ナビの案内で「三清閣」を訪ねました.ソウルで人里離れた心地の場所
があったのですね。ひときは甲高い「もず」の鳴き声が何故か静けさと
寒さを掻き立てます。14:00開演の「伝統芸能」を見ようと訪ねたので
すが「イルファ堂」の中は春のような暖かさ。伝統芸能が旅人を和ませ
たあと「清茶院(喫茶部)」に導かれ、お茶の接待を受ける事になりま
す。若い接待員の韓服が院内を舞うかのようで落ち着いた雰囲気を創っ
てくれます.
差し出されたメニューから妻は「さんざし(山査)」私は「梅茶」を
それぞれにオーダーしました.
ほどななく二つの韓陶のお茶碗がふたつきで運ばれて来ました.
蓋をあけた妻は「・・フウム、この香り」「アラッ、おいし−ッ。」
私も「これは美味しい」とサンザシ、ウメチャを交互に二人でいただき
ました。
サンザシ茶は日本ではあまり経験はありません。中国では「菓子」にな
ったものを好く食しますが、お茶は私ども初めてでした.香り、お味と
もに美味です。「ウメ茶」は日本でも乾燥ものの利用ではどなたも経験
を持ちますが、三清閣のソレは違います.缶入りは市販されていますの
でお飲みのかたもありましょうが、「梅のまんま」「ふくよかな自然の
まんま」の風味は格別です.
サンザシと言い、珍しい花実の湯茶はきっとお気に召しますよ!。
流石、「食」の国の名に相応しい伝統茶道です。
果実の風味の保存にしたたかさを感じた一品でした!。
古来、こうして「くる春」を待ち望んだのでしょうね。
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