チョソントゥッペギ

こんにちは！ソウルナビです。韓国料理に使われる器を見ると、石焼きビビンバの石鍋、全州ビビンバの真鍮製の器、ソルロンタン用のステンレスなど、いろんな器がありますが、特にチゲ、タンなどの汁モノや煮物に使われるのが｢トゥッペギ｣。韓国に昔から伝わる土鍋で、味噌を入れるようなミニミニサイズのものから３～４人で一緒に食べられるような大きなものまでサイズもさまざま。この器はあっためるのに少し時間がかかるものの、一度煮立たせるとなかなか冷めないのが最大の魅力！なので、最後までアツアツをいただけるんですよね！そんなトゥッペギ入りの料理がいろいろと楽しめるのが今日ナビがご紹介するお店、その名も｢チョソントゥッペギ｣！

セレブな街の代名詞、清潭洞（チョンダムドン）にある庶民的な食堂

ソウルのセレブ街として知られる清潭洞。こちらはそんな清潭洞の大通り沿いにあり。このあたりはほぼ車で移動される方がほとんどなんでしょうね・・・最寄駅は7号線の江南区庁駅ですが、地下鉄でのアクセスはちょっと不便なので、狎鴎亭または新沙駅からタクシーで行かれたほうがベター。お店は周りの大型ビルにはさまれて、かなり分かりにくいです。この看板を目印に、通りすぎないように要注意です。さて、このシンプルな看板をくぐると、お店の入口発見！くねった階段を下りると、こじんまりとした食堂が！

あれも食べたい、これも食べたい…魅力的なトゥッペギ料理がいろいろ！

メニューを見ると、どれも清潭洞のオシャレなレストランとは似ても似つかない、みなさんよくご存知の庶民的な料理のラインナップ。お値段もお手頃です。海鮮味噌トゥッペギ、キムチトゥッペギ、チョングッチャン（納豆汁）コンチ（秋刀魚）、カルビチム（カルビ蒸し）、プルコギ、チェユッ・・・と魅力的なメニューのオンパレード。ん…悩むわ…っということで、ここはお店の方にオススメメニューを伺うことに。

お店のスタッフ「どれも人気ですよ」
ナビ「その中でも特に人気のものは？」
スタッフ「トゥッペギ（チゲ）系で人気なのはスンドゥブ、お肉系ではチェユッ」と。

実はネットでチョングッチャンも人気というのも見てきたもんだから、ちょっと拍子抜け？！お店に入った途端、納豆汁の匂いがすぐしたのに…。さらに、カルビチムもどーしても気になって、結局スンドゥブトゥッペギとカルビチムトゥッペギを注文することに～！カルビチムって、普通一品料理的なメニューで、一人前で注目できるところが多くなく、さらにお値段もこんなにお手頃なところは見たことないかも～。よし、あとは料理が運ばれるのを待つだけ！ナビもナビ友ももう腹へりまくり～です。

注文してひと段落ついて周りを見回してみると、隣の方も、斜め向かいの方も、みなさん違うものを注文されてる。あ・・・やっぱりさっきスタッフが教えてくれたとおり。どれも人気なんですね～。ほとんど地元の方で、周辺で働いている方たちが財布だけ持ってランチにやってきた、という感じ。ちなみにすぐお隣の男性二人組はケランチム（卵蒸し）とトングランテン（ミンチのピカタ風）、ヘムルテンジャン（海鮮味噌鍋）、斜め向かいはブデチゲ（部隊チゲ）、後ろはヨルムビビンバ（ヨルムキムチのビビンバ）、というメニューセレクト。

さっそく、お料理登場！

まずはおかずから！
チゲについてくるおかずは全部で５種類。カットゥギ（大根キムチ）、湯でキャベツ（包み味噌付）、白菜キムチ、黒豆煮、青菜和え。野菜が中心、まさに家庭で普段よく食べるおかずです。そうそう、あとこちらは韓国の食堂でありがちなプラスチックの器ではなく、磁器のお皿に盛って出てくるから、余計においしそうです。伝統の街として知られる仁寺洞の韓定食屋さんに行くと、よく見かけますね。

アツアツのトゥッペギが登場！
余熱でまだグツグツいってます。
一人用の小さな鍋なので、ランチにぴったりなサイズ。もりもり系の男性にはちょっと物足りないかもしれません。そんな恐れのある方は、お値段もお手頃なので、食べてみたいメニューをいくつか頼んで、いろんな味を楽しんでもいいかも！

スンドゥブトゥッペギ（おぼろ豆腐鍋）
汁物の中でも人気のスンドゥブトゥッペギ。ナビは昔ヨンデ（延大）の語学堂に通っているとき、校内の学食に有名なスンドゥブチゲがあったんですが、そのスンドゥブを思いだしました。スンドゥブはお店によって具もスープもけっこう違いますが、こちらはどろっとした濃縮タイプではなく、アサリダシのあっさりとしたスープです。また豆腐は舌触りがとっても滑らか。辛さに強いナビはそこまで感じませんでしたが、のどにピリッときますね。

豆腐は濃厚でマットな舌ざわり。

スープはあっさりタイプ。最後にのどにピリッと来ます。

余熱で煮えた卵。春雨も入ってますね。

カルビチムトゥッペギ（カルビの蒸し煮）
先ほどもいいましたが、こんなにお手頃でカルビチムが食べられるのはうれしい限り。ただし、お肉は牛ではなく、豚肉（そりゃそうですよね、この値段で牛はありえません…）。また量も一人分のランチとしてはちょうどいいです。色は韓国のチャジャンミョンのような黒さで中がよく見えませんが、スプーンですくってみると、お肉がゴロゴロしています。さっそく食べてみると、お肉がやわらかい！骨からするっほろっと取れます。味は甘めですが、日本人好みの味ではないでしょうか？ご飯がどんどんすすんじゃいます。

スプーンですくうと、思ったりお肉も入っています。		お醤油ベースのスープはけっこう甘め
牛肉と勘違いしちゃうほど、とまではいかないけど、お肉が柔らかい。		大根もしっかり味がしみてます。