吉本期待の新人お笑いコンビ「TS」にインタビュー

韓国のお笑い界でどっか~んと一発当てたるで~!

こんにちは!ソウルナビです。韓国のドラマを見ていると気づくのが、 歴史ドラマからトレンディドラマまでいろんな形で日本語がほんとによく登場すること。そして、言葉だけではなく実際日本人がテレビに登場することも珍しくなくなりましたよね。中でも日本の韓国語講座にも出演中、今韓国で超売れっ子のユミンこと笛木夕子さんといえば、 ゴールデンタイムの人気ドラマから歌番組の司会、CM、モデルなどなどひっぱりだこ!そんなユミンに続け!追い越せ!ということで、次々と韓国でのメジャーデビューを狙って韓国にやってきている日本人たちが実はたくさんいるんらしいのですぅ。
そこで!今日ナビは、ユミンが俳優界ならば、俺達はお笑い界や~!!!韓国のお笑い界で一発どか~んと当てたるで~!という一大決心で今年(2003年)の4月に韓国にやってきたばかりの、吉本期待の新人お笑いコンビ「TS」に会ってきました。韓国語の文字がハングルということも知らずにやってきた彼らは一体いま韓国でどんな野望をもって生活しているんでしょうか?!気になる韓国での生活や目標などいろいろ聞いてみたので、今韓国デビューを狙っている方必見ですぞ~っ!
「TS」プロフィール
徳永憲昭(とくなが のりあき)
生年月日 : 1977.12.16
出身 : 大阪府
身長 : 165cm
血液型 : A型
出身大学 : カナダ州立総合大学
趣味・特技 : 雪だるま作り、ビリヤード、スノボー、バレー、映画鑑賞
出演作品 : しらばか(KTV)・新宿やくざ狂犬伝(大映)・沼袋アフロシアター決勝進出
経歴 : 1997年に島田洋七に弟子入り。「TS」として吉井とコンビを組む前からお笑い活動を続け、特に大学・高校の学園祭では人気を博す。
吉井慎一(よしい しんいち)
生年月日 : 1977.3.5
出身 : 兵庫県
身長 : 183cm
血液型 : A型
出身大学 : 阪南大学経済学部
趣味・特技 : お墓参り・野球・スノボ・水泳
出演作品 : しらばか(KTV)・PIZZA HAT(CM)・ザウス(CM)・一和(河合あきら監督映画2003年9月日本公開予定)東京芸術劇場(走路の過ごし方教えます)
経歴 : CM、モデル、俳優として活躍中、「しらばか」で徳永に出会い、お笑いに路線を変更。「TS」というコンビでお笑い活動しながら、俳優業、モデル業も続ける。
<2人の出会いについて>
ナビ
: 初めて2人が出会ったのは?
徳永 : えっとですねぇ、初めて相方に会ったのが、KTVの「しらばか」の番組収録でしたね。俺はその時別の相方とコンビ組んでて、相方は個人で来てたんですよ。
ナビ : お互いの第一印象は?
吉井 : はっきり言って最初スタッフと思ったんですよ。ふつーやし気取ってないし小さいし誰かのマネージャーなんやろ~って思ってたんですけど、次の瞬間びっくりしましたね~。突然横でメイクされてるんす
よ~。いや~ごっつ「何者や~」思いましたね~。
徳永 : いやまじで、控え室で初めて会った時はもう「さわやか~」の一言に付きますね。なんかごっつ夏の暑い日に涼しい笑顔でマフラーとかしてるんすよ。マフラーですよ?!もうイルカに乗った少年か思いましたよ。
吉井 : あの頃が僕の華の時代でした~。CMとかドラマとか出ててまだ衣装さんがちゃんといてたんで、なんかマフラーやったんですよ。あ~、懐かしいメイク。いやほんとあの時は体もつくってましたからね~。松田優作さんに憧れて筋トレとかもしてましたもん。
ナビ : コンビを組むきっかけは?
徳永 : その「しらばか」をきっかけに家も近くて仲良くなったんですが、一番の理由は、前の相方がごっつ不細工で、今の相方がごっつかっこよかったんですよ。
ナビ : 。。。
徳永 : いやこれほんまの話ね~。相方がかっこよかったら、ちょっと出ただけで反応がくるでしょ~。実際新宿のライブでもファンがだいぶ増えてきてたんですよ。
ナビ : 吉井さんは?もともと俳優、モデル業をやってこられてたのに、突然お笑いに路線を変更したんですよね?
吉井 : 「しらばか」の時、お客さんが年齢層高くて、普通にいっても全然だめだったんですよ~。それでお笑いで行こ思たんです。
ナビ : ところでコンビ名の「TS」とはなんか意味があるんですか?
徳永 : これは、北野武さんに付けてもらったんです。今日本のお笑い界で有名な人(北野武、タモリ、さんま)のイニシャルを取って、自分等も徳永、吉井慎一でTとSがあるんで、これから日本のお笑い界の頂点を目指すということで。
<日本での活動~訪韓まで>
ナビ
: 日本での活動は?
徳永 : 2000年頃からオーディション活動をして、吉本に入ったのが2001年の冬頃ですかね。ネタもって吉本の事務所に行って、それから吉本の仕事がはじまりました。でも最初のライブはびっくりですよ~。出演料100円、100円でした。
吉井 : あれは忘れもしない、渋谷の「ザ・ホール」ってとこだったんですけど、その時住んでたのが中野で、ライブに行く度に電車代が往復300円で赤字なんですよ。あれはすごかったですねぇ。
徳永 : それからだんだん「ルミネ DEよしもと」などのライブハウスで月に1回単独ライブと、吉本のライブを月に2回位、それから学園祭もまわってました。あとはそれぞれ個人的な活動もしてましたし。
吉井 : 最近はありがたいことにファンたちもだんだん増えてきてたんです。
ナビ : 日本でファンたちもずいぶん増えてきたのに、韓国行きを決めたワケは?
吉井 : それがですねぇ~、まず韓国に関心を持つようになったきっかけが。。。恥ずかしいからゆうて。
徳永 : それはですねぇ、2000年に師匠(島田洋七)と相方と一緒に3人で、たまたま釜山に遊びに行ってたんですよ~。その時に3人で歩いてたら、後ろから追い越していった人も、前から通り過ぎていった人も、1、2、3のタイミングでみんな振り向いて俺ら3人を見るんですよ~。そしたら師匠が「いや~俺もプサンに来てまでもこんな人気があるとは、捨てたもんじゃない」ゆうてたんですよ~。そいでそんなん言いながらホテルに帰ってホテルのロビーでの~んびりくつろいでたら、なっぬぁんと2階のベランダのところに女の子がぶぁ~っ!並んで集まってきたんですよ~。その時ですねぇ~、相方が「俺、韓国でもかなりいけるんちゃうん!」うぬぼれはいっちゃったんは~。で、なんでそんな女の子たちが振り向いたかっていうと、相方が韓国の俳優(キム・スンヒョン)に似てたからっていうのが後で分かったんですけどね。
ナビ : じゃあ最近もソウルの街角で女の子達に騒がれたりとか?
吉井 : それが最近はさっぱり。。。なんか、その韓国の俳優がちょうどその頃は人気だったらしくって、最近はあんまり出てこないらしいんですよね。。。でもその事件以来、日本に帰っても韓国に関心を持つようになって、吉本にいる韓国人のマネージャーもいろいろ手伝ってくれて、韓国で挑戦してみたいと思うようになりましたね。韓国で自分たちの力を試してみたいって。なんか他の人がしないことをやってみたかったんです。
<韓国料理について>
ナビ
: 韓国料理は大丈夫ですか?
徳永 : 大丈夫っすね~。うまいっすね~。
吉井 : 日本にいる時からキムチとか辛いのいっぱい食べてたんですよ。何でかって言うと、田舎が神戸のながたやったんですけど、特にうちの近所は在日の人がたくさん住んでて、小さい頃からお隣りさん家のキムチや韓国料理のおかずのおすそ分けとかもらってたんですよ。そんな環境で育ったんで韓国料理はなんの抵抗もないし、かなりうまいですね。あのおかずの多さといくらでもお替りができるのがほんとうれしいですね。
徳永 : ですね~。あれは日本では味わえないっすよね~。
吉井 : あれって、ほんとにいくらでもお替りしていいんですかね?
徳永 : ええんちゃうか?
吉井 : ほんまあれ、タッパーでも持ってきてお持ち帰りしたいねんけど~。
徳永 : そりゃあかんやろ~。待て待て、いけるかもしれへんで~、こっちのおばちゃんやったらぎょ~さんもっていけ!とかいって。。。
ナビ : ちなみに韓国料理の中で好きな料理はなんですか?
徳永 : カルビタンですねぇ。あれはほんとうまいっすよねぇ~。
吉井 : ビビンネンミョンですねぇ。
トトロハウスでの日韓交流会で徳永さん

トトロハウスでの日韓交流会で徳永さん

ナビ : 韓国でよく行くお店はありますか?ここに行けば「TS」に会える~!ていうお店は?
吉井 : そうですねぇ、マック。シンチョン(新村)のマックの1階ですね。ボクね~、地下はほんと息苦しくてだめなんですよ~。だから、ぜったいに1階にいます。あの駅前の角っこにあるとこね~。あそこがTS出没率1番高いっす。
徳永 : それから、トトロハウスの木曜の会にはいっつも行ってますよ。
日韓交流あとの飲み会 新村のテジカルビ店

日韓交流あとの飲み会 新村のテジカルビ店

<韓国での生活について>
ナビ
: 韓国では今どんな生活をしてるんですか?
徳永・吉井 : 朝起きて、韓国で面倒みてもらってる師匠(韓国の有名なギャクマンの方)のところでご飯を食べさせてもらって、「チャルモゴッスムニダ、アニョンヒケセヨ(ごちそうさまでした。さようなら!)したらすぐ学校に行くんです。学校は2時から4時までなんで、その後はそれぞれ自由に遊びに行ったり友達に会ったりですね。
ナビ : 韓国のお友達は増えました?
徳永 : 増えましたね~。トトロハウスのイベントは欠かさず行ってますし、知り合いの知り合いという感じで紹介してもらって。
ナビ : 韓国語の勉強の方はどうですか?日本でも少し勉強して来られたんですか?
徳永 : 準備の余裕もなくあわただしく韓国に来たんで、ソウルで初めて始めたようなもんですね。最初(ぷぷぷっ)相方は韓国の言葉がハングルってことも知らなかったですよ!僕はそれくらいは知ってましたけどね~。
吉井 : いや、ハングルってことぐらい。。。重要なんは中身ですよね。
4月最初の土曜日にヨイドのカラオケで熱唱する2人 4月最初の土曜日にヨイドのカラオケで熱唱する2人 4月最初の土曜日にヨイドのカラオケで熱唱する2人

4月最初の土曜日にヨイドのカラオケで熱唱する2人

<韓国の笑いと日本の笑いについて>
ナビ
: でも韓国で日本の笑いを理解してもらうのはとっても難しいんでは?
吉井 : そうですね。だからまず、韓国の人に合った笑いを考えてますね。やっぱりその国の笑いにはその国の文化がかなり影響してるんで、とつぜん日本の笑いをもってってもだめだと思うんですよね。例えば、「おい!そこのブス!」って日本で言ったらけっこうウケるんですけど、韓国だったら、マジに受け取って笑いにならないでしょ~。だから、まず言葉もそうなんですけど、文化から学ばないといけないですね。だからまず比較ネタ系が一番受けるんじゃないかとは思うんですけどね。
ナビ : 韓国のお笑いはどうですか?
徳永 : この前韓国の「ギャグコンサート(韓国の人気お笑い番組)」に行って来たんですよ~、初めて。言葉がまだ全部は聞き取れないんですけど、だいたいネタが読めちゃうパターンがけっこうありましたし。 観ていて韓国の笑いはネタで勝負っていうよりも、雰囲気で笑えるって感じは受けましたね。でも、舞台なんでかなり迫力ありましたよ。面白いし。とにかくファンたちは、ギャクマン(お笑いタレント)が一言いうたびに、「キャー」ってすごいんですよ~。もうギャクマンがある意味アイドル化してるんですよね~。
<韓国での活動>
ナビ
: 韓国でこれからどんなことがしたいですか?目標とかは?
吉井 : やぁ~っぱりですねぇ、パッチム(フランス語のリエゾンのようなもの)をなくしたいですねぇ
徳永 : それあかんやろ~。パッチムなくしてもうたら韓国語成り立てへんのに、もう~。
吉井 : いや~、やっぱり最終的には韓国の舞台で日本語でライブをしたいですねぇ。
徳永 : 今舞台で日本語を話すことがまだ禁止されているじゃないですか。だからそれをなんとか僕たちの手で!!解いてですねぇ、韓国人と日本人が一緒に楽しめる舞台をやりたいですね。
ナビ : どれくらいのスパンで考えてるんですか?
吉井 : 成功するまで。やっぱり生半可な気持ちじゃ日本のファンの子たちにも申し訳ないし。日本で応援してくれてる人もたくさんいるんで、その人たちのためにも韓国で成功して日本に帰りたいですね。今は韓国語の勉強だけに集中してますけど、ネタはいつも考えています。
徳永 : そうですね。成功するまでっていうとなんかのんびり構えてるように見えるかもしれないですけど、でも自分なりに焦りというか、早く韓国でメジャーデビューしたい!ていうのはいつも頭にあります。
ナビ : ちなみに一足先にというか、今韓国で活躍しているユミンこと笛木夕子さんについてはどう思われますか?
吉井 : ユミンですか、、、ライバルですねぇ。
徳永 : 次はですねぇ、俺達の司会でユミンをゲストに呼びたいですね。
最後に日本のファンの皆さんに一言!
徳永・吉井
: これから韓国の言葉と文化を一生懸命勉強して、韓国で成功して帰りますので、日本の皆さん、応援よろしくお願いします^^
TSの徳永さん、吉井さん、お疲れ様でした。もう今回ナビはインタビューの最中笑いっぱなしでした。真面目な話しの合間合間にボケ&突っ込み、ボケ&突っ込み、、、そのおもしろさを全て皆様にお伝えしたかったんですが、記事の都合上割愛させていただきました(-_-)いや~でもインタビュー初っ端から、質問どころが逆にインタビューされてたりして、もうお2人には振り回されまくってたんですが、おもろいトークで久しぶりにわらかしてもらいました。これからの韓国での活躍期待しています。頑張ってください!以上、インタビュー場所の狎鴎亭(アックジョン)からソウルナビでした。

※「TS」のホームページ : www.4649.com/109441

※「TS」の徳永さんと吉井さんが通っている韓国語語学学校
住所 : ソウル市 江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)619−2 3階
電話番号 : 02‐511‐9314
fax : 02‐511‐7096
ホームページ : www.edukorean.com / www.edukorean.co.kr


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-05-15

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