビのナオコでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2012-11-08

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