テペサムギョッサルを石で焼く!適度に油の落ちた豚肉で、サムギョッサルの魅力を再確認!
こんにちは!ソウルナビです。韓国旅行で外せない食べ物と言ったら!?鍋系にビビンバに・・・といろいろあるけどやっぱり焼肉!牛カルビをチョキチョキ~ッとやりながら豪快にほおばるのも韓国グルメの醍醐味!でも実は韓国らしい焼肉って庶民の楽しむ「サムギョッサル」と言えるかも!豚バラ肉をジュージューいいながら食べるこの焼肉、値段も安くておいしいので子どもから年配の方までみんなが大好きなメニューなんですよね。今日ご紹介するのはそんなサムギョッサルの中でも「テペサムギョッサル」が食べられるお店!しかも石の上で焼いて食べるんだそう。どんなところなのかな!?さっそくご紹介しましょ~!
おいしいものを求める人のみやって来る!お店があるのは狎鴎亭・清潭洞(アックジョン・チョンダムドン)エリア。オシャレなショップが集まっているこの街は、セレブ~な雰囲気が味わえるところとして有名。で・も、今日ご紹介する「チャヨンソットルグイ」はそんな優雅な雰囲気とはちょっとかけ離れたところに位置。若い人たちで集まる繁華街からは少し距離があり、周辺は地元の人たちがふらっと立ち寄っていくような、気取らない庶民的な雰囲気に包まれています。お店の外観も至ってフツーですが、それがまた味があってイイ感じ。
オールお座敷席!お店のドアをあけるとそこは広めの玄関。靴を脱いで一段上へ上がりましょう。席は全部お座敷席!各テーブルの真ん中にはレトロさをしっかり残したコンロが埋められています。テーブル一つ一つが大きすぎないので、大勢で行っても少人数で行っても距離感を感じない食べやすい環境といえそう。壁に目をやるとメニューを表示した札が。ここのお店にはメニュー表が特になく、この壁メニューを見て注文します。ハングル表示だけしかないので、ハングルがわからない方はナビ記事のメニューをプリントアウトしていってくださいね^^。
「テペサムギョッサル」って!?お店のメインメニューとなるのが「テペサムギョッサル」!初めて聞いた人も多いのでは!?「テペ」とは韓国で「かんな(鉋)」のこと。そうです、木の表面をシュッシュッと削る大工道具!あの道具を使うと削った木がペラペラの状態になって出てきますが、「テペサムギョッサル」はまるでかんなで削ったかのように薄いサムギョッサルのことを表します。くるりんと丸くなったこのお肉の見た目もかんなクズそっくりでしょ!?ソウル郊外のヨジュというところから取り寄せたこの豚は、薬草を食べさせながら育てたものだとか。
余分な油をカット!こちらが「テペサムギョッサル」を焼くときに使うモノ!コンロの上にセッティングされているのは、普通の鉄板ではなく天然石。コンロを傾けて置く事で斜めにし、肉を焼くと余分な油がツツツ~ッと下に流れていくんです。これによって普通の鉄板で焼くより油をカットできるので、食感がサッパリするし、お肉そのものの味を楽しめるのが特徴!このテの石焼き肉にトライしたことがある人も多いとは思いますが、普通のサムギョッサル、またはオーギョッサルと呼ばれる厚めのお肉を焼くタイプだったのでは!?ここのように薄~いお肉をこういう石で焼いて食べるお店って、そんなにたくさんはないんですョ。
■いつの間にかハマってしまう!?「テペサムギョッ」上で「テペサムギョッサル」(お店でのメニュー名は「テペサムギョッ」)の写真を見たとき、「え~っ!せっかく肉を食べに来たのにこんなに薄いんじゃ物足りないよ・・・」と心の中でつぶやいた方々!ナビもその気持ちよ~くわかります。でもまぁひとまず焼いてみましょう!お店のスタッフが石の上にお肉をのせると、シュワッ、シュワッというイイ音がする!すぐに色が変わり、ジュウジュウと油が出てきて肉がきゅっと引き締まります。なんせ薄いので裏返しにしたらすぐパクッといきましょう!
地元のお客さんがたくさんやってくるこのお店。そんな地元の人でさえ、はじめこのテペサムギョッサルを目の当たりにすると「これじゃ噛める部分すらないよ!」なんて冗談ぽく言うそう。でも食べているうちに「お、いいじゃない」・・・となってハマっていくんだとか。また豚肉ギライの人も「これならば」と食べていくみたい。焼いたことで白くなった脂身の部分は余分な油がとれ、モチモチっとした食感に。この感じ、チャドルバギ(牛のあばら肉)に近いものがあります!手頃な豚肉なのにこの食感を味わえるのはうれしいですよね。
まだ白い状態のまま食べてもおいしいですが、もっと焼いてカリッとした状態にしても香ばしい!焼きつづけるとカリカリベーコンみたい!
食べる時はこのソースをつけて!お肉と一緒についてくるのがこのソース。甘くて酸っぱいサッパリ味になっています。小さなボールサイズの入れ物にこんもりと盛られて出てくる千切りキャベツをこのソースの中に入れ、肉と一緒にパクッ。もちろんサンチュに巻いて食べてもOK!ニンニクを挟んだりソースをつけてサンチュを巻いたり・・・と、お好みでいろんな味わい方をしてみましょう。
■牛は牛の味で堪能!「チャドルバギ」こちらのお店、実はメニューにチャドルバギもあり!先ほどテペサムギョッは少しチャドルバギに似ている、と言ったナビとしては「テペサムギョッよりかなり高くなるし食べる人あまりいないんじゃ!?」なんて思いつつ注文してみたのですが、ぷるぷるして香ばしく、やっぱりチャドルバギならではのおいしさがあるということを再確認!当たり前ですが、豚と牛、味が違いますよね。どっちがオイシイという問題ではなく、どっちも旨みが違うので、それを味わうためにはチャドルバギも頼んでみる価値あり!
テペサムギョッもですが、焼いたキムチと食べても美味~!チャドルバギもソースやサンチュなどいろいろな食べ方を堪能!
付いてくるおかずなどをチェック!
■シメはこれで!「ポックンパッ」
お肉である程度おなかが満たされたら、最後にご飯もので食事のシメをしてみては?モヤシやキムチなどとご飯を炒めて作るこのポックンパッ(炒めご飯)は、お店の人が目の前の石の上で豪快に作ってくれます。最後に海苔を散らせば真っ赤なご飯との色合いもキレイ!テンジャンチゲもついてきますョ。(※写真のポックンパッは2人分)
■こちらもオススメ、「ヘムルカルグクス」!実はこちらのお店、創業当初はカルグクス(韓国式のうどん)のお店としてスタートしたんだとか。そんなお店の出すカルグクス、期待しちゃいますよね。「ヘムル(海産物)」とあるだけに、イカやナクチ、アサリ、イガイなどのシーフードがしっかり入っていて、大きめのカキまで入っていました(※カキは夏など季節によっては使われません)!ダシの効いたさっぱり&優しい味のスープは麺との相性もバッチリだし、そのままどんどん飲んでしまいたいほど。お肉でおなかがいっぱいでも、麺だから意外にツルツルと食べられそうですョ。なお、このカルグクスにはニラキムチがついてきます。
いかがでしたか?「テペサムギョッ」も「チャドルバギ」も薄~いお肉。このタイプの肉が柱メニューとなったこのお店ですが、昼のランチタイムや夜を中心に席がビッシリ埋まったり遠くから食べに来る人がいるほどの人気だとか。モリモリ食べる韓国の人たちも、こういうお肉、意外と好きなんですね~。厚くてジューシーなお肉も魅力的だけど、たまにはちょっと変わったこんな焼肉も良さそうですよね!みなさんも一度試してみてはいかがですか?以上、ソウルナビでした。