「韓流 韓服を着る」展~大衆文化と伝統が出会う韓服展示~

「スキャンダル」から「チャングムの誓い」、「王の男」など!映画やドラマの伝統衣装が大集合!

こんにちは!ソウルナビです。日本の伝統服といえば着物ですが、韓国の伝統服というと?!「韓服(ハンボッ)」!この韓服でピンと来ない方も、「チマチョゴリ」といえば分かる方も多いのでは?!でも日本ではお馴染みの「チマチョゴリ」は本来、チマ(スカート)+チョゴリ(上衣)で女性用の衣服をあらわす言葉。昔の人々が階級、用途、職業に分けて着ていたさまざまな伝統服の総称は「韓服(ハンボッ)」というそうなんですよね。この韓服、昔は関心のなかった方も、韓国の映画やドラマに出てくる韓服をみて実際に見てみたい!着てみたい!欲しい!という方も最近増えているよう。今日はそんな方にオススメの展示、ソウル市立美術館の慶煕宮分館で行われている「韓流 韓服を着る」展をご紹介しましょう。

「ハンリュ ハンボグル イプタ(韓流 韓服を着る)」
今年(2006年)の4月1日から行われているこの展示では、「韓流」人気ドラマや映画を通して韓国の伝統衣装を紹介。今月の25日までソウル中心部にあるソウル市立美術館の慶煕宮分館で行われます。館内は2つの展示館に分かれていて、第1展示館は映画&ドラマコーナー、第2展示館はデザイナーの作品展示コーナーになっています。第1展示館では昨年(2005年)末に公開され、韓国で超~話題になった映画「王の男」、アジア全体でチャングム旋風を巻き起こした大河ドラマ「チャングムの誓い」、それに続く「宮」など、国内外で話題なった映画やドラマの衣装として使われた韓服を約80点展示。また第2展示館では、ぺ様主演の映画「スキャンダル」の衣装を担当したデザイナーの作品20点、韓服デザイナーの作品30点が展示されています。 

第1展示館
こちらは韓国のドラマや映画に出てきた韓服の展示スペース!入口を入った途端、お馴染みのポスターが貼ってあります。韓国では一年にたくさんの映画やドラマが公開されますが、その中でも話題の大河ドラマ2本、時代劇映画を2本セレクト、お馴染みのシーンのセットと共に衣装に使われた韓服を展示しています。まず映画の方は昨年末から韓国を話題の渦に巻き込んだ「王の男」。観客動員数1200万人を記録し、歴代1位の座に輝いたこの作品は外せないですよね。そして「王の男」の余波?!で公開前から話題になっていた「淫乱書生」の2本。ドラマはアジア全体にチャングム旋風を巻き起こした大河ドラマ「チャングムの誓い」、そして「宮」。 

・スターゾーン
<イ・ヨンエ>
ドラマ「チャングムの誓い」でイ・ヨンエさんが着た韓服を展示。

・映画&ドラマゾーン
<「チャングムの誓い」>
ドラマ「チャングムの誓い」の水刺間のセットをバックにイ・ヨンエの宮女服、医女の衣装なども展示。
<「王の男」>
映画「王の男」に出てきた宮中宴会シーンを再現。映画の中でコンギル役として出ていたイ・ジュンギの衣装、大道芸団のメンバー、王の衣装などもありましたョ!
<映画「淫乱書生」>
<ドラマ「宮」>

・記念撮影コーナー
背景は2パターン。1つは映画「王の男」、そしてもうひとつはドラマ「宮」。好きな背景を選んで記念撮影!もちろん両方気に入ったら2パターン撮ってもOK。撮影のサービスはないので自分のカメラで自由に撮影。料金は無料です。


・お土産コーナー
伝統韓服を着た人形や伝統菓子のコーナーもあり。

・韓服体験(レンタル)
ドラマのセットの一番奥にあるのが韓服体験(レンタル)コーナー。ドラマの主人公になった気分で韓服をレンタルして、記念撮影コーナーで写真を撮ることができます。また週末(土・日)のみメイクもしてくれるそう。
※韓服レンタル料:2000ウォン/韓服レンタル+メイク:5000ウォン

第2展示館
こちらはデザイナーの作品を展示しているコーナー。身分や職業に合わせて着ていたさまざまな伝統韓服を、それぞれ説明付き(日本語あり)で紹介しています。今回の展示に作品を出品したデザイナーは2人。1人はぺ・ヨンジュンが主演した映画「スキャンダル」の衣装を担当したク・ヘジャ先生。彼女は韓国の重要無形文化チョン・ジョンワン氏の一番弟子であり奥様でもある方で、スキャンダル以降さらに有名になったとか。そして今回「スキャンダル」の衣装を含めて20点の作品を展示。中でも映画の中でぺ・ヨンジュンが着ていた韓服と両班(ヤンバン・貴族)たちが着ていた伝統韓服は要チェック!また韓服デザイナーキム・ヨンソク先生の枕、食膳、韓服の装飾品などの作品が約30点展示されています。中には市価1億ウォンのノリゲ(韓服の装飾具)や約1000個の手作り枕を積み重ねた作品もあるので、そちらもぜひ観てみて下さいね。

いかがでしたか?ドラマや映画を観ていた方にとっては、韓国の伝統衣装ながらも馴染みのある韓服が多かったと思います。でも実際に目の前で見る機会ってそんなにないですよね!この機会に1度寄ってみてはいかがでしょうか?館内は自由に写真を撮ることもできるし、実際に伝統衣装を着て、ドラマや映画の主人公になった気分で記念撮影もできますョ(有料)!これは普通のチマチョゴリフォトとは一味もふた味も違う、思い出の写真になること間違いなし!以上、ソウルナビでした。

「韓流」韓服を着る展

期間
:2006年4月1日(土)~4月25日(火)
時間:10:00~18:00(入場は観覧終了1時間前まで)
休館日:毎週月曜日
場所:ソウル市立美術館 慶煕宮分館
お問い合わせ:02-724-2770/2771
入場料:大人8000ウォン(団体6000ウォン)/青少年:6000ウォン(団体5000ウォン)/小学生4000ウォン(団体3000ウォン)


※団体20名以上
※障害者、65歳以上無料 ☆韓服レンタル・メイク:韓服レンタル(2000ウォン)/韓服レンタル&メイク(5000ウォン)
※韓服レンタルは平日も可能ですが、メイクは週末(土・日)のみ

行き方
1)地下鉄5号線ソデムン(西大門・Seodaemun・532)駅4番出口を出てまっすぐ、登り道を上がり病院を過ぎ再び下り坂をしばらく行くと左手にあります。徒歩約10分。
2)地下鉄5号線クァンファムン(光化門・Gwanghwamun・533)駅7番出口を出て大きな交差点を右へ、ゆるやかな坂を上ると右手に見えます。徒歩約10分。

その他情報

※地図は慶煕宮の場所を指しています。「市立美術館慶煕宮分館」は王宮に向かう道の途中、もう少し手前にあります。
*「慶煕宮本館」は「分館」の誤りでした。申し訳ありません。<2006.4.23>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-04-10

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