閉店・移転、情報の修正などの報告

投稿者:KAZの宮

口コミ掲示板[三清閣] アサダルは、不思議、不思議・・・

2004-05-03
僕は、このアサダルについて、かなり辛い評価をつけます。

4/28-5/1で、夫婦二人でプラザホテルに宿泊し、最後の夜30日に
「アサダル」に行きました。でもアサダルって、不思議の塊。

ソウルプラザホテルの経営(以前ホテル内にあった韓式レストランを
ここに移転させた、との噂)なのに、ホテルの何処にも三清閣やアサ
ダルが紹介されてないし、客室内のホテルガイド、レストランガイ
ドにも一切掲載されてない。僕達は、日本の観光ガイドに載ってい
たので、ここを目指しましたが、他の多くのホテル客や、ソウルナ
ビを相当細かく見てる人以外は、どうやってアサダルのことを知る
のだろう。(プラザホテルの入り口に置いてあるプラザ製のソウル観
光地図に、やっと載っているだけ)

僕達は単純にレストランだと思い、アサダルが三清閣という凄い施
設の中にあるなんてことまでは知らなかったので、順当なディナー
タイム19時を予約してしまった。知ってれば、もう少し早い時間に
予約して庭園をじっくり眺めたり、施設巡りしたりできたのに・・
なんだか、アホらしやの鐘が鳴るーっ、です。

プラザからは無料送迎バスが出ています。バスは市内を抜けて、景
福宮にぶつかり、そこから高級レストランや美術工芸品店、ギャラ
リーなどが林立する、通称ギャラリーストリートと言われる三清洞
キルの渋滞をノロノロ・・まるで鎌倉あたりの風情に、こんな面白
そうな所、ゆっくり見たかったなあ・・の溜息。渋滞を抜けると、
今度は山道を登っていく・・まるで御岳渓谷かあ(ローカル表現でご
めんなさい)。この先にあるんだから、アサダルってただ者じゃない
かも、とやっと気が付く。

ホテルを出て40分で、ようやく三清閣の駐車場に到着。しかし、こ
こからがドツボの第二章。バスを降りて、どこにも案内板がないの
で、アサダルの場所がわからない。短い坂の上に紋があるので、そ
こに入ってみると、そこに他の案内が一杯書いてある一番下に小さ
く「アサダルこちら」の矢印。「おお、なかなかのお庭じゃ」と、
家内の写真を撮ろうと、カメラ片手に位置決めをしてると、いきな
り物凄い勢いで水を浴びてしまった。雨上がりの夕方、肌寒い時間
なのに、芝の上でスプリンクラーを回していたのだ。家内も水浴び
を食らい、凄い記念写真になっちゃった(これは、大笑い)。

完全にシャツの中までビショビショ、でもそのうち乾くわい、と思
って、玄関を入ると、また「アサダルこちら」の矢印。その通りに
行くと、人けのないロビー・・その先は、トイレと宴会場裏の廊下
で行き止まり。さすがに、私もちょっとムッときた。で振り出しの
玄関まで戻って、お土産ショップの方に「アサダルはどちらです
か」と伺うと、どうぞこちらと案内してくれた。そのロビーのドア
を入って、曲がってもうひとつドアをくぐって、奥の階段をズズー
ッと降りて、そのまた先がようやくアサダル・・その方に案内して
いただかなければ、常連以外の客は一生店の場所が解らないゾ。

もうひとつ不思議。そのお土産ショップの人に場所を質問した時、
「公演ですか、お食事ですか」と聞かれた。アレーっ???

確か日本で買った観光ガイドには、伝統舞踊を見ながら食事ができ
る」みたいなことが書いてあったのにぃ(これはプラザホテルの責任
ではないね、でもホテルのコンセルジュも何にもいわなかったぞ)。
まあ、今回は韓定食が目的だからいいかあ、と妥協しました。

ようやく、ようやく到着。
なんだか格式がある内装のダイニングルームに、期待は高まる。単
品メニューもいろいろとあり、安くあげることも可能ですが、折角
ここまできたんだから、ソウル最後の夜だからと、奮発。アメック
スが使える事を確認して、上から二番目の値段のKW80,000(プラス
10%サービス料)の韓定食を注文。

よーし、とばかりに、一品ずつ写真を撮りまくりながら、じっくり
と堪能しようとしました。さすがに次から次へときれいな盛り付け
のものが出てきて、妻もおおはしゃぎ。

しかし、しかし、そこから唖然の第三楽章。あまりにもそっけない
ウエイターは、ただ料理を置いていくだけで、何の説明もない。
濃厚な色のスープが来たので、これはフカヒレ?と口に運ぶと、甘
いかぼちゃのスープ。

九節板が来た・・が、ハテナ。8種の材料の量に比べて、包むクレ
ープ状の皮は2名分で4枚。あまりに少ない。お代わりしていい
の?その皮を一枚剥がそうにも、全部くっ付いて破れてしまう。お
ーい、どうやって食べればいいの、説明してよ。これ以上の自助努
力は無理と、ウエイトレスを呼びました。

神仙炉は具沢山で美味しかったです。でも、取り皿が薄い皿。具は
いいとして、スープはどうするの。金属の匙は、直接口に持ってく
るには熱すぎる。お皿にとったら、今度は掬いようがない。お皿を
持ち上げてそれをすするのは、韓国ではルール違反なんですよね。
じゃあ一体どうすればいいの。ヘルプ!!

お刺身。明らかな粉わさび。でも刺身自体が美味しいので、許す。
明洞のお粥屋さんで、破片が高値のアワビが、まるまる一個。しか
も生なのに、ちゃんと下処理がしてあって、とても柔らかく美味し
かったです。

生姜とニンニクで頂く鰻の蒲焼は、なかなかグー。ご飯があった
ら、蒲焼オンザライスしてもいいくらいでした。

大正海老のタレ焼き。これは凄く美味。尻尾までいただきました。
フリッター風の天ぷら。これも、日本とは一味違うピリ辛のタレで
いただくという、大変新鮮な感動。

ここまではまずいいとして、私がブチ切れたのは、肉料理。
最初は、エリンギと牛肉の串焼き。韓牛かと期待して口に運んだ
ら、うっ、臭い。韓牛ありえない、アメリカンビーフでもない、お
そらく冷凍のオーストラリア牛かと思います。誇張抜きで、ほんと
に臭いんです。明洞の観光焼肉でも、ここまでひどいのは出てきま
せんでした。
次は、骨付きカルビ。これなら安心と思うと、こちらも味付けはな
かなかいいんですが、質が最悪。コマ切れに焼いて出てきた肉片
は、スジ金入りのチューインガム丸出し。いつまでも噛み応えを楽
しめます(大笑い)。

シメの水冷麺は、とてもよかった。デザートもいろいろと出てき
て、さすがこのあたりは韓定食の底力かと思いました。
ただしシッケ(甘い米汁ジュースのようなもの)は、激甘。甘いもの
大好きの家内も、一口で残していました。これは、こんなものなん
でしょうか>皆様

で、お勘定はKW88,000×2名分。私的CP評価はというと、値段の
大部分は三清閣の中にある高級レストランというシチュエーション
とギミック(決して皮肉ではありません)に対するもの。そういう
意味では掛け値なしに安いと思います。
料理はというと、いろいろ書きましたが、決して悪いわけではな
し、内容も種類も抜群。しかし、なにかが足りない。
欲を言うと、倍付けを払ってもいいので、もうすこし肉の質を改善
してほしい、粉わさびでいいけど、練りたてで出してね、店員の教
育をちゃんとしてほしい、そして、店の場所案内看板をもっと丁寧
に、とお願いしたい、等等。
プラザホテル自体は、超一級ホテルとして名を轟かせているし、そ
れはその通り。そこが経営するレストラン、そして来客が「何か特
別なひととき」を期待してくるレストランという位置づけを考える
と、ホスピタリティという観点では、アサダルはまだまだ課題が山
積みだと思います。

シャトルバスの帰りが心配でしたが、バスは定刻より早く駐車場に
来ていて停車していたので、寒い思いもせずに快適に帰還すること
ができました。

最後に「もっとアサダルや三清閣の紹介、案内をちゃんとするべき
だと思います」>ソウルプラザHの経営陣様。 
訪問日:2004/05/03