あわび粥 / チョンボッチュッ

チョンボッチュッ/전복죽



真夏はどうしても食欲がなくなってしまいますよね。そんな時はあわび粥(チョンボッチュッ)です。あわび粥はとっても香ばしい味と香りで日本人も韓国人も大好きな健康食の一つ。各種ミネラルとビタミンが豊富で栄養食や病人の回復食として申し分ないあわび粥、その効能は?

お粥について教えて~

いっぱいのお水でお米を炊いた流動食がお粥。お粥は消化吸収が良くて、胃にやさしいので回復期の患者さんや真夏に食欲のない時に最適です。それからお粥に何をのせるかによって味と栄養が違ってくるのですが、韓国で一番、良く食べられるのがアワビやキノコ、牛肉などをのせた高蛋白なお粥。特にあわび粥は香ばしくてしこしこした食感が美味しさ倍増!というわけであわび粥は老若男女問わず、みんな大好きな韓国を代表するお粥なのです。
アワビ、水に浸した米、卵、塩、ごま油

作 り 方

1)米はきれいに洗って水につけておきます。

1)米はきれいに洗って水につけておきます。

2)アワビはまず殻をブラシでこすって洗い、包丁でえぐって内臓をとり、きれいに洗い平らに切っておきます。

2)アワビはまず殻をブラシでこすって洗い、包丁でえぐって内臓をとり、きれいに洗い平らに切っておきます。

3)鍋にゴマ油を入れ、米とアワビを入れて炒めた後、米の約7倍の水を注ぎ、長時間、焦げないようにかき混ぜます。(火は中火です。)
4)米に十分に火が通ったら、木しゃもじでよく混ぜます。
5)お粥が出来上がったらお皿に盛って、真ん中に卵の黄身を入れ、周りに朝鮮松の実と海苔を細かく刻んだものをのせます。この時、ごま油をさっとかけてもおいしいです。

あわび粥の友はこれ!

普通の辛くてしょっぱい料理に比べて水っぽくて刺激が少ないお粥は、韓国風にいうと‘ちょっと辛い’おかずと一緒に食べるのがgood!そのおかずは何かっていうとそれは・・・塩辛なんですが、その中でもいかの塩辛と一緒に食べるのが一般的です。この他にもさっぱりとした水キムチと一緒に食べるとう~ん、美味しい~。

Cooking Point!あわび粥の秘密、料理人が大公開~!!

お粥を作る時、一番大切なことは水の量です。十分に水を含んだ米の約7倍の量の水を入れて作るのですが、この時、米が鍋の底につかないようにずっとかき混ぜなければなりません。(お粥がぶくぶくしたらかき混ぜストップ)この他にもお粥を作る時に事前に煮詰めておいたスープを使うと栄養もあって、どっしりとした味が楽しめます(でも、ちょっとくどいかな・・)。最後にゴマ油を入れるとさらに美味しいお粥ができます(海苔をちぎってぱらぱら振りかけてもおいしい!)。お粥を作る時はお米に十分に火が通るように底が厚い鍋を使うことが大切。どうってことないことですが、底の厚い鍋を使うと柔らかいお粥ができるんですよ。それからアワビの処理がちょっと面倒っていう人もいると思いますが、アワビは殻をブラシでゴシゴシきれいにこすって、真ん中あたりの平べったい部分に包丁を入れてさっとはがせばOK。アワビの内臓が裂けないように別に分けて取り出します。アワビの内臓はお肉よりも栄養価が高いので、お粥を煮る時に加えます。

アワビは何に良いの?

アワビはアワビ科に属する貝の一種です。4~5月が産卵期なのですが、この時期にはあわびの内臓に毒性があることが多いので、生殖期を除くのが良いです。あわびは貝類の中でも水分量が多く、ビタミンとカルシウム、リンなどのミネラルが豊富。昔から産後、お乳が出ない時にアワビを食べると良いといわれています。韓国ではさっと茹でて、チョコチュジャン(酢を加えて作ったコチュジャン)につけて食べたり、刺身にして食べたりしますが、やっぱりお粥にして食べるのが一般的。(お粥にすると量が増えるでしょ?あわびは何と言っても高い海産物ですからね~)栄養満点のアワビ粥は患者だけでなくて普通の人の健康食としてもオススメ。肝臓保護、疲労回復、視力保護、心筋梗塞予防といった効果のあるタウリンがいっぱいのアワビ、是非、御賞味あれ~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-05-14

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