国立中央博物館

クンニッチュンアンパンムルグァン국립중앙박물관

閉店・移転、情報の修正などの報告

龍山にリニューアルオープンした“文化財の宝庫”!家族で楽しめるニュースタイルの博物館!

こんにちは!ソウルナビです。昨年(2004年)からリニューアルのために閉館していた「国立中央博物館」がついに新しくオープン!2005年10月28日、市民にその姿を堂々公開しました^^。以前の博物館よりも3倍の数の文化財が収められているそうで、韓国では最大級!世界ではなんと6番目!に値する大規模な博物館として生まれ変わりました!!大きな本館内に収められた国宝級の文化財を全て見学するには、1日はおろか2日あっても到底足りないほど。とても見ごたえある中身になっているそう~!また既存の室内展示だけでなく、野外にもさまざまな文化遺物が展示。石造物庭園、湖、滝などが織り成す美しい自然の風景も見どころとなっていますヨ。老若男女を問わず、大人から子どもまで家族揃って一日中楽しめるテーマパークスタイルの博物館「国立中央博物館」!さ~っそくご紹介しましょう~!

国立中央博物館

1945年から何度も移転を繰り返していた「国立中央博物館」が、今年2005年の光復60周年を機に、新しい姿で誕生。ソウルが誇る南山と漢江に挟まれた土地、竜山(ヨンサン)という恵まれたエリアに聳え立っています。この博物館では先史時代から近代20世紀に至るまでの朝鮮半島の歴史を、一度に見ることができます。その規模は先ほども触れましたが、世界第6位、約9万2千坪の敷地内に東西404m、地下1階、地上6階、延べ面積4万1469坪、全体面積8100坪、展示遺物1万1千点、そして一度に3千名、1日最大1万8千人を集客できるというもの。とてもモダンでシンプルなインテリアの博物館内は6つのセクションと企画展示室、子ども博物館、野外展示場、図書館、劇場、食堂&売店などで構成されています。

オープン当日に押し寄せた人波!
10月28日14:00から一般市民に公開ということで、ナビもいざ博物館へ!最寄り駅であるイチョン(二村)駅から、人がぞろぞろ~。普段と違った空気が漂っています。駅から徒歩5分ほどで到着。敷地内に点在する切符売り場の前には、入館を希望する人の長蛇の列!オープン当日に観覧したいという人の多さに、ナビもかなり驚き!また開館を記念して行われるイベントの準備でしょうか・・・テレビ局の特設ステージも設けられています。野外展示場に茂る植物の紅葉も始まり、ソウルの!韓国の!新しい観光スポットとして人気が出そうな予感!^^

二村駅と直結!「パンムルグァン・ナドゥルキル」

地下鉄4号線・中央線イチョン(二村)駅とは地下道で直結しています。その名も「パンムルグァン・ナドゥルキル(博物館・お出かけ道)」。中は動く歩道もあって、便利。雨の日でもらくらくと駅から博物館まで行けるようになります。通路のカベには展示もあり、すでに雰囲気博物館?

館内案内

さっそく博物館内を詳しくご紹介していきましょう。館内は1階の先史·古代館(旧考古館)・中·近世館(旧歴史館)、2階の書画館(美術館Ⅰ)・寄贈館、3階の彫刻・工芸館(美術館Ⅱ)・アジア館の6つのセクションから成り立っています。展示室、付属施設をまとめて階別に詳しくご紹介していきましょう~


1階>

-1階東館-

★チケット売り場&案内デスク

ゲート近くと本館各入口の数箇所にチケット売り場が設けられています。東館メインゲートから入館すると、右手に総合案内デスクがあります。こちらで英語・中国語・日本語といった外国語可能な案内員が待機しているほか、各国語の音声&映像案内機のレンタルも行っています。
★歴史の道
吹き抜けの天井やガラス壁から、差し込む自然光に照らされた空間。展示室に挟まれたこの中央の空間は「歴史の道」と呼ばれ、現在大きな石塔が3点展示され、観覧客の視線を釘付けに。
北關大捷碑 (10/28−11/6の間展示)

北關大捷碑 (10/28−11/6の間展示)

高達寺址雙獅子石燈 <宝物 282号>

高達寺址雙獅子石燈 <宝物 282号>

敬天寺十層石塔<国宝86号>

敬天寺十層石塔<国宝86号>

★展示室

○先史·古代館(旧考古館)

ここは民俗文化の起源と時代の移り変わりに沿った遺物を観覧、独創的な韓国文化を垣間見ることができます。旧石器時代から先史・古代の遺物が展示され、9ある展示室には4500点にも及ぶ遺物が公開されています。
☆展示物の種類・主題
旧石器・新石器・青銅器・古朝鮮・夫餘・三韓・高句麗・百済・伽耶・新羅・渤海

☆この館の見どころ作品
陶製騎馬人物像(国宝91号)

陶製騎馬人物像(国宝91号)

百濟金銅大香盧(国宝287号)

百濟金銅大香盧(国宝287号)

○中·近世館(旧歴史館)
ここは統一新羅、渤海、高麗、朝鮮時代の歴史文化遺産が時代別とテーマ別で区分された展示館です。 2010年に朝鮮室へと改編された空間は、テーマによって王と国家、社会経済、印刷・地図、対外交流とに分かれて展示されていて、韓国の時代像と文化像を一度に見られる空間となっています。さまざまな記録物・歴史文献資料が約2800点、9の展示室に展示されています。
☆展示物の種類
統一新羅、渤海、高麗、王と国家、社会経済、印刷・地図、対外交流

☆この館の見どころ作品
新羅眞興王巡狩碑(国宝3号)

新羅眞興王巡狩碑(国宝3号)

無垢淨光大陀羅尼經(国宝126号)

無垢淨光大陀羅尼經(国宝126号)

★便利施設

○ 文化商品店(お土産売り場)
博物館案内冊子、博物館関連書籍、伝統工芸品などたくさんの商品が販売されています。
○ジャユル食堂
1日中楽しむには食事スポットも必要。気軽に食事が楽しめる食堂です。


-1階西館-

★ オリニ博物館(子ども博物館)&オリニ文化商品店
このリニューアルの目玉の一つでもあるのが、この「オリニ博物館」。340坪ある空間に広がるオリニ博物館は、6~12歳の子どもを対象にした体験式博物館!子どもたちが目で見て、手で触って、心で感じることができるようにさまざまな工夫がなされています。昔の兵士や農民、王族の生活の一部をいろいろと体験でき、子どもだけでなく、大人も童心にかえって楽しめる空間となっています。お子様連れの方にはかなりオススメですヨ!^ ^

※人数が多い場合は入場規制される場合があります。事故などを防ぐためのものなので、その場合は速やかにスタッフ指示に従ってください。
★ 企画展示室
さまざまな特別展が行われます。前もって情報を仕入れておきましょう~。

現在実施中の企画展

国立中央博物館にて今年(2019年)12月より行われる特別展『加耶の本質‐剣と弦』。国立中央博物館の加耶に関する展示は、1991年に「神秘の古代王国、加耶」を開いてから28年ぶりとなります。600年の歴史を持つ小さな国の連合体、加耶(カヤ)。高句麗、新羅、百済に比べると記録の少なかった加耶ですが、この30年の間に韓国の慶尚道(キョンサンド)、全羅北道(チョルラブクド)の古墳群から大量の遺物が出土し、長い間忘れられていた加耶の歴史が新たに明らかにされました。今回の特別展では騎馬人物形角杯など1,000点が展示されます。興味のある方はぜひこの機会をお見逃しなく。

期間: 2019.12.3.(火)~2020.3.1.(日)
観覧時間:月・火・木・金 10:00~18:00 水・土 10:00~21:00 日・祝日 10:00~19:00
場所: 国立中央博物館企劃展示室
展示品: 騎馬人物形角杯など1,000点
主催: 国立中央博物館

★便利施設
○ 文化商品店
博物館案内冊子、博物館関連書籍、伝統工芸品など多数の商品が販売されています。
○ フードコート
手軽な料金で食事を提供。気軽に入られる雰囲気。
(メニュー)ビビンバ・トンカツ・うどん・ドリンク類 
(価格帯)3000~7000ウォン
○ 韓食堂「ハンチャリム」
外国人のお客様を接待するのにもピッタリな、高級な雰囲気が漂う韓食堂。
(メニュー)ビビンバ・ソンロンタン・ユッケジャン・韓定食
(価格帯)6500~12000ウォン

2階>

-2階東館-

 ★展示室

○書画館(旧美術館Ⅰ)
こちらでは、線と色彩によって表現された韓国伝統芸術の美しさと、宗教美を鑑賞することができます。4つの展示室には、約890点におよぶ作品が展示され、特に仏教絵画室では9mを越える野外儀式用の仏画を鑑賞することができます。
☆展示物の種類
書跡、絵画、仏教絵画、木漆工芸

☆この館の見どころ作品
風俗圖帖(宝物527号)

○寄贈館
寄贈館は個人の所蔵物を寄贈することにより、人類の伝統文化の宣揚に寄与しようとする人々の思いがこもった、1000点あまりの作品が展示されています。また、韓国だけでなく各国のさまざまな文化も鑑賞できます。11ある展示室で構成されています。
☆展示物の種類
イ・ホングン寄贈、寄贈文化財、キム・ジョンハク寄贈、ユ・ガンヨル寄贈、パク・ヨンスク寄贈、チェ・ヨンド寄贈、バク・ビョンレ寄贈、カネコカズシゲ寄贈、ユ・チャンジョン寄贈、ハチウマタダス寄贈、イウチイサオ寄贈

☆この館の見どころ作品
瓷牡丹紋様精兵(宝物1067号)

瓷牡丹紋様精兵(宝物1067号)

白瓷草花文瓢形(宝物1058号)

白瓷草花文瓢形(宝物1058号)

2階西館-

★ 劇場「ヨン」
韓国で最初の博物館内に設立された劇場。870席。年内(2005年)にクラシックコンサートやミュージカルなど13の公演を行う予定。

★ 図書館
90万冊に及ぶ考古学・美術書学・歴史学など、博物館に関連する国内外の書籍、そしてCD-ROM・DVD・VIDEO・TAPEなどのデジタル媒体の資料が約600点収められています。 ((利用時間―9:00~18:00、休館日―毎週の月・日・祝日)

3階>

-3階東館-
 
○彫刻・工芸館(旧美術館Ⅱ)
こちらでは、韓国の仏教彫刻と工芸文化の真髄が鑑賞でき、5つの展示室に630点余の作品が展示されています。特に世界最高傑作といわれる国宝83号半跏思惟像をはじめ、素晴らしい仏像&韓国の陶器文化の真髄を鑑賞することができます。
☆展示物の種類
仏教彫刻・金属工芸・青磁・粉青沙器・白磁

☆この館の見どころ作品
半跏思惟像(国宝83号)

半跏思惟像(国宝83号)

葡萄と猿の模様の壷(国宝93号)

葡萄と猿の模様の壷(国宝93号)

梅と竹の模様の壷(国宝166号)

梅と竹の模様の壷(国宝166号)

○アジア館
アジア館ではアジア文化の共通性と多様性、アジア各国の文化の特徴などを把握することができます。特に中央アジアの融合により形成されたシルクロード文化を鑑賞できます。5つの展示室に970点あまりの作品が展示。
☆展示物の種類
インド・東南アジア、中央アジア、中国、新案海底文化財、日本

☆この館の見どころ作品
金製具―ベルト飾り(国宝89号)

金製具―ベルト飾り(国宝89号)

★ 便利施設

○ 文化商品店
博物館案内冊子、博物館関連書籍、伝統工芸品などたくさんの商品が販売されています。

○ 伝統茶店
博物館はとにかく広い!見学途中疲れたときには、ほっと一息、伝統茶店でティータイムを過ごしてみては?!お餅カフェスタイルのお店。
野外展示場>
博物館前にある広場は、庭園としてだけでなく野外展示場として活用されています。
○ヨルリンマダン
博物館本館の中央に広がる空間、ヨルリンマダン。夜には南山タワーも見え、ステキな夜景を楽しめます。
○東館前広場
国宝&宝物級の石造遺物が展示されている東館前の広場。
○コウルモッ
博物館の前に広がる湖「コウルモッ」。昼間の日差しが差し込むようすも素晴らしいけれど、サイドに設置された照明が照らす景色もステキだとか。周囲は階段式になっていて、のんびり座って休憩することもできます。
○石造物庭園
石で造られた展示物を集めたのがこちら「石造物庭園」。統一新羅から朝鮮時代までに造られた石塔や石仏を観覧することができます。
○ミル滝(ミルポッポ)
韓国伝統の景観を再現した庭園。都会を離れ、郊外へ訪れたような錯覚を起こすほどの、自然に満ちた憩いの場となっています。
○ ナドゥルモッ
ミル滝から流れ込む水とつながっています。

○ オウルマダン
公演や行事、祭りなどを行う野外公園場。

日本語映像or音声案内機を利用した"観覧コース"!

1~3階、そして野外展示場のようすをずらりとご紹介しましたが、実に広いということがお分かりだと思います。正直、一つ一つ全ての文化財・作品について理解しながら観覧するとなれば、1~2日では到底見尽くすことはできません!在韓の方は何度も足を運ぶことができますが、忙しい旅行者にとっては難しいはなし・・・そこ是非利用してもらいたいのが日本語映像案内機(PDA)を活用した観覧コース。博物館ではたくさんの人に館内鑑賞を楽しんでもらうため、英語・中国語・日本語・韓国語の音声&映像案内機を準備しています。観覧コースもいくつかあり、長いコースは2時間半ほど、短いコースは40分ほどです。忙しい旅行者、韓国語ができない方にオススメ。

名品100選(観覧時間2時間20分)
・・・博物館で選出した100点の代表的遺物を観覧するコース。1階先史·古代館(旧考古館)~3階、アジア館まで観覧。    

名品50選(観覧時間1時間20分)
・・・博物館で選出した50点の代表的遺物を観覧するコース。    

修学旅行100選(観覧時間2時間20分)
・・・中高学生の教科書に登場する遺物100点を観覧するコース。    

韓国史500年(観覧時間2時間)
・・・先史時代の歴史を中心とした1階先史·古代館(旧考古館)&中·近世館(旧歴史館)中心の観覧コース。    

韓国の美術を知る(観覧時間2時間)
・・・2・3階の書画館、彫刻工芸館の絵画・彫刻などの美術品を中心とした観覧コース。    

古代のオシャレ(観覧時間40分)
・・・1階先史·古代館(旧考古館)の三国時代の生活芸術品を中心とした観覧コース。    

仏教美術探訪(観覧時間40分)
・・・2・3階の仏教絵画・彫刻を中心とした観覧コース。
館内のあちらこちらに休憩スペースが設けられています。見学→休憩→見学というふうに目や体を休めながら見学することが効率よく鑑賞するポイントかも。ソウル在住の人はもちろん、観光客のみなさんにも一度は立ち寄ってもらいたいオススメ観光スポット。ナビも次回は日本語映像案内機を使って、「名品100選コース」などから楽しんでみたい!以上、新しくなった「国立中央博物館」よりソウルナビがお伝えしました。

記事登録日:2005-11-03

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2000-05-14

スポット更新日:2012-06-11

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