韓国全国味めぐり!

韓国各地で食べたあの味・この味!

こんにちは!皆さん、お元気ですか?おたみです。いつもソウルを歩き回りながら、美味しい韓国グルメを紹介していますが、今日はソウルをちょっと抜け出して、昨年(2003年)末、おたみが韓国のあちこちを巡りながら食べたあの味この味をご紹介しましょう。南は済州島(チェジュド)から北は江原道(カンウォンド)まで、東海(トンヘ)、大田(テジョン)、全州(チョンジュ)などなど思い出の韓国グルメ!

<江原道編>

○ファンテグイ(干しスケソウダラの味噌焼き)
−平昌(ピョンチャン)・「ファンテドッチャン」
夜8時過ぎ、腹ペコペコで平昌に着くと通り沿いに「ファンテグイ(干しスケソウダラ焼き)」のお店ばかりが並んでいるではないかぁ!!これだけお店が多いということは、この地の名物料理に違いない!ということで、そのズラリと並んだお店の中からなにやらテレビで紹介されたというお店に入ってみました。ちなみにファンテとは東海(トンヘ・日本海)沖で取れた明太(スケソウダラ)の内臓をとってキレイに洗ったあと、零下10度以下の寒い江原道の高山地域で冬のあいだ中乾燥したもの。
さて、最初にテーブルに運ばれてきたのはおかずがなんと12種類。それも盛りも良く全て新鮮で美味しそう。お腹が空いていたのでそのおかずをつまんでいると、メイン料理の「ファンテグイ」登場!まだジュージューいってる!1人前用の鉄板に特製味噌がたっぷりかかったファンテが。さっそく口に運んで見ますと、鉄板でこんがり焼けた皮がパリパリしていてなんとも香ばしい。乾物なので肉薄でパサつき気味かな?と思いきやそうでもなく、身欠きにしんをもう少し柔らかくした感じ。そしてもう1つ、ファンテのだしが利いた卵入りのスープもうまかった~。おかずとご飯と味噌風味のファンテグイが絶妙、これはもう一度食べたい一品。
「ファンテドッチャン」
住所:江原道(カンウォンド)平昌郡(ピョンチャングン)道岩面(トアムミョン)横渓1里(フェンゲイルリ)348―7
電話番号:033―335―5942

○マッグクス&タッカルビ
−春川(チュンチョン)
江原道の春川(チュンチョン)周辺に来ると、マッグクスとタッカルビのお店がたくさん。お昼はマッグクス、夜はタッカルビ!やっぱり食べるなら有名店!と思っていたのが、時間が合わずに結局近場で食べることに。まずお昼のマッグクス。ビビン冷麺のそば版という感じで、食べやすかったです。これは夏にいいかもしれません。
そして夜はタッカルビ。食べたのは春川ではないけれど、まあ春川の近くなので美味しいでしょう。2人分頼んだら量が多い!そして内容を見ると、いっろいろ材料がたくさん入ってボリューム満点。この盛りだくさん具合は、ソウルで言うと普通のタッカルビに追加でトッ(餅)とかタンミョン(春雨)とかを足した量かも。お味は辛め。結局量が多くて最後のポックンパッはできず。残念。

○オジンオグイ(スルメ焼き)
−洛山ビーチ
洛山ビーチを通り過ぎると、つらつらとぶら下がるものが、、、東海海岸には夏には来たことがあったけれども、冬は初めて。ちょうど口さびしかったので、まだ完成品ではない、半乾きのイカを焼いてもらうことに。炭火であぶってクルリと丸まったイカを、焼きいもを買う時のような紙袋に入れてもらいました(う~ん、イカの香ばしい香り!それにあったかい)。車の中でまず丸まったイカを裂く作業からスタート。横裂きにすると意外に細かくちぎれるんですよね。まだやわらかさの残る半乾きのイカだったので、噛むと弾力があって食べやすくて美味しい。でも、、、知らない間に車の中はイカの香りでいっぱいに。

<忠清道・大田編>

○オルゲンイへジャングッ(タニシ入りの酔い覚ましスープ)
−儒城温泉・「清州ヘジャングッ」
忠清道(チュンチョンド)の中でも温泉で有名な儒城(ユソン)温泉の温泉街で食べたヘジャングッ。ランチの時間はとっくに回っているというのにたくさんのお客さん。お店で食べるへジャングッメニューというと、たいだいコンナムル(豆もやし)、ソンジ(牛の血を固めた物)ぐらいだと思っていましたが、こちらはなんと6つ(コンナムル、ソンジ、ソコギ、スンドゥブ、オルゲンイ、トゥンピョ)!そこでおたみは少し悩んだ挙句、オルゲンイ(タニシ)のへジャングッを注文してみました。

ちょっとして出てきたのは、なんともシンプルなスープ。大量の葉っぱしか見えないけど、、、と下の方からスプーンですくってみると、かわいいエメラルドグリーンの小さなタニシがコロコロと。スープの味を見てみると奥深い味わい。素朴なスープですが体が温ったまるお味でした。ちなみにこのお店は60年続いてきたヘジャングッ専門店の儒城支店。約18種の材料を低温で200日間熟させたものと天日で干した大根葉、そして韓牛の骨を鍋で煮込んだスープが人気の秘密。
「清州ヘジャングッ」儒城支店
場所:儒城温泉街の大通り沿い、スパピアホテルの斜め向かい。
電話番号:042―822―50

<全羅北道編>

○コンナムルクッパッ
−全州・「サムぺッチッ」
全州グルメは魅力的なメニューがたくさんあるけれど、今回はちょうど近くを通ったのでコンナムルクッパッで有名な「サムベッチッ」へ。前回はあまりにも込んでいて、折角美味しい料理が台無しになった気がするので、お昼の大混雑前に再挑戦することにしました!今回は美味しかったです。値段が3,500ウォンと安い分、量も少なめ。これが軽く食べたい時、いろいろ食べ過ぎている時、この量はちょうどいいかも。半熟の卵と海苔が別に出てきて、前回よりも美味しかった。
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<コンナムルたっぷり>

<コンナムルたっぷり>

<ソンジも人気>

<ソンジも人気>

「サムベクチッ」
住所:全羅北道(チョルラプクト)全州市(チョンジュシ)完山区(ワンサング)高士洞1街(コサドンイルガ)
電話番号:063-284-2227

<全羅北道編>

○ チュオタン
−南原(ナムウォン)
南原の名物といえばチュオタン(ドジョウのスープ)。まず、駅前の観光案内所でチュオタンの美味しい店を聞いてみると、駅から徒歩3分のところにチュオタンの老舗があるらしいという情報をゲット!さっそくそのお店に行って見ることに。お店はテーブル4つほどの小さいところで、長年お店を守ってきたという感じのおばちゃんがお2人。「ノムノムマシッソヨ~(ほんとに美味しいです)」といって食べていると、後で砂糖たっぷりのコーヒーまで持ってきてくれました。田舎のおばあちゃんの深い味わいのチュオタンでした^^

<済州島編>

○済州黒豚炒め/○太刀魚の塩焼き/○甘鯛"
−中文観光団地・済州新羅ホテル「天池」 
済州グルメといえば新鮮な海の幸を使った料理が多いですが、もう1つ忘れちゃならないのが黒豚。以前済州島に来た時は街の黒豚通りで食べたのですが、今回はなんとホテルの黒豚料理。焼肉ではなく、山野菜を入れて味噌で炒めたピリカラの黒豚味噌炒め。これが食べても食べても後引くうまさ。新鮮な材料を使い、食材1つ1つの味をちゃんと味わえる一品でした。
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<太刀魚の塩焼き>

<太刀魚の塩焼き>

<太刀魚の煮付け>

<太刀魚の煮付け>

<甘鯛の開き>

<甘鯛の開き>

場所:中文観光団地内・済州新羅ホテル3階

○ヘムルテンジャントゥッペギ
−西帰浦(ソギポ)・チンジュフェグァン(真珠会館)
これはおたみがソウルにいながらもたまに食べたくなってしまうメニュー。ヘムルトゥペギといって石鍋に海鮮が入った辛いスープ。エビやホタテやアワビやトコブシなどいろんな海鮮が入っているものもあれば、メインの海鮮が1種だけ入っているものもあり。これも済州島を代表する料理。
今回行った店は有名店で、中でも人気はアワビやトコブシがゴロゴロ2~3個入った"チョンボットゥッペギ(アワビ鍋)"や"オブンジャットゥッペギ(トコブシ鍋)"。値段も8,000~10,000ウォン、特アワビでも15,000ウォンとお安い。また、"チョッカル(塩辛)"の美味しい店でもあり、おかずに出てくるので一度お試しを。これは魚の独特のにおいがするので好き嫌いがぱっくり2つに別れるシロモノですが、好きな方はたまらない、ご飯のおかずにもってこい。
「真珠会館」
場所:西帰浦・ニュー慶南ホテルそば
電話番号:064-762-5158

○クォンチゲ(キジ鍋)○クォンティギム(済州のキジの唐揚げ)
−済州島・「ウボウォン(テウランド内)」
済州名物の中で肉は黒豚とキジ。ということで今回初めてキジ料理にトライしてみようと思います。メニューはキジ鍋とキジ肉の唐揚げ。おたみ的には鴨肉を想像していたのですが違いました。辛いスープの味が強すぎてキジ肉自体の味はよく分からず、ふつうの辛い鍋という感じでした。それから唐揚げは魚のすり身のようにキジ肉を練り込んだ唐揚げだったようで、これまたキジ肉?!という感じ。今度は焼肉で食べてみた方がよいかも。
「ウボウォン(テウランド内)」
電話番号:064-738-0500

○ハンチムルフェ/○チャリグイ
−西帰浦・「オジニネ・フェッチッ」
今回初めて食べた"ムルフェ"。ムルフェとは済州近海で捕れたチャリやハンチなどをおろし、千切りのキュウリやごまの葉、ニラやミナリを入れた後、味噌をベースに塩、砂糖、ごま塩、唐辛子の粉、酢などで和えて、最後に冷たい水と氷を入れた済州島の夏の名物料理。魚の小骨が気になるところですが、この冷たくて野菜たっぷりのムルフェは暑い夏にぴったりでしょう。
そしてせっかくなので焼き魚を1つ注文することに。小ぶりな魚が約10匹。荒塩のかかった香ばしい皮の下には白い身が少し。最初は淡白な味でいまいちだったのですが、食べてるうちにだんたん夢中になっていきます。ちなみに周りのお客さんは昼からムルフェ、焼き魚をおかずに1杯やってました。焼酎はソウルでよく飲む緑のチャンミスルではなく、済州島産焼酎。
「オジニネ・フェッチッ」 
場所:西帰浦KALホテルから車で5分、海岸沿いにあり。                                         
電話番号:064-732-7442

○テンジャンチゲ
−新済州・「済州香」
済州島で海鮮料理と黒豚を食べたので久しぶりに牛肉を。こちらは韓牛カルビ、魚の煮付け定食、韓定食、海鮮味噌鍋など、肉も海鮮も楽しめる済州市内のレストラン。お肉は普通ですが、一緒に出てくる海鮮風味のテンジャンチゲがなかなかヒット。中にはカニ、ムール貝などの海鮮が入っていてだしが利いてます。さすが海の幸が豊富に取れる済州島ならではの一品。また、おかずにケジャンが出てきたのもグ~。
「済州香」
住所:済州道(チェジュド)済州市(チェジュシ)蓮洞(ヨンドン)283−1
電話番号:02-748-6311~2

う~む、いろいろ食べていますね~。でもでもまだ食べたことのない韓国グルメは山ほど。今年(2004年)も全国のあの味・この味を探しに旅します。では美味しかった料理、忘れられない味を思い出しながら、また食べに行きたくなってきたおたみがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2004-02-03

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