水道博物館

スドパンムルグァン수도박물관

閉店・移転、情報の修正などの報告

韓国最初の近代水道施設について学べる博物館!

こんにちは、ソウルナビです!皆さんは「ソウルの森」ってご存知ですか?ソウルの森は漢江(ハンガン)沿いにあり、ニューヨークのセントラルパークをイメージして造られた公園。江南エリアから比較的アクセスもよく、ソウル市民の癒しのスポットとして人気なんです。今日は、その「ソウルの森」の近くにある博物館「水道博物館」をご紹介しましょう。えっ水道ってわざわざ行くようなテーマでないんじゃないの?と思ったら大間違い!いろいろな歴史が凝縮された、見所も多い博物館なんです。ソウルの森も漢江も近いから、ついでに寄る価値大のスポット。ちなみにソウル水道水のイメージキャラは「アリ」と「スリ」!それではナビと一緒に行ってみよ~!  

韓国初の近代上水道施設を復元、整備して開館

 
「水道博物館」は、盆唐線ソウルスッ(ソウルの森)駅3番出口からまっすぐ350mほど歩いたところにあります。カップルやファミリーのほとんどはソウルの森へと向かいますが、そのまま歩いて「水道博物館」へ!入口では大きな水道の蛇口オブジェが歓迎してくれます。そのまま直進すると広い空間が広がっていて、いくつかの建物と施設があるのが見えてきます。

博物館内の施設案内

「水道博物館」は韓国初の近代上水道の供給施設だったトゥット水源地の第1浄水場を整備し2008年4月に開館。ちなみにトゥットは現在の地名であるトゥクソムの昔の読み方。ここトゥクソムに浄水場が作られ、安全な水道水を供給してきた約100年の歴史、現在のソウルの水道水「アリス」の生産&供給過程、そして水の大切さと環境について学ぶことができます。
それでは入口から近い順に施設をご紹介しましょう~
<施設一覧>
■水と環境展示館
■本館
■別館
■緩速ろ過池
■野外展示

■水と環境展示館

生命の維持に必須なもの、それは水!地球に水と空気があることに感謝~こちらでは水と環境、水と人体、水と生活などのテーマを通し、水の大切をいろいろ知ることができます。体内の水の量を測定できるコーナーや、水道水「アリス」のボトルがもらえるサービスも!ただ当日分がなくなると終了となります。
案内デスク

案内デスク

水と人体の展示

水と人体の展示

日常生活で使う水の量<BR>こんなにたくさん!

日常生活で使う水の量
こんなにたくさん!

ふむふむなるほど~

ふむふむなるほど~

この日は終了~

この日は終了~


■本館

トゥット水源地第一浄水場は1903年、朝鮮王朝の第26代王(当時は大韓帝国皇帝)高宗(コジョン)がアメリカ人のヘンリー・コブランとハリー・ボストウィックに上水道経営の許可を出し、1908年8月に完成、その年の9月から韓国で初めて水道水を生産&供給した歴史的な場所。本館は浄水場の送水室だった建物で、当時龍山(ヨンサン)エリアや四大門(興仁之門、崇礼門、敦義門、粛靖門の4つの門)より内側のエリアの住民約12万5千人分の水を供給していたとか。重厚感あるアーチ型の玄関ポーチは花崗岩でできていて、赤レンガの外壁がとても印象的な美しい近代建築です。ソウル市有形文化財第72号にも指定されています。
日本統治時代の名残が

日本統治時代の名残が

アーチ型の窓もステキ

アーチ型の窓もステキ


中に入ると、いきなり「水はいらんかーい、おいしい水だよ!」と入口付近にある昔の水売りの人形から声が。入ってくる人に反応してしゃべるらしく、飛び上がるくらいびっくり(汗)したナビ!こちらではトゥットに水道施設が入り、水道水となって送り出されるまでの過程を見ることができます。実際使われていたモーターや送水管、ろ過用の石などが展示されています。ナビが訪れた日もちびっこが十数人いて、先生の説明を熱心に聞き入っていました。
水はいらんかえ~

水はいらんかえ~

機械を操作する人たち

機械を操作する人たち

昔の水道地図

昔の水道地図

中は広々

中は広々

アメリカの管轄下に置かれた時も

アメリカの管轄下に置かれた時も

写真で見る歴史

写真で見る歴史


■別館

こちらでは上水道関連の技術と文化がどのように発達してきたのかを知ることができます。また、ソウルの水道水「アリス」がどのように供給されているのかわかる水道マップや、ソウル市内で行われている水質チェックの結果をリアルタイムに知ることができるSeoul Water-Nowシステムが公開されています。 

■緩速ろ過池

芝生の広場が気になったナビ、ここは一体何するところ?等間隔で小屋のようなものと門が並び、一つ門が開いていて中に入れるようになっています。中はひんやりとしたコンクリートの部屋のよう。実はこちら、覆蓋(ふくがい)付き緩速ろ過池とというコンクリートの貯水槽跡。1908年から1990年まで、約80年も実際使われていた施設で、漢江の水をゆっくり流して貯めておき、不要物を沈めて良質な浄水を得ていたとか。こちらも立派な産業遺産。本館と共にソウル市有形文化財第72号に指定されています。
芝生の広場?

芝生の広場?

門が開いているので中へ!

門が開いているので中へ!

現在は水はありません

現在は水はありません


■野外展示

昔、日本でも空き地に土管がよく置いてあったものですが(ナビの世代まで?)、こちらの芝地には1920年代から現代まで実際使用されていた大きな水道管やポンプの一部、機械などが展示されています。よーく見てみると「昭和」という元号や日本語表記があるものも。日本統治時代のものらしく、水道管ひとつをとっても歴史が見えてきます。そのほか、野外には体験施設として韓国で実際に使われていた井戸や、ポンプを実際動かせるコーナーもあります。こちらもチェックしてみてくださいね。
たくさん並んでいます

たくさん並んでいます

昭和の字が見えるかな?

昭和の字が見えるかな?

時間の流れを感じます

時間の流れを感じます

いかがでしたか?この「水道博物館」のすぐ近くには水道施設として現役の「トゥットアリス浄水センター」があります。また、博物館脇の歩道はソウルらしい漢江のダイナミックな(?)風景を楽しめるビュースポットへと続いています。なんだか水関連のものがこれぞとばかりに集まっている!身近にあるからこそ普段その大切さに気がつかない存在、水。こちらの博物館を訪れて、水について考えてみるのもいいかも?以上、「水道博物館」からソウルナビがお伝えしました!

記事登録日:2014-10-13

ページTOPへ▲

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2014-10-13

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供