世界装身具博物館 / World Jewellery Museum

セゲチャンシングパンムルグァン / ワールドジュエリーミュージアム세계장신구박물관

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三清洞の路地に静かに佇むジュエリー博物館。

こんにちは!ソウルナビです。今日はナビでもステキなお散歩道としてご紹介されている三清洞通りの路地をちょっと入った所にある優雅な香り漂う博物館「世界装身具博物館World Jewellery Museum」をご紹介しましょう。外国人向けフリーペーパーの表紙になっていた、博物館らしからぬ洒落たインテリアに惹かれ、前々からぜひ行ってみたいと思っていたナビ。ジュエリーというからにはギラギラの金銀財宝、観に来ているのはマダムだけ?と怯みましたが、実際はジュエリーと聞いて普通連想するアクセサリー的なものではなく、珍しいアンティークを遥かに通り越した大昔の装身具やマスク、彫刻なども展示されているとか。これは興味深い~さっそく行ってみよう!
一般的に宝石・貴金属を用いて造られた装身具のことを宝飾=ジュエリーと呼ぶわけですが、欧米では素材に関わらず装身具は全てジュエリーと呼ばれているそう。日本や韓国のようにアクセサリーとは言わないそう・・・このジュエリーですが、そもそも装身目的ではなく呪術的なもので、外敵から身を守る目的で魔力があるとされる物を常時身につけたのが始まりだとか。つまり魔除け、お守りといったところでしょうか。その後、権勢や身分の高さを他者に示すためのものとなり、さらに宗教的なものへと発展、十字架などを身につけるようになったとか。そして時代が変わり一般の人たちの間にも広まり、アクセサリー的役目の物に変化したのです。

場所は三清洞

博物館のある場所は三清洞。静かな路地を入っていった所にあります。大きくはないけれども、重厚感のある建物は、博物館らしくなく館内の様子が予想つきません。重くて頑丈そうな扉を開けるとと・・・すぐ右手で入館料を払います。パンフレットとカレンダーカード、記念バッチ(3種類の中から1つ選ぶ)がもらえます。それではパンフレットを見ながらGO~!パンフレットは韓国語・英語・日本語(一部分)の併記です。そうそう、こちらは国別ではなく、それぞれテーマごとの展示になっているのでご注意を~

こちらの博物館は1Fから3Fまで。展示は1Fと2Fにあります。
<1F>展示室:Bracelet/Anklet Wall、El Dorado Room、Nacklaces of the World
<2F>展示室:Modem Jewellery、Beads and Sculptures Room、Mask Wall
<3F>ミュージアムショップ

フロア別に見ていきましょう

それではフロア別に見て行きましょう。
※以下、展示の構成は取材時のものです。

<1F>


入って左手にあるのがBracelet/Anklet Wall、文字通りブレスレットとアンクレットが、ひとつひとつ仕切られた空間の中に置かれています。右手はAmber Wall。世界最古の宝石である琥珀ですが、ひとくちに琥珀といっても、黄色、茶色、黒、緑など、さまざまな色が存在し、数百種類にまで及ぶそうです。樹木の樹脂が化石化したものが琥珀というわけですが、木が何千万年かけて琥珀に変身するなんて驚きです。日本では1番古いもので旧石器時代のものが発見されているそうですが、旧石器時代って・・・私たちの祖先がまだ原始人だった頃ですね。
右の奥の部屋はEl Dorado Room(エルドラドルーム)と呼ばれる所です。10~16世紀コロンビア、エル・ドラドでインディオたちが儀式の際に使ったといわれている金の筏や南米の金の装身具や彫刻等が展示されているのですが・・・現代のような技術のない時代、当然24金ですよーーーーっ!!金だらけで、これが本当の金なの?と金に見えなくなってくる始末。展示品を溶かして指輪に作り直せるかな・・・なんて考えるのはナビだけでしょうか。
19~20世紀を中心とした、いろいろな国のネックレスが飾られているNacklaces of the World。非常に個性的なデザインが多く、見ているだけでそれぞれの国の文化が感じ取れます。病や不吉なことから身を守ったり、子孫繁栄など、さまざまな意味を持ちますが、やはり結婚式などの特別な時に付けることが多く、サイズもかなり大きめで本当に華やか。実際これを付つけていた花嫁さんはどうだったんでしょうか。美しさにうっとりするのか、重すぎてそれどころではないのか・・・ナビだったら、ずしっと前かがみになりそうです。それでも付けてみたいと思うほどステキです。
左の奥まった赤いコーナーはAltar of the Crossと名付けられた十字架が展示されています。中でも古代エチオピアの十字架は珍しく、厳粛でありながら造形美を究めているそうです。大きな十字架から小さなペンダントトップまで。現代でこそ定番のクロスアクセサリーですが、この時代はもっと深い意味があったのでしょう。

<2F>

2階へ上がってすぐ横にあるModem Jewelleryは不思議な空間。19世紀末から20世紀初にヨーローッパを中心に流行した、アールヌーボーやアールデコ、20世紀半ばまでのアクセサリーなどを展示。俗にいうアンティークです。宝石を使ったブローチや時計など、現代でも使えそうな洒落たデザインばかり。

今回観た中でナビが気に入ったのは1階の巨大首飾りと、こちらBeads and Sculptures Roomのアフリカンビーズ。12世紀から20世紀初までのアフリカのビーズと彫刻を中心に展示されています。ビーズもその昔はやはり権力や身分を表すものとして使われたそうで、性別・年齢、未・既婚、子供は何人いるか・・・などなどビーズを見ただけでわかったとか。これじゃあ悪いことは何もできませんよね。そして文字のない時代には恋人同士のメッセージやラブレターにもなり、その日の気持ちをビーズの色などで表すのだそう。「昨日ケンカしたけどまだ怒ってるの」「今日のキミはかわいいよ」「愛してるわ」など、言葉にも文字にもせずにビーズで表現したとか。もちろん、ビーズを見た人はみんな解読できてしまうのですが・・・^^; でもとってもロマンチックだと思いませんか?そんな想いの込められた太古のビーズを感慨深く見つめてしまったナビ。
こちらは世界中のマスクを集めたMask Wall。ちょっと笑っちゃうような表情のものから、リアルな表情のマスクまで。このマスクたちもいろいろな人たちの手に渡り、いろいろなストーリーがあったのでしょうか・・・日本のお面もあるので、探してみてくださいね~その他、アフリカのブロンズ像(African Sculptures)やRing Wallと呼ばれるリングの展示もありますョ。

<3F>

展示は2階まで、3階はミュージアムショップになっていて、美術品やオリジナル商品の購入ができます。

現館長でもある李康媛さんが世界各地に住みながら約20年かけて収集した個人のコレクションをぜひ一般の人たちにも見てもらおうと2004年にオープンした「World Jewellery Museum」。ちなみに展示は1年で2、3度のペースで変わるそう。そして他n博物館と違うのは、専属の設計やインテリアのプロチームがいて、展示をただ並べるだけではなく、最も美しく見えるような展示&インテリアしていること。つまり展示が変わるとインテリアもガラリと変わり、まったく違った印象になるんだそう。またジュエリーといっても宝石や貴金属にはとどまらず、オブジェや絵画などでもジュエリーとして考えられるものはすべて展示していく予定とか。また展示にはごくごく簡単に韓国語と英語の説明がありますが、もっと詳しく知りたい場合には英語と韓国語のみ館内ツアーを行っているとのこと(ちなみにパンフレットに一部日本語での説明があります)。眺めるだけでも十分に美しいけれど、ひとつひとつのストーリーを知ると、不思議とまったく別のものに見えてきますよね。行かれた際には是非説明を聞きながらの鑑賞をオススメします!以上、ソウルナビでした。
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記事登録日:2006-02-10

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-02-10

スポット更新日:2014-10-15

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