写真で見る韓国の卒業式!~大学編【2007年】

あ~No more education!もう絶対に勉強しな~い。

こんにちは。ユミです。実は私、現役の女子学生でした(笑)。2月末に高麗大学大学院を無事卒業。文学博士を取らせていただけることになりました。ここにいたるまでは長い道のりがありました。卒業する条件がいろいろあるのでそれをこつこつとクリアしていけばいいだけなんですけれど、言うは易し、行うは難し。
1. 単位をとる
2. 外国語試験2つ(留学生は必ず韓国語を含めること。私は英語と韓国語で。)
3. 総合試験と専門試験
4. 審査のある学会誌に在学中に最低1つの論文を掲載。
5. 審査のある学会で在学中に最低1つ発表。
6. 学位論文

これは私が入学したときのもので、今はちょっとちがうそうです。(学校、学科、入学年度によって異なることがあります。)何はともあれ、やっと全部クリア。RPGの大ボスのステージをクリアした気分です。タッタラタ~(ステージクリアの音楽)
卒業式といえば、キャップ&ガウン。
博士号取得者はキャップ&ガウンをレンタルする人もいますが、買う人もいます。卒業後、大学で先生をする人は購入する人も多いみたいです。自分の勤め先の大学の卒業式にも着ていかなくてはならないからなんですが、これが結構お高いんです。私はレンタルしました(2泊3日レンタル料10万ウォン)。購入する場合は、生地の種類によって値段がだいぶ変わってきます。お安いところで、35万ウォン程度。お高いところで、50万ウォン程度となります。高いなぁ、先生でも1年に1回しか着ないだろうに・・・。
ガウンのレンタル屋にて ガウンのレンタル屋にて

ガウンのレンタル屋にて

高麗大学のガウンはスクールカラーの赤
普通のガウンは黒なのですが、高麗大学は100周年を機にスクールカラーをベースにしたガウンになりました(特に大学院生用が赤いです)。なんだか還暦の衣装のようだが・・・ま、いいか。ガウンの袖の部分に3本のラインがあるのは博士号取得者、2本のラインがあるのは修士号取得者。またカラー(襟)の色によってどの分野の学位取得者なのかがわかるようになっています。私は人文系なので白のカラー(襟)でした。
卒業式当日!構内・学校周辺は縁日状態
大体予想はしていましたが、構内・学校周辺にはいろんなお店が出ていました。一番多いのはやっぱり定番の花束屋。1万ウォンぐらいの花束がメインのようです。そして、ピカチュウやらスポンジボブなどのキャラクターものの風船屋、デジタルカメラのせいで商売あがったり気味の写真屋、独特なにおいを放っているポンテギ屋、冬には欠かせないオデンとうどん屋など。これって営業許可書とか何か必要なんでしょうかね?それらしき許可書を見たことはありませんけれど。卒業式というよりも縁日です。
花屋 花屋

花屋

風船屋

風船屋

写真屋とポンテギ屋

写真屋とポンテギ屋

オデン屋

オデン屋

縁日状態の高麗大学

縁日状態の高麗大学

会場に行こう!
さて、メインイベントの卒業式をしている会場に行かなくては。今までナビで卒業式のレポートは何度かありましたが、式場の中までのレポートはこれが初めてのはず。ちゃ~んと私がレポートをしなくては・・・。今年の会場はキャンパスの上のほうにある体育館。「君の行く道は果てしなく遠い~」(こんな歌知らないですよね)状態。遠いというか、山の上なんです。構内からシャトルバスが出ていたのですが、お天気もよかったので歩いて会場へ。雨とか雪だったら、きっと会場に行くのをあきらめていると思います。
シャトルバス

シャトルバス

会場までが遠い。

会場までが遠い。

ど、どうなってんの?!
卒業式といえば・・・蛍の光窓の雪、仰げば尊し我師の恩(あら、これって小学校とか中学校のイメージ?)。何か厳かで静かなイメージがありませんか?そのイメージで高麗大学の卒業式に参加をすると、びっくり仰天することまちがいなし。一言で会場の様子を表すならば「chaos」(無秩序、混乱(状態)、混沌)!卒業生の私に、どうしろってさ?!という感じ。一応、前が卒業生の席、後ろが一般参加者の席になっているのですが、入り乱れていました。みんな、携帯で話をしたり、記念写真を撮ってみたり!指導教授を見つけるも「お、ユミ。おめでと!」と花束をくださって、その後、人波に押されて行方不明に。同期の金さんの後姿を見つけたんですが、人、人、人で近づけない。わわわわわ。いつ壇上に上がったらいいのかもさっぱりわからない。とにかく博士課程の同じ色のカラー(襟)の人について行って、壇上に上がって学長と握手はしたけれど、おろおろしてしまいました。きゃぁ~、どうなってんのぉ~。
これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。 これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。 これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。
これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。 これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。 これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。

これは全部式典中の写真。学長がスピーチをしているんだけれどな。

友達もびっくり!
日本から来た友達もその様子には驚き!友達は「韓国の卒業式って・・・」と絶句。学長がスピーチをしていても誰も聞いてないし、途中で適当に帰っちゃうし、卒業生の席の方まで一般の人がきて一緒に写真を撮っているし!「プロの写真家がいますから、壇上のほうには写真を撮りに来ないでください」というアナウンスがあるもむなしく響くだけ。きっとキャップ&ガウンを着ていたら、卒業生でなくても壇上に上がって学長と握手できると思います(確信)。
学位、くださ~い。
とにかく、もらうものはちゃんともらわなくては。そう、学位。学部の学生は各学科の部屋(科房というそれぞれの学科の小さい事務室みたいなところ)で、大学院生は大学の事務室で学位証明書をゲット。これがほしかったんですよ~。とにかく、あ~やれやれ。
なまえと就職先を書いて・・っと。

なまえと就職先を書いて・・っと。

博士号ゲット!

博士号ゲット!

ガウンを着て記念写真を
わたしの卒業式に遠路はるばる来てくれた元同僚のくみちゃんと元教え子のひろみちゃん、そして、たかのナビくんと撮影大会。ガウンを着ての記念撮影はこちらでは「おやくそく」です。遠くから来てくれたくみちゃん、ひろみちゃん、土曜日なのに出てきてくれたたかのナビ君、ありがとうね!
ひろみちゃん

ひろみちゃん

くみちゃん

くみちゃん

たかのナビ

たかのナビ

そして、Special thanks! 
韓国留学を許してくれた日本の家族、遠くからエールを送り続けてくれたアメリカと日本の友達、不幸にも(?)私の授業を取っていた教え子の皆さん(一応大学の先生だった)、言語学部外国人第一号の私の面倒をみてくれた高麗大学大学院の先輩、同期、後輩の皆さん、博士論文の指導をしてくださった指導教授の先生、そして、ナビ社長をはじめナビの皆さん。皆様のご協力なしには、この日を迎えることはできませんでした。本当に、本当に、ありがとうございました。そして、私のつたない文章を読んでくださっているナビファンの皆様、これからも「ナビ」と「ユミ」を応援してくださいね。「卒業」というゴールラインを踏んだその足で、新しいスタートラインをぐぐっと力強く引かせてもらいますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。私のソウル生活は大学院卒業後も、つ・づ・く。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-03-16

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