「Whimori(フィモリ)1日無料観光」に参加してきました!

うれしい無料ツアー!ソウルを抜け出し韓国の地方へ!

こんにちは!ソリです。グルメのお店やショッピングスポットなど、行きたいところがたくさんで何度行っても飽きないという声をよく聞くソウル。最近ではソウルリピーターさんもどんどん増えているんだとか。そんな方々からよく聞く話が、「ソウルもいいけど、たまには韓国の別の都市にも行ってみたいなぁ」ということ!確かに別の都市に行けばソウルとはまた違った魅力に出会えそうだし、いつもとひと味もふた味も違った旅ができそうですよね。そうは言っても地方までの交通機関を予約したり調べたりするのは大変だし、そもそも短い旅行期間で日帰り旅行を計画するのって大変なこと!泣く泣く諦めていた方も多いかと思うのですが、今回ソリが体験してきたのはそんなみなさんにピッタリな、ソウル以外の都市に車で連れて行ってくれる「Whimori(フィモリ)ツアー」!しかも驚きなのが参加費が無料!ますます気になるツアーの内容、さっそくお届けしたいと思います!
ほんとに無料!?お得なツアー!
ソリが今回参加したのは、農産物流通公社の主催で行われる一日無料観光ツアー。韓国の農産物ブランドである「Whimori(フィモリ)」を知ってもらおうという、広報を目的として行われるツアーです。そのため日程の中には「Whimori(フィモリ)」ブランドの農産物生産場を訪れるプログラムが組まれていますが、その他の観光地へも連れて行ってくれるので非常においしいツアーになっているんです。ちょうど今のような秋から冬にかけて毎年行われているこのツアーは今年で3年目。年ごとに訪れる場所やツアー内容は少しずつ変えているそうで、詳しいことはココを参照してくださいね。今年のツアーの中からソリが選んだのは「3コース」、「安東(アンドン)」と「亀尾(クミ)」を観光するもの。「安東」は1999年にエリザベス女王が訪れたことで一気に認知度が上がりましたよね。以下がコースの内容です。
時間 /日程
07:30~10:00
 ・東和免税店(光化門)出発→安東(アンドン)到着
10:00~12:00  ・韓紙工芸見学・安東の河回村観光・タレントリュ・シウォンの生家
12:00~13:30  ・昼食 (ホッチェサパッ)の後、亀尾(クミ)へ移動
13:30~16:00  ・菊の選別場・温室見学 ・押し花(Press Flower)小物作り体験
16:00~19:00  ・亀尾→光化門到着・解散


ソウル
早起きして集合場所へ!
集合場所は光化門(クァンファムン)の東和免税店前。7時半の集合時間直前に到着し、今日一日お世話になる担当者「ペク・ウンミ」さんにあいさつ、そのあと案内されるままに車の中へ。この日は参加者が20名ほどいたため、大きなバスに乗って出発です!日本語ペラペラで明るい笑顔が印象的なぺクさんからは、今日の日程についての案内がありました。最初の目的地である安東(アンドン)までは車で約2時間半。いつのまにかバスは高速道路に入り、朝も早かったため、車内はおやすみモード。
韓国の一般的な高速バスもそうなのですが、今回利用したバスも車内にはトイレがありません。そのかわり、安東まで行く前に一度サービスエリアに寄ってくれます。都合上、時間的にトイレ休憩のみというお話でしたが、「韓国の高速道路のサービスエリアってどんな感じなんだろう~」と思っていた方にはこれだけでも興味深いのでは?コーヒーやアイス、軽食なんかが売っているところは同じですが、ソンピョン(松餅)やユグァ(油菓)、ホドゥクァジャ(クルミのお菓子)なんかがあるところは韓国らしいですね!
安東
安東到着!韓紙(ハンジ)工場見学へ
休憩所から安東までは安東についての説明や韓流スターに関するトークなどを聞かせてくれたぺクさん。バスに乗ってのんびりしていただけで、慶尚北道(キョンサンプット)の安東に到着しちゃいました!車を降りて入ったのは韓紙工場。韓紙は仁寺洞(インサドン)などの伝統工芸品ショップに行くとたくさん見ることができるけど、韓紙の原料から作る過程までを見るのは今回が初めて!ぺクさんの説明を聞きながらふむふむと勉強です。
場所を移し、今度は韓紙商品がズラリとならぶ部屋を見学。便箋や封筒からウチワ、それにランプや引き出し、さらにはドレスなんかも韓紙でできてしまうんだから不思議!時間の関係なのかここで商品を買うことはできなかったけど、もっとじっくり見たくなってしまう空間です。ここでいろんな製品を見ておくと、あとで見学する韓紙そのものを作る過程がさらに興味深く感じると思いますよ!
興味津々!韓紙を作る様子を目の前で見学!
次に向かった建物の中に入ると、ぷ~んと鼻につくような匂いが。そこは韓紙の原料を漂白している部屋でした!ぱっと見たところ大きなかんぴょうのようなものが水につけられ漂白中。作業をしている従業員のおばさん達の様子を見ながら説明を聞き、さらに紙すきの様子も目の前で見ることができます。この紙すきは、職人級のベテランさんだと一日500~600枚を作ることが可能なんだそう。本当に目と鼻の先で作業している様子を見られるのでリアル~。
紙を乾かす!
こちらは濡れた状態で重ねられている韓紙を熱せられた板の上に一枚一枚貼り付けては乾かしていく作業。シワができないようにきれいにのばしていく様子にはついつい目を奪われてしまいます。湯気がバァ~っと出て暑い中、本当にお疲れ様です!周りを見渡すと、社会科見学で来たと思われる小学生がたくさん。あとで外に出たときにわかったのですが、外には大きなマイクロバスが何台も停まっているような状態!韓国の人達もたくさん見学に来るような施設なんですね~。
次に訪れたのは韓紙の購入スペース。無造作に積まれたものも含め、いろんな韓紙を保管している部屋です。オンドルに使うことができる韓紙やさまざまな種類のものをここで見学。漢字とハングルが書かれたこちらの韓紙は一枚2000ウォンで購入可能とのこと!ソリ達一行の中でも買われた方はけっこういらっしゃいました。旅の記念や友達のおみやげを包むのにいいかも!
タイムスリップしたみたい!?河回村へ!
韓紙工場からバスに乗ってすぐに到着したのが河回村(ハフェマウル)!「安東」というと必ず紹介される、人が住む村そのものが世界遺産になっているというとても貴重なところです。世界遺産であるため、工場など若者の働き口が作れずにご年配ばかりが住んでいるというこの村。村の存続のためにいろいろ難しい問題もあるわけですが、それでもこののんびりした独特の空気は村の入り口からしっかり楽しみたいところ!村には民泊といって、自分の家の一部の部屋を宿泊施設として運営している人も多いんだそう。
この安東、ソリは以前にも一度訪れたことがあって今回が2度目。前回は真冬だったので、草木が枯れているし人影もあまりなくて殺風景という印象ばかりが残っていたんですが、季節を変えて来てみるとまるで別の場所!青い空に緑の木々、そしてわらぶき屋根や立派な瓦の屋根が見られる家の数々、独特な雰囲気を出している細道…。どれも味があってステキ!まさに「韓国のいなか」を目の当たりにできて時代もタイムスリップしちゃったみたい!
ケヤキの木に願い事を!
河回村にある三つのお堂のうち、下堂である「サムシン堂」というところには、なんと樹齢600年のケヤキの木が。その一角には半紙を小さく切ったような紙と鉛筆が置かれていて、これに願い事を書いて木の周りにある紐にまるでおみくじのように結びます。みなさんも「家内安全」などいろんな願い事をしていたし、もちろんソリも書いて結んできましたよ!
養眞堂(ヤンジンダン)
こちらの「養眞堂(ヤンジンダン)」は、村で一番身分が高い人の家だそう。そのため、村の中で床が一番高く設定されているんだとか。女性が住む場所と男性が住む場所の屋根の高さについてなど、ペクさんがわかりやすく説明してくれます。
これが噂の…
お次はこのコースの目玉的存在(!?)、「リュ・シウォン」の生家見学!ファンにはたまらないスポットでしょうし、ソリもどんな家なのか気になる~…と思っていたのですが、残念ながら家の中は見学できず!聞くところによると、以前は見学できたそうなのですが、家に飾られてあったリュ・シウォンの思い出グッズ(制服など)が盗まれたということがあったんだとか。そのために現在はファンクラブの方々のうち、あらかじめ申請・予約をした人のみ中に入れるんだそうです。見られないとなるとなおさら中が気になってくるわけで…「失礼します」と門の微妙~な隙間から中を覗いちゃいましたよ!(何やら作り直したようなきれいな建物が見えましたが、それ以外はよく見えず。)
家の門の横には壁に穴があいたところが。これは昔、ヤンバン(両班。昔の特権階級)が科挙の試験を受けるため、試験会場となる現在のソウルまで行く交通費のカンパを入れてもらう場所だったそう。他のヤンバン達が名も名乗らずここにお金を入れていくわけですが、お金が取られないように工夫されていて、子どもの手の届かない位置、そして勉強ばかりしているヤンバン独特の小さ目の手しか入らないようになっているとのこと!ソリも恐る恐る手を入れてみると・・・なんとか入りました。ホッ!

村を約1時間かけて歩くフィモリツアーの一行。いい運動ですが、村の雰囲気とステキな眺めに疲れはほとんど感じません。歩きながら眺めた川、「洛東江(ナクトンガン)」もきれいでしたよ!
昼食は「ホッチェサバッ」
河回マウルをあとにし、バスは食堂前で停車。歩いているときからおなかグーグー状態だったので待ちに待ったお昼タイム!安東というと「チムタッ(鶏と野菜を甘辛く煮たもの)」が有名なのですが、お昼のメニューはそれではなく「ホッチェサバッ」。「ホッ」とは「偽の」、「チェサバッ」とはチェサと呼ばれる法事の時に食べるご飯を意味するもの。法事でないときに食べるため、「チェサバッ」の偽物ということでつけられた名前です。メインとして食べたものは、簡単に言うと「コチュジャン抜きのビビンバ」。コチュジャンの代わりにしょう油で食べるんです!これは初めての経験~。「コチュジャン無しでしょう油だけなんて、かなり薄味なんじゃ!?」と思ったけど、しょう油自体が思ったより濃い目なので、しょう油だけでも普通にいただけました。どうしてもコチュジャンがなきゃダメ!と言う方、ご心配なく、ちゃんとコチュジャンも用意されていましたよ^^
他の料理には昆布のチヂミやキムチ・おでんなどが並ぶ一方、おかずの中でメインをはったのは「コドゥンオ(サバ)」!安東はこのサバも名物らしくいろんなところで「コドゥンオ」という文字を見かけましたが、このサバ、食べてみると脂もしっかりのっていておいしかったですよ♪全体的にあっさりめの食事だけど、無料で食べさせてもらえるんですからねぇ。チムタッはまた別の機会に……。
亀尾
安東からバスに揺られること約1時間。第二の目的地「亀尾」に到着です!この亀尾からはソウルよりプサンの方が近いというのだから、相当南の方までやってきたことがわかりますよね?ここは特に観光地ではないということで、韓国人でも用がなければ行かない場所だそう。交通も不便だし、ソリもこんな機会がなければ確実に訪れることはなかったでしょう・・・。そんなところに行けるのも無料ツアーならでは~。

菊の温室栽培を見学!
そんな亀尾にわざわざ来たのはなぜかって、「フィモリのスプレー菊を栽培する温室があるから」!フィモリ側としてはここからがさらに力を入れて見てほしいというメインスポットとなるわけですよね^^敷地内では車を走らせながら菊を運んでいるスタッフなど、みんな一生懸命お仕事中。
温室に入ると、そこは一面菊だらけ!まだ成長しきっていないものから花が咲いているものまでいろいろです。花を開かせるために幕を使うことや、水のやり方など、ぺクさんの案内は続きます。慣れ親しんでいる、「菊」というと思い浮かぶものとはちょっと違うタイプのもので、中には「オノ・ヨーコ」なんていう名前の菊もあったりでおもしろい!働いているみなさんも感じがよく、遠くから手を振ってくれたりも。ソリが一番印象に残っているのは、この温室や工場内に「あなたが顧客だったらどんな品質を(求めるか)?」とか「あなただったらあなたを採用しますか?」なんていう、職員の気が引き締まるような標語がかなり見られたこと。ふだん韓国でこういうのを見る機会がないのでかなり新鮮!コスト面では追いつかない中国産の製品に対し、「品質重視」でがんばっているというフィモリの意気込みが垣間見られたものでした。こんな風にフィモリを知っていく人がいる&イメージアップが図られるからこそ、無料ツアーを実施できるんでしょうね~。
センスが問われる!?押し花を使った小物作り!
一通り菊の栽培を見学した後は、ちょっとした部屋に案内されてそこで押し花を使った小物作り体験!毎年作るものが変わっているとのことなのですが、今年はミニミラー!押し花はあらかじめ用意されているので、ソリ達はその花を配置してボンドで貼っていくだけ。簡単なようで、これがなかなか難しいしセンスも問われる作業・・・。助けをもらいながらなんとか完成させることができました。これはおみやげとして持って帰れます。かわいいのでお子さんへのプレゼントにもなりそう♪これでツアーは終了!
亀尾からバスに乗ること約3時間半でソウル到着。(途中で休憩が1回挟まれます。)19時解散予定でしたが、帰りの道路は混むので19時半ほどになりました。週末なんかだったらもっと混むかもしれないので、スケジュールには余裕をもっていた方がよいでしょうね。今回のツアーに参加してみて思ったことは「ほんとに無料で行って来ちゃったよ~っ」ということ!もともとフィモリツアーに関心があった人も、「無料なんてうさんくさいしなんか怪しいよなぁ」っていう人がかなり多いのでは!?でも、今回ソリ達が使ったお金は高速道路の休憩所で個人的に買った飲み物と、これまた個人的に買った韓紙工場の韓紙2000ウォンのみ。不快な販売促進みたいなものも一切なかったですよ。参加者の中にも「ソウル以外に足を運びたくて」とお友達とワイワイ楽しんでいた方々もいたし、このツアーを上手に利用すれば韓国旅行をさらに楽しくできるかも!コースは3つあるようなので、時間や好みに合うものを選んで参加してみてはいかがですか?以上、ソリでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-10-09

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