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ダンディーなおじさまの革工芸店

アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山市内最大規模の市場、国際市場から歩くこと約2分。とても小さな路地にありながらも、とても素敵な空間を作り出しているお店にお邪魔してきました。
カバチ?
お店の名前は、「カバチ金」うん?カバチ?なんか、聞いたことがあるような、ないような。意味をうかがったところ、昔、韓国で革製品をあつかう仕事をしていた人を「カバチ」と呼んでいたんだとか。そして、金はご主人の苗字。つまりお店の名前は「革職人金」ということになりますね。その名前からも分かるとおり、「カバチ金」は革工芸品のお店です。
ダンディな革職人、金さん
さて、ご主人の革職人金さんはとっても朗らかで、なんともやさしい声の持ち主。笑顔もとてもさわやか。韓国では珍しいダンディなおじさまです。

Q:革工芸を始めたきっかけは?
昔から、芸術方面に関心があったのですが、軍隊にいる時に雑誌で革工芸の存在を知って、始めるようになりました。
Q:革の魅力は?
天然性、環境を汚さない、そして人類初めての衣料でもあり、また硬くもできるし、柔らかくもできて表現が自由にできることですね。
Q:作品を作る際に一番気をつかうことは何ですか?
長く使うとどのように変化していくかを考えながら、なるべく長く使えるように作っています。
お店を始めて17年の金さん、特級ホテルからホテルの備品の製作を頼まれるほど、優れた腕の持ち主。今では、これから革工芸のショップ経営をする方に、技術を伝授していらっしゃいます。では、芸術作品といっても良いお店のアイテムを見ていきましょう。
小さな店内のあちこちに革工芸品
お店の広さは畳2枚分もないぐらい。木で作られた壁と棚には、隙間なく革の工芸品が置かれています。渋さと可愛さをかねそろえた大小のカバン、ポシェット、すべて金さんの手作りです。韓国を思わせる図柄も良い感じです。ほかに、お財布、キーホルダー、ベルト、ペンケース、靴、などがあります。特別注文も可能で、その場合は1週間ほどかかります。また、郵送料は別途になりますが、日本までの発送も可能です。お値段のほうは、かばんは小さいものは、5万~10万ウォン、大きいものは10万~20万ウォン。(ただし特別注文の場合にはこれより少し高くなります)靴は3万~4万ウォン。財布は2万~5万ウォンという感じです。手作りだと言うことを考えれば決して高くないですよね。
芸術作品の鑑賞もお忘れなく
さて、入り口からみて、正面の棚にも様々な作品のセットが置かれています。これらの作品は、金さんがコンテストに出品したもの。もちろん受賞作もあります。残念ながら、商品として販売はしていませんので見るだけです。でも、「こういうのが欲しい!!」と言うものがあれば、特別注文をすることも可能だそうです。
こちらは、韓国では女性が結婚する際に必ず準備するハンと呼ばれるもので、これもコンテストに出品し見事に賞を受賞した作品です。金さんは、娘さんが結婚する際にはこのハンを持たせてあげたいんだとか。いい話ですよね。
とっても小さなお店なので、ぼっとしていると知らずに通り過ぎてしまいますが、一回見つけると、その魅力にはまり何度も足を運ぶことになりそうです。これかもどんどんこのような革工芸品の普及をしていきたいと言う金さんの優れた技術と、その穏やかさが生み出す素敵な革工芸品の数々、一度直接手にとって、その匂い、デザイン、色具合をたしかめてはいかがでしょうか?以上、プサンナビがお伝えしました。

記事登録日:2002-10-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-10-11

スポット更新日:2012-10-29

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