木芽博物館に行って来ました!

現代風仏教芸術の宝庫!

ソウルから車で1時間ほど郊外に行くと、そこはソウルとは全く違った世界が広がっています。なだらかな山並み、青々とした田んぼ、そしてたっぷりした水量の漢江(ハンガン)の支流・・・世宗(セジョン)大王陵に続き、今日は京畿道は驪州郡(ヨジュグン)にある見どころをもう一つご紹介します。

木芽(モガ)博物館は仏教木工工芸家である朴贊守(パク・チャンス)氏によって1993年6月に驪州郡に開設されました。ソウル文理大学の赤レンガで建てられた本館展示室には宝物(*国宝と重要文化財の間)3点をはじめとして、仏像類、道具類、木と石の工芸品、絵画が何と15000点以上も所蔵されています。さて、ひとくちに仏教芸術というと難しい仏像やキラキラの蓮の花を連想する人も多いかと思いますが、ここに展示されている美術品はどれも独特のセンスが光るものばかり。「仏教だからちょっと~」と敬遠する必要は全くありません。かえって「癒し」感覚で、自然に調和した美術品の数々を見学して、日々の心の垢を落とし、ついでに仏教についても少し考えてみる。そういった軽~い気持ちで行ったら良いんです。それではさっそく、中をご案内しましょう!
正門から中に入ると、鬱蒼とした梢が目の前に広がます。そして芝生をひきつめたお庭のあちこちに、様々な形の美術品が。。。ゆっくり堪能してください。 
お馴染みの赤ちゃんのお釈迦様。 お馴染みの赤ちゃんのお釈迦様。

お馴染みの赤ちゃんのお釈迦様。

このキャラクターは日本の漫画で見たことがあるような・・・

このキャラクターは日本の漫画で見たことがあるような・・・

韓国にはよくある石塔

韓国にはよくある石塔

韓国にはよくある石塔

韓国にはよくある石塔

丸々としてかわいいスタイルの銅像 丸々としてかわいいスタイルの銅像 丸々としてかわいいスタイルの銅像

丸々としてかわいいスタイルの銅像

イースター島のモアイのような 
イースター島のモアイのような

イースター島のモアイのような

石橋には魔よけ(?)の竜もいるし、カエルもいる・・・ 石橋には魔よけ(?)の竜もいるし、カエルもいる・・・

石橋には魔よけ(?)の竜もいるし、カエルもいる・・・

なぜかキリンさんと象さん

なぜかキリンさんと象さん

圧巻の黄金の仏像も

圧巻の黄金の仏像も

このように仏教っぽい銅像、石像が至る所にあるのですが、創設者の朴贊守(パク・チャンス)氏の自由な発想がお庭全体に息ついていると思いませんか?それではお庭を一回りしてから、博物館の本館に入ってみましょう。
本館は地上3階、地下1階になっていて、3階から順に下に降りながら見学するようになっています。
薄暗い螺旋階段の天井には極彩色の竜が空を舞い、不思議な雰囲気を醸し出しています~
3階
木芽(モガ・*朴氏の号)朴贊守氏の木工彫刻が展示してあり、仏様の誕生とその一生を一目で分かるようになっています。
仏教関係の遺物と関連展示品が展示してあり、特別展や企画展もここで開かれます。
ベランダにはステキなベンチもあって、外の眺めも最高!すごく気持ちが良いです。正面の東屋は喫茶店ですが、改装工事中。
1階
朴贊守氏の最近の作品の展示販売場。一角にはお店もあります。
地下1階
木工品の製作体験コーナーと映画の上演コーナー。
黄色い壁土とわらぶき屋根の小屋は、ビビンパッやテンジャンチゲを売る食堂。雰囲気満点。
如何でしょうか?仏教芸術と田園風景、オーソドックスな仏像と現代的な彫刻・・・いろいろなものがミックスしている実にユニークな博物館だと思いませんか?こういうアニメックな博物館が交通も不便な驪州郡の田んぼの真ん中にあり、それでいて観覧客でにぎわっているというのは一層不思議な気がしますが、これがまた韓国なのでしょう。日本人の足跡が見られないこういう場所も、是非ともトライしてみてくださいね。ト、マンナヨ!
住所:京畿道(キョンギド)驪州郡(ヨジュグン)康川面(カンチョンミョン)梨湖里(イホリ)
観覧時間:9:00~18:00(冬は17:00まで、チケッティングは閉館30分前まで)
休館日:年中無休(休館時はHPに2週間前に掲載)
入場料:大人3000ウォン、学生1500ウォン、子供とお年寄1000ウォン
電話:031-885-9952~4
行き方:嶺東高速道路、中部内陸高速道路の驪州インターチェンジから車で約10分。陶磁器の街、利川(イチョン)から車で約30分。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-05

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