小公地下道商街

３ヶ月に１度ソウルを訪れています。
これまでそのたびに「コリアナ」（たぶん７７号だと思います。）というお店に行きました。
ロッテ百貨店への入り口の斜め前のお店で、看板に日本語で店名が書かれているのですぐにわかります。
小公地下道商街で品揃えや品質のよいお店の一つだと思います。

お店の女性は50歳前後の女性で、いつも黒い服を着ていらして
「これ、オシャレ〜。」
と言いながら商品を勧める方でした。

客引きも、お人柄も他のお店に比べて少し強引でしたが、偶然気に入ったデザインがあったということもあり、訪れたときはたいてい５〜６枚購入していました。

小公地下道商街の他のお店でも全く同じものが売っていたりするのですが、やはり顔なじみのお店で買おうと思いましたし、何より他のお店で買うとその女性がすごく嫌な表情をされて行きづらいので、そのお店を目指して行きました。

まとめて購入するので、（デザインにもよりますが）トップスは〇〇〇ウォン、スカートは〇〇〇ウォンとほぼ同じ価格に落ち着きます。
そして、お互い納得した上で「また来てね〜」「は〜い」と最後はいつも笑顔でお別れしていました。

ところが、あるときいつものように10枚近く選んで、価格を尋ねたところ、１枚あたり何万ウォンも高く言われて、一言！
「イヤなら買わなくてイイヨ。」
こちらが「え？」という顔をしていると、
「お客さんね〜、もう来ないで下さい。お互いイヤな気持ちにナルネ。」

これまで何度も購入したお店でこんなことを言われるなんて、あまりにもびっくりしてさよならも言えずに退散しました。
他にもこのように行きつけのお店はたくさんあるのですが、こんなことを言われたのは初めてでした。

今考えてみると、小公地下道商街がリニューアルしてきれいになったからでしょうか。これは、リニューアル後のことでした。

「コリアナ」は、接客態度を気にせず、言われた価格で買うと決めてはいれば、買い物に良いお店だと思うのですが・・・。

今では、小公地下道商街で商品もすごくよく、良心的な価格で、何よりお店の人がとても気さくでアクのないお店を見つけられてそこへ通っています。
だから、「コリアナ」に行かなければ別に問題はないのです。

それでもやはり、何度思い出しても嫌な気分になるので、お尋ねしようと思いました。
今では、訪韓しても「コリアナ」の前は小走りをしているほどですが、お客を気に入らなければ「来るな」言う、これは韓国における通常の方針なのでしょうか・・・？