今、韓国留学中の学生さんたちに突撃インタビュー!~西江大編 その2~

学校の特徴、普段の生活、いろいろ聞いてきましたよ~!

こんにちは!ソウルナビです。韓国で留学生活を送ってみたいな~と考えている方!「勉強したい」「韓国に住んでみたい」という気持ちはあっても、実際どんな生活をするのか見えてこないと不安は募るし行動に移しづらいものですよね。そんな時は先輩に聞いてみよう!ということで、ナマの情報をお届けすべく、今回ナビは現在留学中の学生にお話を聞きに行ってきました~。やってきたのは新村(シンチョン)にある「西江大学校韓国学センター」!新村エリアといったら名門大学「延大(ヨンデ)」のイメージが強いけど、西江大(ソガンデ)は新村駅から延大と反対方向に歩くこと約10分の位置にある学校。最近海外からの留学生が増えているそう。さっそく、学生の生活ぶりをインタビューしてみましょう~!

お名前:平尾久美子さん
現在のレベル:3級
留学期間:2006年6月~ 
ビザの種類:D4

お話を伺ったのは現在3級クラスで勉強中の平尾さん。1年間の予定で2006年6月に韓国へやってきた平尾さんは、1級から西江大での留学生活をスタート。インタビュー時点で韓国生活を約8ヶ月経験していらっしゃいます。それでは質問スタート!

■クラスについて

Q.クラスの人数は何人ですか?
平尾さん:現在の3級クラスは14人。1級のときは15人で、2級のときは10人でした。時期によっていろいろ変わってくるみたいですね。

Q.クラスメートの国籍や年齢層はどんな感じですか?
平尾さん:今のクラスは日本からの学生が多いのですが、他の国から来た学生は1級の時はベトナム、台湾、イギリス、アメリカ、2級のときはベトナム、中国、モンゴル、アメリカ・・・といった感じでした。どこの学校もそうでしょうが、日本からの学生はやはり多めですね。ベトナムやモンゴルの子達は若くて19歳の子もいます。全体的には20~30代が中心で、女性の方が多いですね。

■授業について

Q.授業はどんな感じで進むんですか?
平尾さん:教科書でいうと、2日で1課進みます。毎回授業の導入の部分で、その日に習う文法を混ぜて先生が自分の話をしてくれるんです。日常生活の話を「この間こんなことがあってね」・・・というように。その中に習う文法がうまく取り入れられているので、「あ~こういう状況でこうやって使うんだ」っていうのがわかりやすくて頭に残ります。

Q.授業は難しいですか?
平尾さん:教科書の説明とかも全部韓国語だから、はじめはわからない単語があって苦労しました。でもそれが今では役に立っていますね。「ついていけない」と思ったことはないですよ。「わからない」と言えば先生がしっかり教えてくれますし。
Q.授業の特徴をあげるとしたら?
平尾さん:「会話が多い」ことですね。教室の席は机4つが合わせて並べられていて、向かい合うようになっているんです。座った時に横の人や前の人と習った文法を使いながら質問し合ったりする授業をしていますよ。

ナビ:「会話重視」なんですね。西江大の特徴として、それよく聞いたことあります。
平尾さん:そうなんですよ。1級のときにはこんなこともありました。会話の授業中、ノートに一生懸命メモしていたんです。そしたら先生が「今はノートを書くんじゃなくてしゃべる時間よ」って言うんですよ。笑いながらペンを取られていた子もいましたし^^;もちろんノートにメモを書かせない、ということじゃなくて、「会話が中心なんだ」ということを認識させたかったんでしょうね~。

ナビ:それだけ力が入っているんですね。
平尾さん:これも1級のときのことですが、「韓国語以外を話したら罰金500ウォン」なんて言われたこともありましたよ。(ナビ:え、それって本当に払った学生いるんですか?)はい、払っていた子いましたよ(笑)。あ、厳しくピリピリした状況じゃなくて、笑いのある和やか~なムードの中での話ですよ^^。

Q.宿題はありますか?
平尾さん:ありますが、量などはクラスによってまちまちみたいです。ワークブックがあって、会話、聞き取り、読み・・・など日によって違います。適当な量ですよ。
Q.印象的だった授業ってどんなものですか?
平尾さん:いろいろありますが・・・「道の聞き方・教え方」を習った時かな。学校の外に出て西江大の大学生に直接質問してまわったんです。「明洞(ミョンドン)に行くにはどうやって行けばいいですか?」というようにいくつか質問して。それをメモしてあとで教室に持ち帰るんです。食堂に電話して出前を取る授業もおもしろかったですよ。あぁ、それと「美容室での注文の仕方」も印象に残っていますね~。全体的に「実際に使える韓国語」を習う機会が多い気がします。
新村の景色を眺めることができる休憩室。63ビルディングも見えますよ~

新村の景色を眺めることができる休憩室。63ビルディングも見えますよ~

建物の7階にある事務室。学校全般の質問などはこちらのスタッフに。

建物の7階にある事務室。学校全般の質問などはこちらのスタッフに。

■昼食・授業後について

Q.お昼ご飯はいつもどうしていますか?
平尾さん:学校の周辺の食堂で食べたり、最近は家で食べたり。学食は味がイマイチだけど、たまに行っていました。理由は「安いから」、これにつきます(笑)。

・・・ということで、学校から徒歩2~3分程の学食に案内してもらいました。メニューの数は少なかったけど、安いし値段を考えると味もまぁまぁ。「今日はヒットの方ですよ!日によって当たりハズレがあります^^;」by平尾さん。奥には教職員用の食堂があり、そこを利用してもOKなんだとか。
1600ウォンの定食。学生にはありがたい安さ!

1600ウォンの定食。学生にはありがたい安さ!

2200ウォンのトンマンドゥクッ(餅入り餃子スープ)もなかなか食べ応えあり

2200ウォンのトンマンドゥクッ(餅入り餃子スープ)もなかなか食べ応えあり

Q.学校周辺でオススメの食堂はありますか?
平尾さん:新村駅に向かっていくと右側にある「ロータリー粉食」はビビンバやマンドゥがおいしいと言われてます。それと、正門の真ん前にある中華料理屋「山東」のチャジャンミョンはおいしいですよ~。新村寄りの「PIZZAHAND」には行ったことないんですが、ピザがおいしいらしいです。
「ロータリー粉食」

「ロータリー粉食」

「山東」

「山東」

「PIZZAHAND」

「PIZZAHAND」

Q.授業が終わったら何をしていますか?
平尾さん:韓国人学生とランゲージエクスチェンジ(言葉の教え合い)をしたり、家に帰ってインターネットをしたり。友達とカフェでおしゃべりすることもあります。夜はお酒を飲みに行ったりもしますよ。最近は学校が主催している日本語教師養成講座のようなものを聞きに行っています。

■生活について

Q.住まいはどうしていますか?
平尾さん:6月~11月までは新村の下宿に住んでいました。トイレ・シャワー付きで1ヶ月48万ウォン。朝・夕のご飯がついていました。日本人の友達もたくさんできて安心できたし楽しかったですね。そのあとは学校の近くに引っ越しました。今度のところはワンルームみたいな雰囲気のちょっと変わった下宿。1階にある食堂で1日2食食べられ、月49万ウォンです。

Q.携帯電話はどうしてますか?

平尾さん:プリペイドの携帯を使っていて、長電話はしません。ムンチャ(メール)や(電話を)受けるのに使うことが多いので、月あたりに直すとたぶん15,000ウォンくらいですんでいると思いますよ。

Q.韓国に暮らし始めて何かかわったことは?
平尾さん:辛い物に強くなりました!それと、日本ではほとんど飲めなかったお酒も・・・(笑)。基本的に飲むのは「カクテルソジュ(カクテル焼酎)」なんですが、ビールが飲めるようになったんですよ。
Q.主にどこに遊びに行きますか?
平尾さん:学校が新村(シンチョン)エリアなので、安いサムギョッサルを食べたり居酒屋に行ったり。そのほか梨大(イデ)や明洞(ミョンドン)、最近は狎鴎亭(アックジョン)に行く機会が多いかな。留学してこっちに住んでいるので、旅行の時には特に行くことがなかった街、たとえば仁川(インチョン)、水原(スウォン)、一山(イルサン)などに足をのばす機会もありました。
Q.住んでみて気づいたことってありますか?
平尾さん:旅行の時は「安いな~」と思っていた物が、実際に生活してみると「やっぱ高いな」と思ったりしますね。来た当初は安い安いと旅行気分で服とかをけっこう買っていたんですが、最近は抑えてます。こっちに来て分かったことなんですが、紙製品とかがけっこう高いんですよね。日用品や消耗品も。もちろん安い物もあるけど、日本より高いものも多いと思います。あと、意外とありそうでなかったり少なかったりする物もあるんですよね。たとえばメンソレータム系のリップとか。乾燥しているからよく使うんですが、こっちでは日本ほど見ないんです。だから友達が日本から来る時に買ってきてもらっているんですよ^^

■西江大について全般

Q.西江大で勉強をしていて、韓国語の実力はのびましたか?
平尾さん:「言いたいことをなんとかしてでも伝える」ということができるようになりましたね。あと、聞き取りの力がだいぶアップしました。覚えたことをつなぎ合わせて「たぶんこういうことを言っているんだろう」と想像しながら聞くことで、話の内容が見えてきたりすることもありますよ。まだ勉強中の身ですが、この学校に来てよかったと思いますし、全体的に満足しています。あとは単語をいかに覚えるか、自分の努力に関わってきますね。勉強しようと思って個人的に韓国の本を買って読み始めたんですが、なかなか進みませんね^^;もっと努力しないとな~って感じです。そうだ、これは授業とはあまり関係ないかもしれませんが、携帯メール(ムンチャ)が早く打てるようになりましたよ(笑)。
Q.他に何かよかったことってありますか?
平尾さん:他の学校も同じかもしれませんが、教科書の話の中に韓国の文化や地理などについての情報が盛り込まれているんです。たとえば韓国の食べ物についてとか、「トルチャンチ(1歳の子のお祝い行事)」のような行事ものや地方の話とか。文法を学びながら韓国に対する知識が少しずつ増えていくのでうれしいですね。

Q.西江大の特徴を最後にまとめると?
平尾さん:会話を重視していることですかね。他の学校に通っていないので一概には比べられませんが・・・。それと、「先生との距離が近いこと」も!女性の先生が多いのですが、友達のようにフランクに接してくれるから楽しいし、雰囲気もアットホーム。みんなでご飯を食べに行ったりするクラスもあるんですよ。

旅行で5~6回ほど韓国に来たことがあったので、スッと韓国生活に入れたという平尾さん。今のところ大きな問題や困ったこともなく暮らしているんだそう。学校にもまじめに通いながら、韓国での生活を楽しんでいる様子でしたョ。留学を考えているみなさん、参考にしてみてくださいネ。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-02-13

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