少し前に行ってきたのですが、結論的には、ちょっとしたお土産品とか
を買うなら、当地の日常価格としても割安なここで買うのが絶対のお勧め
です。
韓国の地下鉄は安全でわかりやすく、旅行者用の乗り物としては断然割
安です。倉洞(チャンドン)も近くて行きやすいし。
店の規模や運営方法でみるなら、ソウル以外には行ったことがないので
推測でしか言えませんが、当地のウォルマートとかカルフールもこんな感
じじゃないでしょうか。世界的にみても一般水準を確保したディスカウン
トストアといえます。
ところで、タイトルで「歴史の違い」云々と偉そうに書いたのは、実は
私もスーパー関係の仕事やっているもので、そういう目で見たときの一つ
の感慨でした。
Eマートの売場は、生鮮は当然当地の食生活を反映したものだし、生活
用品も当然そうなります。(あ、生鮮は弱い。面白くない。日本とは比較
にならない。韓国人の食生活自体は豊かなはずですから、流通業サイドが
追い付かないだけで、これから力を入れていく部門なのでしょう。)
ふと気づいたのはメーカー品、特に菓子でした。
子供が小さいものですから、韓国のオマケつき菓子の一つや二つ買って
いけば喜ぶだろうと、デルタマートやEマートを回ったのですが、ほとん
どない。あるのはロッテとヘテの菓子、それも日本の商品のマネと、香港
とか欧米とかの、いわばどこにでもある輸入菓子だけ。
日本のカバヤとかおやつカンパニーとかグリコとかに相当するもの、そ
れに、日本のスーパーならどこにでもある、玩具つき菓子や駄菓子の類が
全然ないのです。
(子供への土産が見当たらずに)いやー、困ったなーと、ふと考えたの
が、やはり歴史の違い。
日本は戦前から、そういういわば手工業的な菓子製造が発展していまの
4大メーカー(森永・明治・グリコ・ロッテ)を頂点とし、駄菓子屋の広
い裾野をもった厚い産業層が発達したのに対して、韓国は開国以前はそう
いうのは疎んじられていたはずだし、日本の資本が入ってきても、途中朝
鮮戦争とかもあったわけだし、いわばそういう儲かりもしない分野では資
本蓄積が進まなかったんだろーなー、と思った次第。
その分、特に幼年期にはハングリー精神が旺盛で、格闘技やサッカーが
強いのは当たり前だったんだなーと、玩菓集めに明け暮れる自分の息子を
見て感じ入っているところです。(少し飛躍が過ぎるかな。)
なお、Eマート土産でいちばん好評だったのが、金属スプーンと箸のセ
ット。本当はビビンバ用ですが、愚妻は「スプーンの柄が長いので、カス
ピ海ヨーグルトを混ぜるのにちょうどいいのよねー」と重宝しておりま
す。
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