束草観光水産市場で一番の人気の行列店、マッコリの香りがほわんと広がるスルパン(酒蒸しパン)
こんにちはソウルナビです。束草観光水産市場(束草中央市場)は地元のソウルフード、タッカンジョン(鶏の唐揚げ甘ダレがけ)の店や海鮮料理の店、土産物用の海産物の店が集まり、週末は歩けないほどの人で賑わいますが、その中でもひと際人気があるお店が、マッコリを練りこんで自然発酵させた蒸しパンが大人気のチンパンテッコリさん。
メニューは蒸しパンに豆を載せたスルパンと中にあんこが入ったチンパンの2種類のみ。スルは韓国語で酒を意味し、チンは『蒸した』という意味で、パンは日本でも日常的に使っている外来語のパンになります。見た目の派手さから人気メニューはスルパンで、赤ちゃんの頭よりも大きい蒸しパンが1切れ4,000ウォン。市場の北よりにあるこちらではいつも行列ができていて、タイミングが悪いと1時間待つこともあります。蒸し上がりの見た目の派手さからSNSなどで話題をよび、2018年頃から行列ができるのが当たり前になり、宅配でも受けていた注文を中断せざる得なかったとか。並ばずに買うためにはオープン時の9時半を狙っていくのがいいとのことでした。
蒸し上がると、店頭でスルパンを切り分けて販売しますが、スポンジのように弾力があるスルパンがきれいに8等分される様子が手際が良く。長時間並んだ理由が、このパフォーマンスを見るためなのかなあと思うほど。肝心のお味は、甘すぎない蒸しパンが口の中で溶ける感じで、後味に、お酒の風味がふんわりと残ります。ひと切れは大きくても、口どけがいいので、それほど食べたという感じにはなりません。冷めるとあまり美味しくないので出来立てを食べるのがベスト。チンパンは酒まんじゅうの親戚という感じで、日本人にはほっとする味でしょうか。
今やすっかり束草中央市場の名物になっている、スルパンだけに、話のタネに食べてみるのもおすすめです。観光客にとって貴重な1時間を並ぶのに使うのはもったいないということで、行くなら開店したての時間を狙ってみましょう。ソウルナビでした。