大阪から船で韓国上陸!

片道16000円、18時間の快適!?クルーズ体験!大阪−釜山−ソウル

ヨロブン、アンニョンハセヨ!ソウルに出戻ってきたまいです。
さて、このたびソウルに生活者として再上陸したのですが、3ヶ月限定とはいえ、再び留学生活をするとのことで荷物が約50キロ。
飛行機ではオーバーチャージ確実だし、往復のオープンチケット(飛行機)って恐ろしく高い。そこで「船」はどうかしら?と思いついたのです。
船といえば、九州から釜山へ3時間でいけるビートルが一番有名ですよね。時間も値段も国内旅行の手軽さ。
実は大阪からも釜山への直行便が出ていることをご存知ですか?
大阪港にある「大阪国際旅客ターミナル」から「大阪ー釜山」便が出航していると知って、早速インターネットでリサーチ。
株式会社サンスターラインという会社が運営しているその船は、大阪ー釜山間を毎日1往復しているとのこと。
まずは、気になる値段を調べてみました。
1 スタンダードルーム(一番安い席) 16,000円
2 ターミナル使用料 600円
3 手荷物預け料金 1~20kg 800円(以降5kg増すごとに400円)
まるで国内旅行へ行くような手軽さですよね!
続いて、乗船時間ですが、
大阪港を16:00出発、釜山港には翌日10:00着

約18時間の旅。飛行機なら1時間20分ほどで着くことを考えれば決して近くありません。けど船の旅なんてロマンティックじゃない?!お金も節約できて一石二鳥とはこのこと!よーし、18時間をめいっぱい楽しもう!と決めたのでした。

早速ホームページにある大阪事務所に電話して予約。電話はもちろん日本語が通じます。
空きの席があれば、電話で予約完了。
翌日には振り込み先が書かれたFAXが来ました。なんと指定された日までに振り込むと5%割引、15,200円の早期割引料金が適されるという!どこまで安いんでしょう(笑)。振り込みしたら、翌日には振込み確認のFAXが来ました。それを持って当日ターミナルへいってくださいとのこと。
飛行機の手軽さばかりが注目される韓国に、あえて時間をかけてフェリーで入国!
久々に韓国上陸をたくらむわたくしが、チェックインから船内施設、入国までをレポートします!

そして当日。
大阪港までは車で行きました。駐車場も混雑はなく、無料でした。
地下鉄なら中央線コスモスクエア駅から約1キロ、徒歩15分ですが、荷物が多いとかなりキツい距離・・・。ですがコスモスクエア駅からは無料シャトルバスも出ていますよ。時間は午後1時から2時まで。コスモスクエア駅からなら来るなら利用しない手はないですね!また、市内要所からタクシーで来ることもできますよ。
これが荷物。ね、すごいでしょ?(笑)。

これが荷物。ね、すごいでしょ?(笑)。

ターミナルは混雑する、という前知識があったので13時についたのですが、ガラガラ。混雑するのは14時以降でした。チェックインをするとこのようなネックストラップを渡されます。これは下船まで身につけておかなくてはならないとのことです。なくしちゃいけませんよ!
そして手続きが終わったら、次は手荷物。荷物は貴重品と化粧品、パソコン以外はすべて預けました。総重量50キロ、3200円。
で、実はこれ、預けずに自分で船内に持ち込めるなら、オーバー料金はかからないようなのです!ですがこれには問題が。「船内に自分で持ってはいる」というのは思いのほか大変なのです。だって階段がこんなに長いのです。なので、10キロを持って入り、残りを預ける、など工夫されるといいかもしれませんね。
船とはいえもちろん出国審査があります。この日の乗客数は約400人(定員683名)。チュソク(韓国のお盆)の時期でもあり、普段よりかなり多いとのこと。いつもはこんなに混んでないんですよ、と韓国人の係員の人が教えてくれました。
出国審査が終われば、出口に乗船口までのバス乗り場が直結しています。そのため見送りの人は入れません。近くに見送り展望台があるのでそこから見送ってもらいましょう!

船はパンスターサニー号、パンスタードリーム号の2種類です。
私が乗ったのは「パンスターサニー号」。堂々とした佇まいがとてもカッコイイ船です。
釜山に着けば今度はこの船が大阪に戻るので、日々ドリーム号とサニー号が交互に大阪発となるわけです。今回はこの「サニー号」の船内をくまなく案内します!

船内に入るとすぐにインフォメーションが。ここでパスポートや貴重品を預かってくれます(無料)。わたしは大きな額の現金をもってきていたので、すぐにここに預けました。もちろん日本語もOK!そしてここでは両替もできる!時間は決まっていますが、両替も可能となれば、韓国に入国してすぐにウォンを使えるし、銀行にいく手間が省けるのがいいですよね~。わたしも両替しましたが、レートも銀行とほぼ同じ!なので、躊躇せずに両替できるのがうれしい!
客室はこちら。
カーテンを開けると2段ベッドが6つ。部屋というより、寝台のよう。思ったよりキレイでびっくり。鍵などもないので貴重品は預けていて正解。もちろん、ふかふかの掛け布団もあり、とても清潔で、乗るなりごろごろしてしまいました。この調子なら18時間なんてすぐかも?!でもこの時点でまた15時・・・。出向時間まで1時間もあります。
続々と乗船する人たちをみていると90%以上韓国人!大学生の団体や、家族連れなどが目立ちます。先ほどのベッドの客室に加えて、2人以上で使える部屋も一人16000円からあるので小さな子供がいても安心。船での旅行は、家族旅行のいい思い出になるんでしょうね~。 それでは船内施設の案内&体験報告を!
コンビニは韓国の「GS25」。驚いたことに、価格も韓国国内と同じ!安心して買えるのがいいですね!
こちらはウォン表示なのでウォンでお支払い。
もちろん自動販売機もあります。こちらはすべて日本のもので日本円のみ使用可能。値段も同じです。
韓国人の子供たちにとても人気がありましたよ。海風に吹かれてビールを楽しみたい方、ご安心を!ビールもあります~。
免税店もあります。種類が少ないですが、タバコや洋酒などがありました。
食堂も。しかし営業時間は実質30分。韓国人の多くはコンビニでラーメンやキンパ(海苔巻き)を買ってロビーや甲板で食べていましたよ。
わたしはせっかくなので入ってみました~。
トンカツ10000wを注文。
こちらで食事する韓国人が少ないなあ、と思っていたら理由がありました。なんと夜になると甲板にポジャンマチャ(屋台)が出るというのです!さすが韓国人、どこにいてもお酒!です(笑)。焼き貝を食べながら、夜中まで大盛り上りなのでした。
ほかにはお風呂があります!ちゃんとお風呂場の前には大きめのロッカー(無料)もあるのでパソコンやデジカメなどの貴重品を預けることができますよ。
韓国人は朝にお風呂に入る習慣があるので夜に入ると比較的すいていていいかもしれません。シャンプー、ボディーシャンプーもありました。タオルは持参してくださいね。

船なので景色も最高!明石大橋通過時には韓国人たちも大興奮!淡路島もきれいに見えましたよ。
さて、乗船時間18時間の使い方ですが。
携帯電話が夜中1時ごろまで日本の圏内だったのでメールをしたり。文庫本を1冊持って入ったので客室でごろごろしながらそれを読んでいました。23時には寝てしまい、起きたら7時。結構ぐっすりです(笑)。気になる「ゆれ」ですが、わたしはまったく気になりませんでしたよ。瀬戸内海を就航しているせいか、大きなゆれは一度も経験しませんでした。

そして朝~。
今日は昨日とかわって晴天!景色もすばらしい!
8時ごろに放送が入り、到着が遅れるとのことでこの日の到着予定は10時30分になりました。日本語の放送もあるのでご安心を!
9時ごろから目の前には釜山の町並みが!日本とはまったく違う趣の風景に大興奮!
で、到着が迫る9時40分ごろからロビー(下船口)にはすごい人だかりが!
早く降りて入国したい、と考えているんですねえ。人でごったがえしてなにがなんだかわかりません・・・。
私も負けずに並びました。
無事下船し、入国審査場へ。ここまでも結構歩くので荷物が多いと大変かも。ああ、預けてよかった。
入国審査場の並ぶ場所の表示は「韓国人」のみ。へ?と思って聞いてみると「どこでも並んでください」といわれました。
特別外国人が多い(修学旅行など)以外はどこに並んでもいいようで・・・。
国際ターミナルの前にはタクシーがいっぱい。最寄りの地下鉄「中央洞駅」までは徒歩5分ですが、「中央洞駅」から「釜山駅」までは1つなので、荷物が多ければタクシーで釜山駅までいくことをおすすめします。今年からは、国際ターミナルから釜山駅までシャトルバスも運行しているようなので、そちらが一番いいかもしれませんね。
そのあとKTXでソウルに上陸するもよし、バスで上陸するもよし。
わたしはいろいろ立ち寄ってからソウルに入ったのですが、韓国初心者が一番手軽なのはKTXではないでしょうか。
チケットは対面で買わなければいけないですが、指差しで簡単に買うことができますよ。
そして窓口は外国人も多く(釜山といえば国際的な港ですから!)係員も慣れたものです。
さて最後にこの2日間のタイムテーブルをまとめてみました。

12:00 自宅出発
12:45 大阪国際フェリーターミナル到着
13:00 チケット引き換え開始
13:30 荷物を預ける
14:30 出国審査後、乗船開始
16:00 出航
19:00 夕食(食堂にて)
20:00 両替(18:30から20:30の2時間のみ可能)
22:00 入浴
23:00 就寝

翌日
7:00
 起床
8:00 朝ごはん(コンビニでパンを購入)
10:30 到着、下船
11:00 入国審査(かなり並びました)
11:30 韓国入国

どうでしたか?
韓国といえば飛行機の手軽さばかりが取り上げられますが、船で入国できる国としてもかなり近い外国といえます。
「飛行機怖いー、外国いけないー」な友達と、今度はぜひ釜山ーソウル旅行を計画してみてはいかがでしょう?
また、「時間はあるけどお金はないー」という学生さんにもぴったりですよ。夏休みや冬休みにはぜひ一度行って見てください!
今回、わたしは一人で入国しましたが、友達とわいわい行けばもっと時間も短く感じられるのでは、と思います。天気がよければ海もとてもきれいですし、旅の素敵な思い出になること間違いなしですよ。
帰国もぜひ船で、と今から考えているまいでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-11-02

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