先週の伏の日にせっかく韓国にいるのだからと、ココにお昼にひとりご飯をしに行きました。
お昼といっても時間は平日の午後3時。普段でもお昼時はかなり並んでいるらしいこのお店。初伏の日なのでこの時間でも多少並ぶのは覚悟で行きましたが、予想以上でした。
甘かったです。とんでもなかったです。路地に入ったら、お店の存在より先に長蛇の列とその周辺にたむろっているたくさんの人と車が目に飛び込んできました。
列の最後尾を求めて歩いていくと、お店の外壁に沿ってずっと、さらに左後方の駐車場の真ん中まで列が続いています。ほとんど地元の方ばかり、家族連れ、カップル、友達同士と延々と並んでいます。まだ、続々とやってくる人がいます。
30分少し待ってやっと中の韓屋の座敷に案内されました。ひとりでも全然平気でした。というより、こんな日にひとりで来たのが目立ったのかすぐに注文が入りました。
周りのテーブルでは私より先にいた人たちが参鶏湯がまだ来ないと文句を言ってましたが、お店の中は忙しくて忙しくてしょうがないって感じでした。
隣のテーブルで、女の子のグループが小皿に塩と胡椒をザッザッと入れて準備を始め、取り皿にキムチとカクテキを盛って早速食べ始めたので、私もそれと同様にして待っていると10分ほどで参鶏湯がやってきました。
肝心の参鶏湯はというと、スープが濃厚で、少しとろみがあって、高麗人参の香りがしました。鶏を背中からほぐすとスープを吸ったおいしいもち米と、大きくてほくほくした高麗人参、ナツメ、栗、銀杏が出てきてゴマや松の実もたくさん。
鶏肉もやわらかくて、淡白だけどいい味になってます。そのまま食べたり、塩コショウをつけたりして食べ、お腹いっぱいになりつつもトゥッペギを傾けてスープも最後のハンスッカラまで完食。
こんなに並んだのも年に一度のこの日ならでは。夜のニュースでこの店の行列振りが放送されてました。韓国人の夏の風物詩を体験したって感じです。
三伏のうち韓国人は特に初伏にこだわるのだそうです。参鶏湯に限らず、鶏料理全て、フライドチキン屋までこの日は大盛況らしいです。短いソウル滞在中に並ぶのを避けたい人にはお勧めできない日ですが、韓国人のこだわりを体感したい人にはいいかも(笑)
また是非行こうと思います。明洞で食べた参鶏湯よりずっとおいしかったので。今度はなんでもない日に。
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