みぽりんが紹介する仁寺洞にある喫茶店シリーズ、第1弾!

みぽりんオススメ仁寺洞の伝統茶喫茶店、第1弾は「又泉(ウチョン)」!

インサドン(仁寺洞)というと、伝統茶屋やコーヒーショップが目白押しの街ですけれど、今年のみぽりんはこのインサドンの喫茶店≒茶房(タバン)探訪に本格的に取り組むことにしました。次から次へと新しいお店が登場するので、完全制覇はありえないでしょうが、飲み続ければ、何時かはこの道の通になれるかもしれません。それでは読者の皆様もみぽりんと一緒に茶房探訪に出かけましょう。
さて、記念すべき第一回に選んだお店は「ウチョン(又泉)」。伝統茶店です。このお店はその名の通り、韓国古来のお茶を売る茶房で、インサドンのメインストリートの2階にあり、入口の暗さからしても、如何にも昔ながらの韓国っぽいお店です。そう。やっぱり韓国に来たら、こういうお店に一度は行かなくちゃね。

さてお店のドアを開けると、なんとも不思議なインテリアにしばし目を奪われてしまいます。入口付近は、田舎の農家風なのでしょうか?よく見てみると、井戸のようです。恐らく「ウチョン(又泉)」というお店の名前にちなんで、このようなセッティングしたのでしょうね。それにしても喫茶店の入口に井戸とは。。これを見ただけでも、このお店のコンセプトがただものではないのがわかると思います。

天井からぶらさがっている電灯。こりゃヒョウタンですよ。ヒョウタンをくり貫いて、小さな穴を開けたもののようです。こういうインテリアは、良し悪しは別にして、目いっぱいオーナーのセンスによるものでしょうが、他ではちょーーっと見られない芸当ですね。
その上お店の真ん中に陣取る蜂の巣。子牛の頭くらいある蜂の巣が、天井からぶら下がっているという、全く奇をてらったコーディネートには一瞬「?」がちらついてしまいました。よく見ると夜にはライトアップもしてくれるようですが、ライトアップした蜂の巣というのは、一見の価値があるでしょう。。。か?この蜂の巣ですが、お客さんからのプレゼントだそうです。喫茶店に蜂の巣をプレゼントするお客もお客ですが、それをちゃんと飾ってくれるオーナーというのもすごいですね。
このようにオーナーさんの個性が目いっぱい光るインテリアに囲まれた「ウチョン」ですが、このお店の本当の価値はもちろんインテリアにあるのではありません。伝統茶屋の老舗の名前に相応しい、手作りの味を誇る、美味しいお茶にあるのです。それでは「ウチョン」が誇る伝統茶の中から、みぽりんが選んだメニューをいくつかご紹介しましょう。ちなみにここで扱っている伝統茶は、全てオーナーさんご家族の手作りです。
「モグァチャ」(かりん茶)

温かくて、甘酸っぱい味。
こんなに大きなカリンが沢山浮かんでいる。
「オミジャチャ」(五味子茶)

柚子茶より多少酸味が利いている味。
まるで小型の抹茶用の茶器のような器。
「センガンチャ」(生姜茶)

生姜の香りがきついく、ピリ甘。
体が芯まで温まってしまいました。マグカップのソーサーが素朴。
びっくりするほど大きなカップに並々と注がれた伝統茶を前に、お茶?それともお汁?などと一瞬戸惑ったりしましたが、3月の氷雨の中を歩き回って疲れ切った身体には、ほどよいエネルギー補給になりました。

さてお店の全体的な雰囲気ですが、これがすごく和んでいるのです。居座るわ!という落ち着きタイプの客さんが主流で、私が行った日は、二人連れのお坊さんと、素敵な韓服を着こなしたおば様連が、静かにおしゃべりにふけっていました。

最後に「ウチョン」ではコーヒーは何とインスタントです。インスタントコーヒーと伝統茶が一緒にいる空間。ここではインスタントーコーヒーが伝統茶の仲間入りを果したのかもしれませんね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-03-17

ページTOPへ▲

関連記事

ウチョン

ウチョン

仁寺洞メインストリートにある昔ながらの雰囲気の伝統茶専門店!

その他の記事を見る