百済金銅大香炉 - 백제 금동대향로 - 百済金銅大香炉に関する映像をご覧ください

旅行の時期 2018年11月

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東北アジアの香炉芸術の傑作、百済金銅大香炉
「第2展示室」 百済金銅大香炉
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東北アジアの香炉芸術の傑作、百済金銅大香炉

ついに登場です!今ご覧の遺物が、扶余博物館自慢の百済金銅大香炉です。この歴史都市のシンボルでもあります。

百済の人々の独特の情緒と美しさが見られる、同時代の東アジアでも類が見られない名作です。驚くべきことに、この美しい香炉は1993年、観光客用駐車場の工事現場で偶然発見されたのです。泥の中から宝物が出てきたんですよ!武寧王陵の発掘以降、百済の美術史と考古学最大の成果だと評価されています。

1400年ぶりに長い眠りから覚めた香炉は損傷もなく、本来の形のままでした。発掘当時まで泥の中に密閉された状態だったため、完璧に保存されていたのです。

香炉が発見された後、その周辺を追加発掘しながら、そこが百済王室のための寺があったことを知りました。そして、香炉が単なる装飾品ではなく、重要な儀式があるたびに使われた一種の祭祀用の香炉として使われたという事実も明らかになりました。

日本を含めて古代エジプト、西洋の多くの国でもお香を焚いて祭祀を執り行ったという記録があります。これを見ると、東洋・西洋ともに古代社会では、何かを燃やして得た香りと煙は、非常に神聖視されていたことが分かります。

では、香炉をきちんと見てみましょう。
香炉は、大きく4つの部分からなっています。鳥の柄のある一番上の部分と、煙が出てくるふた、そして華やかな模様が刻まれた胴体、龍の形の台です。

まず、ふたの上に華やかで威厳のある姿で立っている鳥は、古代東洋で神聖とされた想像上の動物の鳳凰で、竜と共に神聖な力を持っていると信じられていました。
香炉の上にある鳳凰の姿は、百済芸術の洗練さをよく見せてくれています。特に、上に柔らかく伸びた長い尻尾は、繊細な工芸技術の集大成と言えます。

次に、ふたの部分の山は、仙人が集まって暮らす世界を表現しています。色んな珍しい動物や花々、そして天上の楽士が一緒に暮らす姿は、まるで天上の楽園を連想させますね。

最後に、胴体の部分は、まるで咲き乱れる蓮のような姿をしていますが、これはすべての生物は、蓮の花から誕生するという仏教の世界観を象徴するものです。

この香炉は、仏教、自然世界、現実と理想の境界を全て調和させ、当時の百済の人々が夢見た理想郷の姿を完璧に表現しています。


記事登録日:2018-11-20