たみの韓国料理かぶりつき、第2回~ホンオサマッを食べてみよう!

エイ+豚肉+キムチ!世にも不思議な3つの組み合わせ、サマッ(3合)に挑戦!

こんにちは!皆さん、ほんとに長らくお待たせ致しました!(って待ってない?!)韓国のうまいもの、変わったもの、とにかく知られざる韓国料理をバンバン食べ歩く、たみの韓国料理かぶりつき、待望の第2弾!今回はなんと!酒好きさんにはたまらない珍味、ホンオ(エイ)とテジコギ(豚肉)とキムチをサンチュに包んで食べる、サマッ(3合)に挑戦してみたいと思います!ん~ん、それぞれかなり主張の強いこの3つの食べ物が合わさると、一体どんなマッチングを見せてくれるんでしょうか?たみにはとっても未知の世界なんですが、とりあえずお店に行ってみましょう!

「エンナル5ガ・ホンタッチッ」


っということでやって来たのは、忠武路(チュンムロ)のとある細い路地にある『エンナル5ガ・ホンタッチッ』。一見普通の大衆食堂だけど、ここはもうかれこれ40年、親子2代に渡ってエイ料理専門のお店。親子3代に渡って通ってくるお客さんもいるという、かなりの常連客を抱えている大人気のお店なんです。さら~に!常連客の中にいる芸能人の数もかなりのもの。もともとこの忠武路あたりは映画館、映画会社が並ぶ映画街だったので、監督、俳優などが昔からたくさん来ていたとか。
社長さん 『最近サインをもらうようにしてるんですけど・・・』

社長さん 『最近サインをもらうようにしてるんですけど・・・』

『昔からもらってたからもうかなりの数ですね~(笑)』

『昔からもらってたからもうかなりの数ですね~(笑)』

息子さん 『・・・。』

息子さん 『・・・。』

お店は普通の食堂サイズ
なのでお客さんが40人入るかどうかくらい。今まで韓国のテレビに2回出たあと、たくさんの雑誌社やテレビ局から取材の依頼があったけど、お店が大きくないので全部断ってきたんだとか。今回おたみが韓国の珍味を日本に紹介したい!と言った時も最初はむずかしい顔だったのですが、最終的には快く取材に応じていただきました。

今日の主役は???きっきみだ~!!

魚と思うとかなり特徴あるこの奇妙なひし形、しかも思ったより大きい、そしてなんといっても憎めないそのお顔。たみの韓国かぶりつき第2弾!の今日のたみのターゲットは「ホンオ(エイ)!」だ~!
でも、エイって一度も食べたことがないし、うわさによるとかなり独特なにおいを発するらしいんですよね。具体的に言うとツンとくるようなアンモニア臭。いや~、この独特ぶりがかなりそそられてきましたね~。そこで、試食する前に、たみもちょっと君のことについて調べさせてもらったよ。まず君は自らアンモニアを発して他の菌を寄せ付けない自己発酵型の魚らしいじゃないの。だから普通の魚だったらずっと置いておくとただ腐って行くだけなんだけど、君は発酵してかなり酒好きさんからは珍味として好まれている高級メニューらしいね。ふ~む、ますます気になってきたぞ!それではさっそく、注文はいりま~す!

サマッ(三合)くださ~い!

サマッ(三合)とは、もともと全羅道(チョルラド)の地方料理で、魚の中でもハンアリ(壷)の中に貯蔵していた発酵エイと豚肉とキムチを葉っぱに包んで食べていたもの。昔は豚肉が高級で手に入りにくかったため、少しの豚肉にエイを足して食べていたそう。ところが今は豚肉は低価格でエイがかなり高価なため、エイを少しに豚肉をたくさ~んサンチュに包んで食べるようになったとか。エイと豚肉の分量が代わっても味は変らずおいしいということ。
そして今では匂いの苦手な女性は発酵エイの代わりにエイの刺身を注文したり、キムチもポッサムキムチを出したり。でも正式のサマッとは発酵エイ+酸っぱいキムチ+茹で豚肉を冷ましたものをサンチュで巻いて食べるものなんだそうです。
韓国のエイは仁川、黒山島などで質のいいエイが捕れても、その80%は日本に輸出され、5~10%が加工用、そして残りわずかが韓国の食堂に行き渡るという、釣った漁師さんたちも食べれない貴重な魚なんだそうです。幸い、このお店はだてに40年やってましぇん!長年の付き合いがあるので、エイが数少なくてもちゃんと仕入れることが出来るんだそうです。

それではさっそく、試食すたあと!

お~ぅ、来た来た!じゃじゃ~ん!お待ちかねのサマッセットが運ばれてきました!うん、見た目は青魚の刺身がちょっと干からびた感じ?まだまだそんなに匂いが気にならないですねぇ。とにかく食べときましょっ!
<社長さんに習ってサマッを作ってみました!>
たみの韓国料理かぶりつき、第2回~ホンオサマッを食べてみよう! エンナル5ガ・ホンタッチッ エンナル5ガホンタッチッ エンナルオーガホンタッチッ ホンオサマッ ホンオ三合ガンギエイ 1.まず、適当な大きさのサンチュを取って、 ⇒

1.まず、適当な大きさのサンチュを取って、 ⇒

2.エイをこの店の特製ソースに付けてサンチュに載せて、 ⇒

2.エイをこの店の特製ソースに付けてサンチュに載せて、 ⇒

3.豚肉を載せて、 ⇒

3.豚肉を載せて、 ⇒

4.キムチを載せて(お好みに合わせてニンニクなども載せて) ⇒

4.キムチを載せて(お好みに合わせてニンニクなども載せて) ⇒

5.包んで大口開けてたべましょう!

5.包んで大口開けてたべましょう!

ん~、なんともいえないエイの臭み、そして野菜などの材料が24種類入っているこの店の特製ソースの甘さと辛さ、キムチの酸味、豚肉のジューシーな甘味が混ざり合って、うまい!後から辛さが喉にくるけどおいしい。かなりコリコリ歯応えもしっかりした珍味なので、うわさ通りこれは焼酎にピッタリな感じですね。たみも一杯やりたいところだけどそれはまた今度にして、ごはん下さ~い!いろんなおかずとごはんとテンジャンチゲとサマッを次から次へと口に放り込んで、もう頬が破れそうですぅ。でもさすがに発酵エイだけを口に運ぶのは、いくら特製ソースの味が濃くてもたみとしてはちょっときつかった。。。お酒があるとまた違うかもしれませんね。

次にエイの刺身に挑戦!

ここのお店に来るお客さんの中で20代前半はほぼポッサム(豚肉とポッサムキムチと一緒に食べるもの)、20代後半はエイの刺身、ポッサム、サマッなどいろいろ、そして30代以上はほとんどサマッか発酵エイだそうです。特に若い女性はやっぱり発酵エイの匂いがだめな人も多いらしく、エイの刺身、豚肉、キムチをサンチュに包んで食べる人も多いんだそうです。

<ここで!エイの刺身の食べ方、教えてもらいました!>
1.千切り生キャベツの上に盛られたエイの刺身をキャベツと一緒に小皿によそいます。

1.千切り生キャベツの上に盛られたエイの刺身をキャベツと一緒に小皿によそいます。

2. その上にお店の特製タレをかけます。(常連さんはもうお皿にそのままジャッとソースをかけるんだそうです)

2. その上にお店の特製タレをかけます。(常連さんはもうお皿にそのままジャッとソースをかけるんだそうです)

3.混ぜ混ぜしたらそのままお口へ。

3.混ぜ混ぜしたらそのままお口へ。

ん~ん、千切りキャベツのシャリシャリ感とエイの刺身の甘味とソースが合っておいしい!ちょっと軟骨が気になりますけどご飯がいける。この軟骨はコリコリ歯のいい人は食べちゃうんでしょうかねぇ。エイの刺身で1番おいしい部分はヒレ、顔、しっぽの部分だそう。その辺もしっかり味わってみて下さい。噛み千切りにくくて、かめばかむほど甘味が出る感じです。

ちなみにホンオに1番合うお酒はなんですかぁ?

やっぱり珍味を食べる時は1番合うお酒と一緒にいっときたいですよね!
おたみ「サジャン二ム、ホンオエ チェイル マンヌン スルン ムォエヨ?」
(社長さん!エイに1番合うお酒はなんですか?)」
社長「マッコリ エヨ(マッコリです)」
へぇえ~、焼酎かと思ったらなんとも意外!マッコリ(どぶろく)だそうです。
社長さんいわく、このお店の名前のようにエイの専門店にホンタッチッという名前が多いのは、ホンオ(エイ)が発するアンモニアとタンパク質を多く含むマッコリ(タッチュ・濁酒)の食べ合わせがとってもいいから。それでホン(オ)+タッ(チュ)+チッ(家、店)=ホンタッチッとなったんだそうです。

<おたみがお邪魔したときにいらしていたご夫婦にちょっとインタビュー!>
おたみ:よく来られるんですか?
ご夫婦:はい、もう前の代の社長の時から常連なのよ~。ほんと、前の社長さんはほんとにいい人でねぇ。。。(から始まってかなり長いお答えなのでちょっと省略)
おたみ:いつも何をご注文されるんですか?
ご夫婦:やっぱりホンオ(エイ)にソジュ(焼酎)とマッコリ(ドブロク)だね~^^。

いかがでしたか?まだ韓国の珍味、ホンオ料理を食べたことのない方!お酒好きの方!珍しいもの好きの方!ホンオ+豚肉+ポッサムキムチを合わせた「サマッ」1度食べてみて下さいね!それでは皆さん、次回もご期待下さい!ソウルナビのおたみでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-09-19

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