佳画堂

こんにちは！ソウルナビです。今日はソウル中心部の韓屋（ハノッ、韓国の伝統家屋）保存地域、北村（プッチョン）にやってきました。ここは最近どんどん開発され、高層ビルが増えていくソウルに残る、数少ない伝統エリアの一つです。この北村のメインエリアといえば、三清洞（サムチョンドン）。景福宮から三清公園までの三清洞ギル（通り）を中心に、ギャラリー、レストラン、カフェが軒を連ねている人気のデートスポットでもあり。ここは一休み、ショッピング、食事…と、いろいろ楽しめますが、ゆっくりとくつろぎながらティータイムを楽しみたい、というときにぴったりなお店を見つけたのでご紹介しましょう！思わず長居してしまいそうな居心地の良さと、手作り伝統茶＆サービスのお茶菓子が人気の韓屋カフェ。一般伝統家屋に混じって、細い路地にひそんでいるお店です。

北村の隠れ家的伝統茶屋
細い路地の奥にあるお店。一瞬、お茶屋さんとは気づかず、そのまま通りすぎてしまいそうです。ナビも北村８景をめぐったときに見かけましたが、今思えば、一般家屋と思っていたかもしれません。石段を登りつめたところに大門があり、それをくぐると、中庭のある逆L字型の母屋が現れます。

伝統家屋をリフォームした韓屋茶房。もともと韓国の伝統家屋は凹または逆L字型に建てられたらしく、こちらもその一つ。中庭はもともとなかったらしいんですが、リフォーム時に作ったとか。家の規模からすると少し高めの天井を見上げると、若干色の違う木が組み合わされ、しっかりと屋根を支えています。スタッフいわく、昔の柱や骨組みはそのまま使っているそう。テーブル４つだけのこじんまりとしたお店で、店内からガラス戸越しに中庭を眺めていると、なんだかほっとします。

オーナーの趣味が高じてお茶屋に？！
外観はまさにコリアンながら、中に入ってみると、重低音のジャズが流れ、壁には韓国の有名な作家の作品がさりげなく飾られ、また、あちこちに日本が感じられます。オンドル（韓国の床暖房）の上には畳と厚めの座布団、そして日本語を話すスタッフまで。伺ってみると、こちらのオーナーは大の日本好きだとか。そのほか、後でご紹介しますが、オーナーが全国各地から集めた茶器コレクションもステキです。

手作り伝統茶にはお茶菓子がサービス！
韓国の伝統茶といえば、人気の柚子茶（ユジャチャ）をはじめフルーツティーが主流。こちらも手作りの韓国伝統茶がいろいろと楽しめます。今回ナビは少し漢方の味がするという五味子茶（オミジャチャ）、カリン茶（モグァチャ）、ちょっと食事なのか？お茶なのか？と思ってしまうという、エゴマ茶（トゥルケチャ）をセレクト！それぞれ違う器で出てきますが、どれもこちらのオーナーのコレクションだそう。ステキですよね！また、お茶を注文すると、韓国の伝統餅や薬菓などがサービスで出てくるんです。これはうれしいです～。地元の人にもこのサービス餅は人気みたい。

五味子茶（オミジャチャ）。少し漢方の香りがします。		星型のミニリンゴがかわいい！
あまり見かけないトゥルケ（エゴマ）茶。エゴマの香りがしつつ、さらっといただけるタイプ。		小豆が底に沈んでいました。
カリン茶（モグァチャ）。あっさりとした甘さで、体があったまります。		カリンスライス入り。

ヨモギ茶で〆
おいしいお茶とお菓子におしゃべりで旅の疲れもすっかり解消してから、そろそろ出ようか・・・というとき、お店のスタッフからはヨモギ茶のサービスが！最後にすっきりとしたヨモギの香りを楽しみながら、お茶をすすりつつ、ティータイムもおしまい～。

いかがでしたか？こちら、テーブルごとにこんなノート（左側の小さいもの）と鉛筆（久しぶりに見ました！）が置かれていて、最初はメニューかな？！と思ったら、芳名録でした。中をぺらぺらとめくっていると、ハングルでメッセージを残した日本の方も！この居心地の良さがとっても気に入って、個人的にリピートしたいお店リストに入れちゃいました。ちなみに、最近週末はどこのお店も行列が出きるほど人気の三清洞。特にこちらはテーブルの数も少ないですし、心配になって込み具合を聞いたところ、場所的に目立たないところにあるので、まだそこまで大混雑ということはないとか。ん・・・これからどうなるでしょうか・・・。皆さんも、三清洞の散歩の合間に立ち寄ってみてくださいね！以上、ソウルナビでした！