ドラマ「成均館スキャンダル」の最終回団体観覧に行って来ました!

大好きなドラマ、一緒に見ると10倍楽しいです!

はじめまして!ボリと申します。
韓国の事なら韓国人に?!ということで、未熟者ですが、これから韓国の文化に関していろいろ話したいと思います。文化と言っても主にエンタメ中心になると思いますが、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!
それでは記念すべき(?)第一回目は、韓国の新しいファン文化であるドラマの団体観覧、略して団観(ダングァン)の話をしようと思います。

団体観覧とは?!
団体観覧(略して団観(ダングァン))は文字通り、団体で観覧する事を意味します。何を観覧するかと言いますと、それはコンサートなり公演なり何でもです。今回私の場合はテレビドラマですね。ここで重要なのは、「何を団観するか?」より、「誰と団観するか?」。学校や会社の団体観覧のことではありません。これから私が紹介する韓国の団体観覧文化は、歌謡界の風船文化と同じく、ファン達が自力で作り上げたファン文化の一つです。まだ新しいので、韓国人でもファン文化にあまり触れてない一般人(?)にはまだピンと来ない言葉なのかもしれません。ちなみに、韓国でダングァン(단관)というと、映画の単館上映などとの単館(一つしかない館)の意味として通じる事が多いです。

初のドラマ団体観覧は「花より男子」

「Good-bye ユンジフ」は無料、先着順入場だったので午前からいっぱい並びました。

「Good-bye ユンジフ」は無料、先着順入場だったので午前からいっぱい並びました。

それにしても、公演はともかくテレビドラマの団体観覧とは相当変わっていると思いませんか?!この‘ドラマの最終回はドラマファンみんなで見よう!’というドラマ団体観覧の発端になった作品は、「コッポダナムジャ(韓国版花より男子)」!

「Good-bye ユンジフ」と名づけられた「花より男子」の団体観覧は最初、ドラマに出演していたSS501のリーダー、キム・ヒョンジュンのファン達で最終回を団体観覧をしようという単なるファンの集いでした。参加費が余ったら、キムヒョンジュンの名前で寄付する予定だったとか。それを耳にしたヒョンジュンが、ファンに対してのWhite Day Presentとして自腹でオリンピックホール(約3千人規模)を借り、舞台を用意してファン達を無料招待したのです。しかもやると決めたらとことん?!と、主演俳優や主題歌を歌ったSS501のメンバーまで自ら団体観覧に参加するなど、まさに感動と愛情のあふれるイベントでした。

これをきっかけに「탐나는도다(タンナLove the Island)」「히어로(ヒーロー)」「베토벤 바이러스(ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~)」など、人気ドラマが終わるたび団体観覧は恒例になっています。そして、その中心にはいつもファンコミュニティがあります。
午前から並んだ甲斐があって結構いい席ゲット!

午前から並んだ甲斐があって結構いい席ゲット!

会場はコンサート会場としてもよく使われるオリンピックホール(約3千席)

会場はコンサート会場としてもよく使われるオリンピックホール(約3千席)

団体観覧の手順

今回の主催は「成均館スキャンダル」のインターネットコミュニティ、正確にはコミュニティの一人です。リーダーや運営者のいない、ただドラマのファンが集まる掲示板では、最初に話を持ち出した人がイベント開催の責任者になるのが決まりです。こういうのを韓国語では「총대를 멘다」と言います。
まず団体観覧の責任者が決まれば、その人はドラマの版権社に団体観覧の許可を取ります。この時点で会社がファンの企画を受け継いで正式なイベントとなったりもします。こういう場合、俳優の団体観覧参加の可能性が無限に高くなって、ファンとしてはラッキーなことになります。
ちなみに、今回の「成均館スキャンダル」は残念ながら、正式イベントにはなってません。

ドラマ「成均館スキャンダル」の団体観覧

映画館(300席)の大きい画面で団体観覧。

映画館(300席)の大きい画面で団体観覧。

元東方神起のメンバー、ユチョンの出演で話題になったドラマ「成均館スキャンダル」の団体観覧は「成均館スキャンダル」の最終回が放送される当日(11月2日)、放送1時間前(午後9時)から始まりました。場所は新村にある映画館Megabox、参加費は1万ウォン(映画館の貸出料など)。
館内では「成均館スキャンダル」のOSTが流れ、9時からはドラマの最終回を控えて雰囲気を盛り上げるため、ファンが作った映像や放送局からの提供映像の上映、また主演俳優のサインやドラマのポスターなどの協賛品を抽選で配ります。知り合いがいなくても、ここに来ているみんなはドラマのファンなワケで、お互い優しい気持ちで接します。そんな和気藹々とした雰囲気です。そして最終回の放送時間になり、一緒に笑い、一緒に嘆きながら、大きい画面に集中します。隣の人と笑うツボが一緒だったり、思わぬところで思わぬ反応を見せる人にびっくりするなど、家で一人で見る時とはまた違う楽しみがあるのは確かです。
参加者の95%以上が女性!

参加者の95%以上が女性!

団体観覧記念品。ドラマ中に出るゲトック(개떡),コミュニティのロゴ入りのマグカップなど。

団体観覧記念品。ドラマ中に出るゲトック(개떡),コミュニティのロゴ入りのマグカップなど。

こういうドラマの団体観覧はこれからもずっと続くと思います。ファンがオンラインで企画し、オフラインでイベントをする、団体観覧。公式イベントがほとんどない韓国で、自分達の求める物をファン自らの力で勝ち取る韓国のFandomがけなげとまで思えるのは私だけでしょうか。 
あ、そういえば、「成均館スキャンダル」がもうすぐ日本でも放送されるみたいですね! 
本当にいい作品だと思いますので、ぜひ見てください!! ユチョンさんの演技も上出来ですが、ユ・アインさんの演じるキャラを要チェックです!!!見ないと損ですよ!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-11-09

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