ソンミダン(全州）

ソウルナビの家族会館についての辛口のクチコミを読んだのと、チョン・ウンスクさんの『韓国の美味しい町』（光文社新書）の影響で、０８年８月２７日全州に着いて、すぐソンミダンへ行ってみた。次の日、家族会館へもいきました。家族会館もおいしかったし、店内も店員さんも良かったです。詳しくは、家族会館の口コミをみて下さい。書き込みました。

両方のお店で食べてみた結果、甲乙つけがたいです。でも、私はソンミダンが気に入りました。くどいようですが、家族会館も美味しいです。誤解の無いように。

ピピンパプそれ自体は、家族会館の方がおいしく感じられましたし、盛りつけも家族会館の方がきれいでした。ほんときれいでした。

しかし、もやしスープのダシに代表されるのですが、ソンミダンの使用している煮干しのダシがとても上品で、嫌な味がしない美味しいものだと思いました。日本では、かつおぶしと昆布のダシが発達して、煮干しがあまり発達しなかったのかな？と思いました。
子どものころ（昭和３０年代）、おかずが煮干しだけのこともよくありました。それなりにおいしかったのですが、嫌なえぐい味がして、ちょっとイヤでした。そんな子ども時代の思い出がある私にとって、この上品なおいしい煮干しのダシの味は、驚きでした。

１３種類の副食が料理のレベルが高く、上品な良いお味です。
酒がとてもすすみました。
とくに韓国カボチャのジョンは、甘味と焦げた苦みが微妙にマッチングして、さらにカボチャの皮の歯触りがうま味を引き出し、とてもおいしくいただきました。

１３品は次の通りです。

もやしスープ　（前述のとおり、最高。煮干しだしバンザイ）　　
韓国カボチャのジョン　（前述のとおり、最高）
キノコ入りスリゴマのお汁　（煮干しのダシで究極のうま味）
もやし・にんじん・大根のキムチ　（酸っぱくてうまい）
小魚の塩辛 （臭い　それがいいのだろうけど私は苦手）

煮干し・ししとう・にんにくのナムル（かめば噛むほどよいお味）
白菜キムチ　（もちろん美味しい）
乾燥黒豆煮（かたいが　かめば噛むほど、素朴な甘味が出てくる）
酸っぱいお汁（トンチミ味？）　　
辛い葉っぱとニラの炒めもの　　

にんにくの芽　（固かった、残念）
なにかわからない葉のキムチ (えごまの葉?)
黄色い寒天状のもの（ファンポムク）　
　　　　　韓国語ジャーナル２５（０８年７月）２１ページ参照。

このファンポムクは、ピピンパプにも入っているものなのだが、なにがどううまいのか・私にはまだ分からない。

以上で１００００ウォン、安い。焼酎３０００ウォン。

０８年８月２７日仁川空港に午後１時２０分ころ到着。空港出口の前の道路を渡った中州の９Ｃのバス停から高速バスに乗ること４時間（２５０００ウォン、トイレ無し２時間３０分後に休憩）。夕方６時ころ全州に到着。
バスについては、このソウルナビに情報あり。

ソウルナビから予約した全州観光ホテル（６４００円）にチエックイン。少し古いが、お風呂も室内もひろく、寝具も清潔でとても良かった。

すぐにホテルを出発。徒歩５分ほどでソンミダンに午後７時１０分ころ到着。店員さん二人が入口近くのテーブルで新聞読んでいて、ちょっと入りづらかった。店内は、テーブル席と座敷。２階でも食べられるようだ。来ているお客は、韓国人観光客と地元の人。地元の人が多い感じだった。町の食堂という感じで風情があった。