戦争記念館

チョンジェンキニョングァン전쟁기념관

閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:sansuke

口コミ掲示板[戦争記念館] 中途半端な見学になってしまいましたが・・・

2006-07-24
 こういう施設に関する感想は、いろいろな意見があると思うのですが、行った様子や感想を、僕なりに素直に書きたいと思います。

 観覧には時間がかかるように書いてあったので、予定時間を2時間30分取っていたのですが、入り口で借りた音声案内機を聞きながら回っていたら、2時間半では足りず、18時の閉館になってしまいました。満喫しようとすれば最低3時間以上はかかると思います。

 素直に順路通りに回ったのが失敗で、最初の「戦争歴史室」は「戦勝歴史室」と呼んだほうがふさわしいような展示で、歴史の中で、朝鮮が対外戦争で勝利したという戦争ばかりで、特に観るべきものはない!というのが実感でした。三国時代の内戦の様子などもあればいいのに・・・と思いました。
 文禄慶長の役も亀甲船がシンボリックに展示してある割りには、しょぼかったです。日本軍に、それでもかなりの痛い目にあったことが原因かも・・・。
 ※文禄慶長の役は、やはり晋州博物館が断然いいです。

 一方、朝鮮戦争の展示は、充実していて勉強になりました。非常に残念ながら、韓国・国連軍が朝鮮軍の南侵を38度線まで押し返し、後半の戦いに移る前に時間がなくなってしまいました。
 機会があれば、続きを観に行きたいです。
 それでも、ここで得た数日後の「板門店ツアー」の際に役に立ちました。

 限られた時間の方は、「戦争歴史室」はあえてはずしてもいいかもしれません。

 ただ、この博物館は、韓国の韓国民としての国威発揚を目的のひとつにしているような感じがしたので、あえて内戦を取り上げないというようなことも、そういうことが原因なのかも。

 また、これまで韓国には、何度か行きましたが、韓国の人たち、特に食堂のおばちゃんたちには、日本人と知れても人懐っこく親切にしてもらいました。う〜ん?と思ったのは、あえて言えば、20代の、店員さん(女性)や切符売り場の駅員さん(男性)が黙りこくってしまうくらいでしたが、ここでは、聞いていた音声案内機を耳に当てるのがつらくなってきたので、誰もいなかったので少し声を大きくして胸の辺りで聞いていたら・・・、おばさんが入ってきて、漏れていた日本語を耳にして「アー、イルボンマル(日本語)、イルボンマル(日本語)、チェッ、チェッ、チェ」とつばをかけられるような真似をあからさまにしていました。あえて知らん振りをしてましたけど・・・。たまたまかもしれませんが、とにかくそういうことがありました。

 今回の旅は、安重根義士紀念館、西大門刑務所歴史館も訪問し、いろいろと考えさせられました。

 難しい問題で、一言で説明できませんが、ようするには「日本人」が悪い!のではなく、現在、北朝鮮が軍国主義国家として、人権を蹂躙しているように、一人一人が構成員である社会や政治体制が悪いのだと思っています。国家として、日本人もそうなったし、(北)朝鮮人も、現在、同じ轍を踏んでいるということでは・・・? なんだか、現実逃避しているような書き方ですが。

 ああ、筆がすべりました。

  
訪問日:2006/07/24