束草中心部から9番バスで国道7号線を南下すると、約30分で洛山寺に着きます。
松林の緩やかな坂道を登っていくと、正門とも言うべき虹霓門があります。その横の券売所で拝観料3000ウォンを払って門をくぐると、そこには静かな信仰の世界が広がっています。
パンフレットの案内図に従って見学すると、裏門(出口)まで約1時間くらいです。
途中に「夢がかなう道」という小道があります。以前、うかがった席毛島の普門寺には「願いがかなう道」というのがありましたが、こちらは夢です。「この歳で夢と言われても」と思いつつ、浮かんでくるのは、愛、健康、富、名声---。俗世に身を置く凡庸な者には即物的なことばかりです。
境内の一番高い場所に観音像が立っています。パンフレットによれば、洛山寺は「観音信仰の聖地」とあります。参拝客が観音像に深々と参拝する姿に接すると、見ているこちらも心が洗われる思いです。
この観音像のあるところから海が見えてきます。
圧巻は断崖の上に建っている紅蓮庵と義湘台からの眺望です。特に、義湘台からの日の出は洛山寺一番の景観だそうです。
日本海の青い海と白い波涛。きらめく海を渡って吹いてくる風がとてもさわやかでした。
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