ソウルの交通ニュース2007!

地下鉄駅にコンビニや授乳室が!さらに便利になったソウル地下鉄のニュース2007年版!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルの地下鉄といえば、市内のあらゆるところに路線が張りめぐらされ、とっても便利で身近な交通機関。また路線別にしっかり色分けされ、各駅に番号が振られているので、ハングルが読めない外国人でも利用しやすく、観光客の足としても重宝する交通手段です。さらに地下鉄は郊外にも路線を伸ばし続け、少しずつ路線の範囲を増やしつつありますが、近年は特に安全面や、乗客がより気持ちよく地下鉄を利用できるように配慮した設備やサービスを向上させようという動きが見られます。そこで、近頃の地下鉄はどんな新しいサービスが増えて、どのように変わったのか?最近の地下鉄の様子を見てみましょう~!
郊外に延び続ける路線!
まず、1号線はソウルの北側に位置する議政府(ウィジョンブ)北部の(カヌン)駅から、京幾道(キョンギド)の東豆川市(トンドゥチョンシ)と抱川市(ポチョンシ)にまたがる逍遙山(ソヨサン)まで、去年の12月に延長されました。この1号線は一番初めに誕生した地下鉄ですが、現在1~8号線に加えて盆唐(ブンダン)線、中央(チュンアン)線、キョンウィ線など郊外行きの路線があるのに加え、各路線も少しずつ延長され、郊外へのアクセスが便利になってきています。その他、地下鉄9号線(金浦空港−汝矣島−高速ターミナル−COEX)、盆唐線(宣陵−清潭−往十里、オリ−水原)、新盆唐線(江南駅−盆唐)や京義線電鉄化(竜山−ムンサン)、中央線電鉄化(徳沼−龍門)の工事が進められています。
そして今年の3月には、金浦空港と仁川国際空港を結ぶ空港鉄道「A’REX」が開通!5号線の金浦空港駅から乗り換えられるようになりました。現在、仁川空港からソウル市内まではこの金浦空港駅での乗り換えが必要ですが、2010年1月にはソウル駅から市内直通線が開通する予定。今までソウル市内~仁川空港間の移動手段といえば空港バスが主流でしたが、鉄道が開通すると交通渋滞を気にしなくても大丈夫になりますね!

駅の様子も少しずつ変わって・・・

1.増える「顧客案内センター」
昨年(2006年)から各駅での改装が進み、現在はほぼどの駅でも「顧客案内センター」になった以前の切符売り場。路線や目的地までの行き方、駅の施設などをたずねたり、切符やT-money(交通カード)を買ったりするときはここを利用しましょう!デザインも少しオシャレな緑の看板になり、遠くからでも見つけやすくなりました。
2.駅構内にコンビニが
今年(2006年)10月に、5号線光化門(カンファムン)駅に1号店がオープンしてからどんどん数をふやしつつある地下鉄コンビニ。年内には合計100余りの店舗が開店予定するそうで、たくさんの駅で新しいコンビニが次々とお目見え!現在進行形で工事中のところもあちこちに。
3.コインロッカーが変わった?
駅にあるコインロッカーが全て新しいものに変えられ、少し現代的なデザインに。カラーもビビッドな黄色や青で見つけやすくなったかも。支払いはT-moneyも使えるようになりました!その他、クレジットカードや携帯電話での決済も可能。
4.サービス、マナー向上!?
最近、駅で頻繁に見かけるこんな看板やポスター。「私達の親切な微笑み、お客様の幸せな微笑み」などのコピーとお辞儀した写真の看板で、地下鉄サービス向上の姿勢をアピールしているよう。また、地下鉄利用時のマナーについてのポスターが貼られていたり、車内でも「他のお客様の迷惑のかかる行動はしないようにしましょう」とアナウンスが流れたり。

増えている便利施設

1.授乳室を大幅増設
今まで1号線の鐘路3街(チョンノサムガ)駅など4か所しかなかった授乳室が、10月半ばからソウル駅を始めとする乗り換え主要駅を中心に46か所、追加で設置されました。授乳室にはベビーベッド、ソファー、授乳関係案内資料、コーヒーコーナーなどが準備されていて、授乳だけでなくオムツ換えなどその他の赤ちゃんの世話にも利用できるようになっているそう。授乳室は駅務室の中などにあります。
2.みんなに優しい地下鉄駅に!
地下にある駅に降りて乗らなければならないうえ、駅構内にも階段や段差の多い地下鉄は、お年寄りや車椅子の方にとっては利用しづらいもの。ここ数年の間にエレベーターや階段横の車椅子専用昇降機、ちょっとした段差の横にあるスロープも増え、最近ではほとんど全ての駅に設置されています。
3.無人で駅の業務に応対
駅内でよく見かけるオレンジ色の背の高い機械。これは「お客様中央案内機」、乗り越しの清算をしたり、パネルの指示に従っていろいろ検索できる便利な機械なんです。T-money(交通カード)の残高照会をしたりバス停留所などの駅周辺情報を調べたり、駅員さんの代わりにいろいろこなす働き者!改札の中にも外にもあります。

番外編 ゴミ箱が増えた!?
もともと公共のゴミ箱の少ないソウルの街。道を歩いていてゴミが出ると「どこに捨てたらいいのかなあ」と、ちょっと困ってしまうこともしばしば。ところが最近、地下鉄の駅の中によくゴミ箱を見かけるようになったような気が・・・?もちろん、きちんと分類別ゴミ箱です。

より安全な駅に!

ちょうど2年前の11月、2号線教大(キョデ)駅に初登場したスクリーンドア。このドアをホームに設置する駅が現在も増え続けています。このスクリーンドア、転落防止に大いに役立つのはもちろんですが、夏場はこのスクリーンドアのある駅では他の駅よりもエアコンが若干効きやすいのが利用者に嬉しいところ!?
スクリーンドアの広告も電車を待つ間のちょっとした楽しみ!?

スクリーンドアの広告も電車を待つ間のちょっとした楽しみ!?

設置工事中の駅も・・・

設置工事中の駅も・・・

スクリーンドアのない駅でも、多くの駅に転落防止対策の簡単な柵が設置されています。

スクリーンドアのない駅でも、多くの駅に転落防止対策の簡単な柵が設置されています。

その他、さらに増える安全装置や安全案内表示! その他、さらに増える安全装置や安全案内表示!
その他、さらに増える安全装置や安全案内表示! その他、さらに増える安全装置や安全案内表示!

その他、さらに増える安全装置や安全案内表示!

さらに便利に!「T-money」

地下鉄・バス共通の交通カード、便利なT-moneyの料金チャージ機がほぼ全駅に設置されました。このT-moneyは、料金チャージ機の他に、駅にある緑の看板の「顧客案内センター」、地上ではコンビニやT-moneyマークのある街角の小さな露店で料金のチャージが可能。またT-moneyは新しくなった駅のコインロッカーや漢江を走る水上タクシー、景福宮を始めとする故宮などへの入場料の支払いにも使えます。
T-moneyの料金チャージ機

T-moneyの料金チャージ機

T-moneyマークはこちら!

T-moneyマークはこちら!

★写真で解説!T-moneyチャージ機の使い方★
これがチャージ機のパネル。

これがチャージ機のパネル。

1. まず、「1」というオレンジの札の表示がある所にT-moneyを置きます。

1. まず、「1」というオレンジの札の表示がある所にT-moneyを置きます。

2. 「2」のマークの中でチャージしたい金額のボタンを押します。

2. 「2」のマークの中でチャージしたい金額のボタンを押します。

3. 「3」の表示のある所から?で選んだ金額分のお金を投入します。サイズの小さい新札は左側に合わせて・・・

3. 「3」の表示のある所から?で選んだ金額分のお金を投入します。サイズの小さい新札は左側に合わせて・・・

4. パネルの表示。左上がチャージ前のカードの残高、左下が?で押したボタンの金額、右が投入金額。

4. パネルの表示。左上がチャージ前のカードの残高、左下が?で押したボタンの金額、右が投入金額。

5. 左一番下にチャージ後の金額が表示されたら、チャージ完了!

5. 左一番下にチャージ後の金額が表示されたら、チャージ完了!


ちなみに・・・
駅の窓口やお店でチャージする場合、T-moneyとお札と差し出すと何も言わなくてもすぐに充電してくれます。

駅の窓口やお店でチャージする場合、T-moneyとお札と差し出すと何も言わなくてもすぐに充電してくれます。

T-moneyはカードケースやお財布に入れたまま読み取り可能。料金チャージ機でもこのままチャージできます。

T-moneyはカードケースやお財布に入れたまま読み取り可能。料金チャージ機でもこのままチャージできます。


路線がたくさんあってただ移動に便利、というだけでなく、最近は安全対策や利用者にとっての使いやすさの面を発展させようという努力が見られるソウルの地下鉄。これからもますます市民にも旅行者にも使いやすい公共交通機関であって欲しいですよね!なんといっても料金が安く、観光地や行きたいお店に行くのにも大いに活用できる地下鉄、最新情報を参考にして観光にお役立てくださいネ!また、ちょっとずつ変化していく地下鉄を観察しながら移動するのも楽しいかもしれませんョ^^。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-11-22

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