「もぎたて」ソウル情報~テコンドーに挑戦!

「もぎたて」の初レポート~テコンドーに挑戦!

こんにちは、こちらでは私もぎたてが、ソウルの楽しい情報を100%日本人の目で見て、体験して、皆さんにお伝えしていこうと思います。まだまだかけだしのピヨピヨですが、なにとぞよろしくお願いします(ぺこり)。
さて、第一弾は、韓国の国技、テコンドについて、です。今回もぎたてはそのテコンドを観光客向けに一日で教えてくれる、体験講座に行ってきました。テコンドも日本の柔道や剣道と同じで、一朝一夕には上達しません。毎日のキビシイ練習の末に上達するものです。でも、時間がない皆さんのためにこちらではテコンドのさわり、ダイジェスト版を短いコースで1時間半、一日コースは6時間かけて教えてもらえます。では早速テコンド道場に出発!
こちらは地下鉄5号線コドッ(高徳、kodok)駅。係員さんの送迎車がもぎたてとカメラマンほか取材陣をあたたかく迎えてくださいました。

車で10分ほど行くと、道場が見えてきました。なるほどこれがテコンドの道場か・・・なんか柔道場みたいでした。中で私たちを待っていたのは、日本語がお上手な師範先生でした。内輪の話になりますが、先生の奥さんが日本人とか。説明もすべて日本語でしていただけるので、韓国語まったくダメ、という方でも大丈夫。

なにしろ初めてで、道着の着方もわからなかったもぎたて。最初、ということで白帯から始まります。結び方も先生に教えてもらって、ちょっとテコンドの選手になったようで鼻高々。まず最初は準備体操から始めて十分に体をほぐします。生兵法はけがのもと。しっかり体を動かして準備します。
さて、いよいよ、テコンドのワザの練習。師匠(もぎたては勝手にそう呼んでいます)が、テコンドはワザより気合だ、とおっしゃるように、いくらワザがきれいにできても、気合がないのはテコンドではありません。恥ずかしくても元気な声で、テ・コン・ドと気合を入れましょう。テコンドのワザは、ほんとに多種多様。一日ではとてもじゃないけどおぼえられません。でも、これがテコンドか、という雰囲気はつかめたような気がしました。日本の空手にとっても良く似ています。
ハイヤーッ、トーーッ、もぎたては気合だけは師匠のお墨付き。一生懸命やれば余分な脂肪もサヨナラです。いいダイエットにもなりますよ。ところで、師匠がテコンダンス(テコンドとダンスをミックスさせたもの)も教えてくださいました。これが、けっこうハードで、テコンドのワザを取り入れながらリズムに合わせて踊ります。ううっ、手と足が逆だ~また間違えた、という風に、ずっと笑いが止まりませんでした。

また、テコンドは蹴り技もたくさんあるので、ボクシングのサンドバックを蹴る練習もしました。もぎたての脳裏には明日のジョーの「サンドバックに~」というテーマ曲が始終流れていました。テコンドってけっこう孤独なスポーツなんだ・・・でも、こういう地道な努力が精神の鍛錬なんだと思いました。

最後の締めくくりは護身術。合気道などでおなじみですが、もともとテコンドは攻撃中心型のスポーツ。前にテコンドと中国の少林寺憲法を対決させる番組が韓国でありましたが、おもしろかったです。少林寺は守り中心なんですよね。テコンドが攻撃しても少林寺が逃げるので、なかなか勝負が決まらなくて、面白かったです。結果は引き分けで終わりました。両方のメンツが保たれてとりあえずホッ。
そうそう、護身術ですが、簡単なものからちょっとひねりが必要なものまでいろいろ教わりました。もぎたては一応femaleなので、痴漢や酔っ払い防止のために真剣にやりましたよ。でも痴漢には一度も襲われたことはありませんけどね。特に犯罪が増えてきている日本。女性の皆さん、どうかここで身に付けた方法で、痴漢や悪いやつらをぎゃふんと言わせてやりましょう。 受けるときはほんとに痛かったです。
ふー、なんとか最後まで頑張りました。いよいよ仮免試験。一人ずつ、師匠に合わせてテコンドのこぶし技と蹴り技を一つ一つ順序にしたがっておさらいしていきます。もぎたてはどうしても左右反対に出してしまい、一時はここで落ちるかとヒヤヒヤしましたが、なんとか仮免も無事合格。

さて、最後に待ち受けるのはカワラ割り。といってもカワラは痛いし初心者には危ないので厚めの板で代用します。カワラのように手の全神経を集中させて、ハーっという掛け声と共に板が、あらまー、真っ二つに!自分で板を割ったときはちょっと感動でした。ここまで頑張ってよかった・・・ほかの仲間二人も、かっこよく決めて、最終試験も、合格かな?

最後に師匠のあいさつ。一人ずつ名前を呼ばれて白帯びを師匠に返します。師匠が、ねぎらいの言葉といっしょにくれたものが・・・なんと、普通なら2年はかかると言われる黒帯びでした。直接腰に結んでもらったときは、感動ひとしお。いっしょに修了もいただいて、ここまでしんどかったけど頑張ってよかった~。
「お疲れ様でした。どうでしたか?」
と師匠。
「体は疲れたけど、とっても楽しかったですヨ。また習いにきたいです。」
今回のオリンピックから正式種目に認定されたテコンド。88年のソウルオリンピックの時にはまだ公開競技としてしか認められていなかったテコンドがこんなに早く世界の舞台に進出できたのは、ひとえに韓国人のテコンドを愛する気持ちが深かったからだ、と思いました。よく街のあちこちでテコンド教室を見かけますし、親が子供に習わせたいスポーツの一位はテコンドなのだそうです。それに比べて日本人の柔道や剣道に対する関心はどうでしょうか。文化の違い、とかたづけてしまえばそれまでなのですが、私たち日本人が韓国から学ぶべき点だともぎたては思います。

郷に入っては郷にしたがえ、とはよく言ったもので、韓国の文化や言葉を知れば知るほど、誤解や不満もなくなっていき、コミュニケーションもスムーズになっていくものです。いまや世界160カ国、 約5000人の愛好者がい るといわれるテコンド。 皆さんもその一人になっ てみませんか。きっと韓国の意外な一面を発見できるはず。

もぎたてがお伝えする異色韓国体験はここまで。次は皆さんが、テコンドを体で体験してみてください。ちょっと「筋肉痛がいたい」もぎたてですが、一生に一度か二度できるかできないかの体験、きっと韓国のいい思い出になることでしょう。では、今回のもぎたてソウル情報、ご清聴(?)ありがとうございました。ではまたお会いしましょう。さようなら~~。
ホキテコンド
場所        : ソウル市 江東区 高徳洞 531-6
電話番号    : 02-336-6014~5

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-10-05

ページTOPへ▲

その他の記事を見る