自生韓方病院(論峴駅近所へ移転)
チャセンハンバンビョンウォン자생한방병원
ソリちゃんの病院体験レポート-「自生韓方病院」
体の歪みを知るきっかけにも!脊椎専門の韓方医院で検診&治療を受けてきました!
こんにちは!ソリです。みなさ~ん最近体調はいかがですか?ソリは相変わらず元気に過ごしているわけなんですが、約2ヶ月前に軽いぎっくり腰をやってしまいまして(泣)経験ある方はご存知かと思いますが、ビリリと走ったあの痛みには声も出なかった!まぁぎっくり腰といっても、起き上がれないほどではなかったし、そもそもあれは「ぎっくり腰」と言わないのかもしれないけど、1週間は前かがみでしかいられず、周りの人にジロジロ見られながらのソロソロ歩き。腰に手を当てながら過ごす生活では「腰は体のカナメ」ということを身をもって実感しちゃいました。そんなわけで「日ごろ使っている体のあちこちをもう一度見直さないとな~」と思っていた時、ふと頭に浮かんだのがナビでもご紹介中の「自生韓方病院(チャセンハンバンビョンウォン)」。ヘルニアも手術無しで行うという韓方治療が有名な病院です。ソリの場合は「腰痛で毎日しんどい」というレベルとは全然違うけど、検診で体のチェックをしてもらうだけでも意味がありそう!ちょっと診てもらいに行ってきますっ!
まずは初診受付を済ませる!
予約をしてから訪れたこの「自生韓方病院」。狎鴎亭(アックジョン)の駅からはちょっと離れているけれど、彦州路(オンジュロ)という大きな道路沿いにあるので見つけやすい!ここの病院は建物が何棟かに分かれているのですが、最初に訪れたのは3棟。ここで日本語担当者のソン・ミナさんにお会いし、初診受付を行いました。受付といってもソリがやったのは書類の記入だけ。ミナさんが書き方についてちゃんと教えてくれるので安心です。あ、この「診療申込書」には日本語の用紙もありましたよ!ここで受付が完了すると、メンバーシップカードが発行されます。このあとに予診があるようで、イスが並んでいるスペースで待機~
予診室で症状を伝える!
予診室は待合ゾーンのすぐ隣りにあって、窓口がいくつか並んでいました。まずは予診担当の先生にあいさつをし、ここで自分の症状や気になる点を話すことに。ソリの場合はこの前のぎっくり腰(?)体験や、それが以前にも数回あったことなどが話の中心。すると普段の痛みはどうなのか、生活環境はどうなのか、他に痛みは?昔はどうだった?・・・といった質問が続きます。今回ソリが病院に行く前から不安だったのが、「症状に関する単語とか微妙なニュアンスの表現を先生にわかりやすく説明できるか?」ってこと。韓国人の先生だし、言葉が違うからと症状を誤解されたまま診察されるのは絶対避けたいじゃないですか!でも、結果的に心配のし損でした~っ。ミナさんが完璧な通訳で微妙なニュアンスもしっかり伝えてくれたので!これ、外国で病院に行くならかなり重要なポイントですよね!?
窓口がいくつかあります
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患者の情報をコンピューターに入力
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レントゲン検査をする前にもう一度症状チェック!
予診で状態をざっと把握してもらったあと、今度はレントゲン室のある地下1階へ。レントゲンを撮る前に映像医学科の先生とお話を。予診での情報がベースになっているので、ここでの質問内容はさっきより詳しい&掘り下げたものになっていました。今回ソリは腰を診てもらいに来たわけですが、「手がしびれたことがありますか?」「そのしびれはどんなふうでしたか?」と言った細かな質問に答えていくと、「首にも問題があるかもしれません」と先生。そんなわけでレントゲンは腰と首の両方を撮ることになったのでした。こんなふうに、この段階において話をしていく中で検査の部位や仕方などが変わったり、また追加されたりすることがよくあるんだそう!
基本の検査、レントゲン!
さぁ今度はレントゲン撮影だ~!ということで脱衣室で専用の服に着替え。首のレントゲンを撮るのでピアスもちゃんと取ります。レントゲン室では技師さんが優しく対応してくれたし、「息とめてくださ~い」なんていう指示も通訳のミナさんがしっかり訳してくれましたよ。
みんなの人気者、キム・ハクジェ先生!
レントゲンを撮ったあとに建物を移動し、いよいよ脊椎関連についてじっくり診てもらうことに。まずはソリを担当してくれたキム・ハクジェ先生をご紹介!このキム先生は脊椎推拿課の日本語を話される先生で、語学の実力は通訳無しで会話ができるほどの上級レベル。推拿療法や鍼療法も腕がいいということで評判の先生なんだとか。人当たりもよくてにこやかなキム先生は日本からの患者さんにも人気!みなさん、「キム・レウォンに似てる~!」と大喜びなんだそうですよ^^(確かに似てました~by おたみ)
レントゲン結果をパソコンの画面で見ながら、検査した部位にどんな問題があるのか先生とチェック。レントゲンを撮ったことでわかったのですが、ソリは背骨が曲がっていた!(写真見るとけっこうリアル^^;)でもそのレベルはそんなにひどいものではなく(女性に多いそう)、特に問題はないんだとか。足を組まないようにすることなど、日常生活での注意点を教えてもらいました。またソリは「腰椎5番と仙骨の間が狭くなっている」そうで、急ぎではないけれどMRIで精密な検査をしたほうがいいとのこと。ふ~ん、やっぱり腰にはちょっと問題があるのかぁ。
ところで先生の話を聞くまで知らなかったのですが、韓国ってMRI検査は保険がきかないんだそう。そんなわけでもし検査をするなら43万ウォンほどかかるとか。うぎゃぁ~高いっ!!でも日本なら保険がきくので、「今度日本に帰ったときにMRIを撮って見せてください」と先生。症状がひどかったり、急を要する場合なら別ですが、値段の関係もあるので日本の患者さんには韓国でのMRI検査はあまり勧めていらっしゃらないようでした。(これからここの病院で診てもらおうと思ってる日本在住の方は、症状によってはMRIを撮ってその情報を持って来院するといいかもしれませんネ)
新たな問題が発覚!
今度は当初検査を受ける予定ではなかった首部分についての説明が。先生はレントゲン写真を見ながら「状態がちょっとよくないですね~」と一言。ソリの首の骨は本来のカーブ(前の方に出る)とは逆側になっているそう。さらに5番と6番の間など、一部の部分ではじん帯がストレスを受けて硬くなっていると言うではないですか!確かにレントゲン写真を見たら該当部分が白くなってました。「これ、老化現象ですね」サラリと言う先生。え!?ろ、ロウカゲンショウ!?「まぁ~だいたい年齢に15才くらい足した感じでしょうか。」って先生、お願いだから微笑みながらトドメさすのやめてください・・・。ちょっとなんで!?今まで首の痛みなんて特に気にならなかったのに!先生によると、自覚症状が無いからとこのままにしておくと、これからふとした瞬間(振り向いた時など)にいきなり激痛が出る恐れがあるんだそう。デスクワークの時間が長いことを伝えると、額とあごを両方ひく体操を教えてくれました。(後日気づいたのですが、普段なんとなく感じていた首の凝りが結局この部分だったみたい!目の使いすぎが原因だと思っていて、特に気にもかけていなかった・・・)
「この部分ですよ、ココ!」
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「うわ、ショック??ッ!」
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推拿療法も体験!
問題点などがわかったところで、いよいよ具体的な治療に入ります。まず受けたのが「推拿療法」!写真のように専用の台に乗ると、先生は「左が短いですね~」とソリの足をチェック。そのあと先生が機械を操作するたびに、ガコンガコンと音を立てながら骨盤の当たっている部分などが上下に動く!音はすごいけど全然痛くない~。「仰向けに」とか「横向きに」などの指示を聞きながら、だいたい7~8分くらいだったかな?こうして体をほぐします。最終的には足の長さも揃いましたよ!あ、あとこれは直接関係ないのかもしれないけど、この推拿療法が始まったらいきなりおなかからキュルルルル~という音が何度も出てきた!空腹のせいで鳴るものじゃない音あるじゃないですか?あれです、あれ。たまたまだったのかもしれないけど、もしかして歪みが直っていくことで消化器系が活発になったんじゃ!?もともと慢性的な腰の痛みがあったわけではないので、ソリの場合「痛みが減った」といった直接的な変化を実感することはなかったけど、この治療が終わると体がスッキリ!体の歪みが正されたんですね~!
お次は鍼治療
韓国に来てから韓医院に何回か通っていたことがあったソリ。鍼治療には慣れているし怖くもない!でもこの鍼はちょっと変わっていて、首に打った後に5分ほどゆっくりと左右に首振り運動をする必要があるんだそう。これ、「動作鍼」って言うみたい。
鍼!?注射!?
今度はベッドに横になり、また別の鍼を。この写真がその実物なわけですが、これは普通の鍼と違ってピュッ、ピュッ、ピュッと液を入れていくんです。鍼というよりこれは注射と考えた方がいいですね。ソリはうつぶせ状態だったので実物は見えず、(感覚的には)「ちょっと太めの鍼か!?」と思っていたけど違ったわけです。これ、中身は漢方薬を蒸留させて作った液で、自生韓方病院が独自で開発・研究したものが入っているんだそう。よく西洋の薬(新薬)と誤解されるらしいのですが、これは漢方薬。ここは韓方病院でしたもんね。ソリの場合は腰と首に打ってもらい、そのあと少しの間横になって待ちます。ウトウトした頃に、はい、これで終了~!
<番外編>飛び入りでプチ体験!おたみです・・・
皆さん、こんにちは!飛び入り参加、失礼します~今回はソリちゃんの腰治療が目的だったんですが、こちらの顎関節治療の話を聞いているうちに、おたみもプチ体験ということに。顎がなんだかおかしい・・・と思い始めたのは、おそらく歯の治療後あるいは親知らずを抜いたあたりだと思うんですが、韓国のカクトゥギ(大根キムチ)やイカ、黒豆など歯ごたえのあるものを食べすぎて、さらに悪くなった気もします。症状としては、固いものを噛んでいると顎が外れるような感覚になったり、口を大きく開けられなかったり、変に筋肉が張ったり・・・といった感じ。また長時間コンピューターの前に座り、姿勢も悪く、顎だけでなく最近は首、肩、腰が全体的にがちがちに~というのが、おたみの現状(ひどいなぁ~)。
担当スタッフのソン・ミナさんの説明によると、こちらの顎関節治療は顎だけでなく、首、肩、腰なども含め全体的に診てくれるとのこと。これはかなりおたみの心をググッとつかんだポイント。一ヶ所おかしいと、体のいろんなところに悪影響を及ばすらしいんです。まず専門スタッフに症状を説明したあと、首、顎の状態がどうなっているのか、レントゲン写真の撮影からはじめることに。顎の写真なので、撮影用の服に着替える必要はなく、アクセサリーと上着だけ脱げばOK。前向き、後ろ向き、上向き・・・といろんな角度から7枚ほど撮影。
次は撮ったレントゲン写真をもとに、先ほど登場したキム・レウォン似のキム・ハクジェ先生に診断してもらいます。
先生 「ん・・・首が逆ですね・・・。」
おたみ 「逆??」
つまり通常は首が前方に湾曲しているはずなのに、逆に後部に微妙に山のあるラインを描き、さらに関節の間が一部狭いのもよくないとか。これ、さっきのソリちゃんと同じっ。実は数年前、韓国で車に乗っているときに後ろからおかまをほられ、その衝撃で首がちょっとおかしいかなぁ・・・と念のため病院に検査に行ったときのこと。先生からは「イルチャモッ(1字首→ストレートネック)」といわれたことがあったんですが、それがさらに傾いたような・・・。先生いわく、このストレートネックの方はコンピューター関連の仕事をしている人にけっこういるそう。また、このまま放っておくと、10年後は頭痛や肩こり、首の痛みだけでなく、ひどいと痺れが出たりする場合もあるとか(がが~ん)。
顎治療の専門家、パク・ミョンウォン院長登場! 顎に関しては、場所を移動して顎治療にくわしいパク・ミョンウォン院長のところへ。ハーバードで治療したときには、周りの人に「魔法使い」とも言われていたという先生。日本語も少しできるとのことで、レントゲン写真を見ながら、日本語で説明してくださいました。まず顎が左側に少しずれていること、また耳と耳の周りの骨との間の隙間が等間隔でないといけないのに、右だけが不均等なことなど、少しのズレも肩こりや頭痛の原因になるとのことでした。治療は最初のスタッフの説明通り、腰や首、背骨など体全体の歪みを整えることからスタート。
推拿(チュナ)で骨の歪みを整える
プシュッ、プシュッというベッドの方からの圧力と、先生の微妙な手の圧力が加わります。最初はその音にビックリ( ゚_゚;)しますが、特に痛いとかはまったくありません。そして数分後・・・うつぶせに寝てピンと伸ばした状態で足を上げてみると、さっきは左足に比べると右足がちょっと苦しかったのが、推拿のあとはすんなりと。そして腰と首に数箇所ずつチクリとやられます(けっこう痛かった~)。
先生 「仰向けになってください」
おたみ 「ええ??は、鍼が・・・くい込む?!」
さっきのチクリはてっきり鍼だと思っていたんですが、漢方薬を注入したとのこと(ありゃん)。さっきソリちゃんが受けた、あの漢方薬です。おそるおそる仰向けになって、首などを指圧してもらったあと、
先生 「靴下を脱いで、マットの上に立ってください」
いわれるままに靴下を脱ぎ、キョーツケをしたら、とうとう鍼が~っ!
口を開けるとき、どっちの顎がひっかかりますか?肩は左右どっちが凝ってますか?などと聞かれ、とりあえず答えると・・・右足の、それも薬指の先っちょにチクリ、小指の付け根にチクリ、今度は右手の人差し指の先っちょにチクリ!!
おたみ「せ、せ、せ、先生ーーー、ひー、ふー、痛いーっ!」
先生 「口を開いてみてください」
おたみ 「おれれ・・・さっきより軽いかも??」
先生 「魔法使いですから・・・」
いや・・・鍼ははじめてだったもので、こんなにチクチクやられるとは~。首も顎も腰もラクになったものの、痛みを耐えるのに力が入りすぎて、なんだかぐったり~。先生いわく、この首も顎もすぐ治るのではなく、通院すると症状はかなり緩和されるそう。実際、一度のプチ治療で完全によくなったワケではありませんが、首がぐるっとまわせるようになったことは確か(今までどれだけカチコチだったのかぁ~!)。普段から姿勢、気をつけないと~。以上、おたみでしたっ。
ちなみに気になるお値段ですが、レントゲン検査がだいたい3万ウォンほど。治療費用はソリの腰治療だと6万ウォン、おたみさんのあご治療は7万ウォンでした。でもこれは症状によって少し変わってくるし、重い場合は漢方薬の薬(別料金)が処方されることもあるとのこと。
今回病院にいながら終始感じたことなのですが、病院スタッフ達は先生も含めてみんな感じがよかった!しっかりしたあいさつはもちろん、目が合えば会釈してくれたり・・・という、(当たり前っちゃぁ当たり前ですが)人の気分を良くしてくれる応対。ソリが以前行った韓国の病院とは大違い!ミナさんにポロッとその話をすると、「それだけ<患者さんのために>という『マインド』の研修をみっちりやるんですよ~!」とのお話。教育を徹底的に受けているんですね~
予想してなかったところ(首)がけっこう悪い状態と知ってしまった今回の体験レポ。気づいていなかった問題を知れたわけで、う~んやっぱり検診って受けてみるもんですねぇ。今までより背中から首までが意識され、姿勢に気を使うようになりましたよ!腰の痛みなど何か問題がある人はもちろん、少し気になる点がある人も一度病院で診てもらうのもいいかもしれませんね。日本に住んでいると定期的な通院は難しくなりますが、ミナさんいわく「訪韓のたびに自分の担当の先生に症状をチェック&管理してもらえるので、それだけで状態改善の面で大きな意味がありますよ」ということでした。以上、今後の状況に合わせて通院も考えてみようかな~と思っているソリでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2007-05-22
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