ソウルから釜山へ、1泊2日で気軽に行き当たりばったり子連れ旅行に行ってきました
こんにちは!ソウルナビのマユミです。近ごろめっきりすずしくなってきたソウル。先日の飛び石連休は海外に家族旅行を思いたち、飛行機のチケットを探してみたけれど、どこも満席か、見つけても「た、高~い!」では1泊2日で行けるところといえば・・・・「そうだ、釜山へ行こう!」ソウルよりはきっと暖かいはず。出発前日までがんばった結果、行きはKTX、帰りは飛行機のチケットを取ることができたマユミ一家。急に決まったので詳しい計画は全くなし。子連れの「行き当たりばったり、その場の思いつきの釜山旅行」、どうなるでしょうか?さっそく行ってみよ!
●○ 1日目 ○●
【KTXでソウル-釜山へ】
旅行中は荷物を持ち歩く予定だったマユミ一家。4人分の荷物をできるだけ最小限にして、一番軽いバッグに詰め、タクシーに乗ってソウル駅に向かいます。道がすいていたのであっという間に到着!駅構内のパン屋さんとコンビニに立ち寄り、KTX車内で食べる朝ごはんを無事調達~
いよいよ9:45発のKTXに乗り込みます。電車に乗るとすぐに朝食タイム!おなかを満たしたあと車内誌などを読みながら、かわいい子供たちと旅の始まりの時間をおだやかに過ごす・・・なんてうまくいくはずがなく、旅行がうれしくて大興奮ではしゃぎまくる子供たちが周りの迷惑にならないように言い聞かせ続け、ハラハラする母マユミ。ただ後ろが若い男女のグループで、さらにおしゃべりを楽しまれていたのでちょっとホッ。でも一応子供の教育のために静かにさせるように引き続き努力努力~
【釜山駅到着。ミルミョン初体験】
いよいよ釜山駅に到着。実に9年ぶりの釜山です。9年前は東京から海外旅行だから空港到着でした。さっそく当時は食べなかった釜山名物「ミルミョン」を食べてみたい~っ!釜山駅からほど近いところにある有名店「チョリャンミルミョン」へ。行ってみるとすでにすごい行列~。マユミたちも行列に並び、20分ほどでランチ。
「ミルミョンは小(3500ウォン)と大(4000ウォン)があるね~」「値段からして小だと足りなそうだね、大人2人子供2人分だから、大3つとマンドゥ1皿でも注文すればいっか」ところが出てきてびっくり。大サイズの麺の量がハンパじゃない!普通の1.8倍ぐらいは余裕である!お隣りのテーブルを見ると小サイズもとても小じゃない!これなら中と特大と書いといてくれないと注文間違っちゃうよ~マンドゥも3500ウォンで大きいサイズが6個とソウルの半額以下!釜山て食べ物安いのね~到着早々すでにもう釜山に住みたくなって心がゆれるマユミ一家。ソウルと釜山の不動産価格の比較まで始まっちゃっいました~
【影島大橋~チャガルチ市場】
大量注文したおかげで満腹になるまでミルミョンを食べた後、地下鉄でナンポ(南浦)駅まで移動。影島大橋の前で写真を撮ります。この橋は日本統治下に開通した跳開橋だそう。橋が開くところもぜひ見てみたかったなぁ~天気も良くて港や橋の雰囲気がまさに楽園!すっごい気持ちいい~
そのまま歩いてチャガルチ市場方向へ向かっていると、ちょうどチャガルチ祭りの開催中で大盛り上がり!隣りにあった大きな船にも乗ってみました~景色もとてもきれいで、船の上でもお祭りをやっていてとっても楽しい雰囲気。
船を降りると隣りはもう「チャガルチ市場」。やっぱり港町だなぁ。魚介類がソウルの水産市場よりも豊富かつ安い~!みずみずしい魚介類に潮の香り、威勢のいい市場の人たち、市場を訪れるすごい数の人々、歩いてるだけで勢いが感じられてまるでパワースポットのよう!何度でも訪れたい場所だなぁ~。けれどついさっきお昼ごはんを食べたばかりなので、食べたい気持ちを抑えて今回は見るだけに。
【PIFF広場でシアッホットクと出会う】
チャガルチ市場から元気をもらった後は、歩いてすぐのPIFF広場へ向かい、お目当ての「シアッホットク」に挑戦。とりあえず家族で2つ買ってみました~ソウルのホットクよりも小さめサイズでより分厚い感じ。中にかぼちゃの種、ひまわりの種、ピーナツなどをくだいたものがいっぱい詰まっていて、それが甘いソースとからみあい、カリッと揚げられた皮とマッチ!あまりのおいしさに感激~!娘も気に入ってあっという間に食べてしまいました。これで1000ウォンだなんて。やっぱり住んじゃうべき?!
【釜山のマチュピチュ、甘川洞文化村へ】
次は甘川洞文化村へ。タクシーで山の方へ坂をぐんぐん登っていき入口で降ろしてもらうと、こんな山の上の方なのにいきなりたくさんの人々が。すごい人気だなぁ~これは期待が高まる!
こちらは朝鮮戦争の時、北朝鮮側から逃げてきた避難民たちが住んだのが始まりだとか。この急な斜面や細すぎる路地や階段を目の当たりにすると、大変なご苦労があったんだろうなぁということがひしひしと伝わってきます。展望台に登ったり、坂道をひたすら登り、ぐるりと散策。子連れだけど相当歩きました~危ない場所やハードな場所などは下の子をしょっちゅう抱っこしながら坂道を歩いたので、ものすごいエクササイズ効果が!
途中、オシャレな韓紙屋「ハンジマウル(한지마을)」さんに入ると、お店のおばさんが日本語で「日本からいらしたんですか?」と話しかけてきました。「ソウルから来ました」と韓国語で言うと驚いてくれたので、ついでに「夫が韓国人で韓国に住んでます。子供たちも韓国の小学校と幼稚園に通っていて・・・」と言うと、さらにすごいリアクションで驚かれ、奥の韓紙工房から他のおばさんを呼び寄せマユミを紹介する始末!とってもあったかくって素敵なおばさま方との出会いでした。もうちょっとお話していたかったな~子供たちは気に入った小さな韓紙のミラーをお土産に買いました。
帰りはさっきまで外側から見ていた甘川洞文化村の中を歩いて降りてきました。急な斜面に家が密接して建てられているので、ものすごく細い路地と急な階段とでなんとも不思議な異空間!雰囲気があって面白いなぁ~手すりが片方にだけあったので大人が片手で手すりを持ちながら反対の手で小さな子供の手をつないであげるのが一番安全な方法かなと思います。それにしてもここで暮らす人々は山を登り下りするのが日常なのだからすごい!ここに住むおばあちゃんたちがスタスタ坂道をのぼっていくたくましい姿を見て、健康に足腰も丈夫に歳をとっていけたらいいなぁと感じました。
【海雲台ビーチへ】
村からバスと電車を乗り継ぎ海雲台(ヘウンデ)へと向かいます。渋滞にハマってしまったのと、バスは各停留所で止まるため意外と時間がかかってしまい、なんと2時間もかかって海雲台へ到着。タクシーと電車にすればもう少し時間のロスがなかったのにな~と後からちょっと反省。でもバスで子供たちも寝られたから良かったのかな。たまたま座れたからよかったものの、日本のバスより運転速度が速くて急ブレーキなども多いため、座れなかった場合に子連れでバスだと子供が倒れないようにするのが至難のワザなのです。だから韓国で子連れの時はバスではなくタクシーにするのがオススメです。
バスの中。この後どんどん満員に
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2時間かかってようやく海雲台に到着~
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今夜のお宿、「海雲台リベラホテル」にチェックインし、荷物を置いたらすぐに夕暮れ~夜の「海雲台ビーチ」へ。こちらも9年ぶりにやって来たけれど、華やかできれいなビーチです。貝ひろいに夢中でなかなか帰ろうとしない子供たち。わかるよ~その気持ち!マユミも昔南の島のきれいなビーチで帰りの飛行機に乗る前の1時間、貝ひろいに夢中になっちゃったもん。少女のような心を持った24歳だったわ~・・・と理解を示しつつ今は母マユミ、子供たちにカミナリを落とし、夕食を食べにいきま~す。
【海雲台市場で夕食】
ビーチから歩いて2~3分ほどの「海雲台市場」の散策をしながら夕食のお店を探します。
市場の入口です
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両側に海産物を食べられるお店がぎっしり!勢いがあってテンションUP~
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実は1週間前、マユミ一家はソウルの鷺梁津水産市場でお刺身とカニを食べちゃったのよね。釜山だともっと安く食べられるけど、さすがに先週とは違うものが食べたいな~そこで今回は「ヘウンデフィッチプ」というお店で焼き貝(チョゲグイ)を食べることに。焼き貝を注文すると、韓国でお刺身を食べる時と同様にいろいろなおかずがセットでついてきます。これだけでおなかいっぱいになってしまうぐらいの量。貝を焼いていると貝の中でなにやら動くものが。ちっちゃなカニさんだ!なんだか苦しそうでかわいそうなので途中でお皿の上に出してあげたのだけど、しばらく生きていたからよけいにかわいそうだったかな。カニさんごめんなさい。子供たちはあいかわらずコンギッパッ(白ごはん)がメインの食事。韓国では子供用のおはしやスプーンが用意されていないお店が多いので、自分で持ち歩くといいかも。
夕食が終わったあと、同じ海雲台市場にある行列ができるマンドゥ屋さん「ノホンマンドゥ」に少し並び、マンドゥとチンパンを購入!ホテルで食べよーっと。夕食の店を探していた時も、このマンドゥ屋さんに欧米人が並び、中でも食べていたのでとっても気になってたのです。欧米人たちをひきつけるマンドゥとはこれいかに!
テイクアウトだけでなく中でも食べられてそちらも人気!
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おいしそう~
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スーパーにちょっと寄ってホテルで飲む飲み物などを買います。お会計に並んでいるとレジのおばあちゃんから釜山の方言で「商品をこっちに置いて」と何度もどなられる小学生の娘。マユミよりも韓国語の能力はネイティブな娘だけれど、おばあちゃんの勢いに怖がって固まってしまってたので、マユミが「釜山の方言がわからないんですよ」と言うと、ようやくおばあちゃんも落ち着いたよう。そもそも娘も家では日本の生活だし半分外国人なんですけどね。言葉がわかるといろいろあります。てゆーか、そこはアナタが助け舟を出すべきでしょ韓国人夫!
気を取り直してホテルに戻ってマンドゥとチンパンを食べた後、子供たちが「ママの足マッサージしてあげる~!」と言うので、お言葉に甘えて一人片足ずつ、両足同時にマッサージしてもらい極楽な時間!ママの特権だな~でもあと何年こうしてくれるのかなぁ・・・
●○ 2日目 ○●
【朝の海雲台ビーチおさんぽ。またまた貝ひろい】
ホテルで軽く食べた後、またまた歩いてすぐの海雲台ビーチまで貝ひろいに。午前中なので昨夜とはまた違った景色。いいなぁ~来てよかった!
パノラマ写真に挑戦!あれれ?ビーチが狭くなっちゃった?!
少しお天気が悪いのであまり長居はできないかな~と思っていたけれど、なかなか貝ひろいがやめられない子供たち。わかるよ~その気持ち!だってママも昔・・・(以下昨夜と同じ) 結局1時間半ほどは自由に楽しませてあげたけれど、だんだん風が出てきて寒くなってきた。ここでまたまたマユミのカミナリが落ち(ん、デジャヴ?!)、いざランチへ~
【釜山名物デジクッパを食べよう~!】
ビーチから歩いて5分ほどのところにあるお店「クナムクッパ」でお目当ての釜山名物の「デジクッパ」。デジクッパ2つとスンデクッパ1つを注文してみました。デジクッパって食べたことあったかな~記憶にないけれど、白いスープ系が好きなマユミ。こちらのデジクッパは臭みも全くなく、お肉もたくさん入っていて、とってもおいしくてお気に入りに!お値段も気に入りました。やっぱり住んじゃおっかな~。
【センタムシティー、釜山国際映画祭で有名な映画の殿堂へ】
ランチの後は地下鉄で今話題のセンタムシティーにでも行ってみる?軽い気持ちで移動。大きな建物やアパートがたくさんあるなぁ~テレビ局の前の公園で子供たちが少し遊んだ後、「映画の殿堂」へ。11日まで釜山国際映画祭がやっていたけれど、旅行は12-13日だったので映画祭は見れず残念。今年は日本人として初めて俳優の渡辺謙さんが開幕式の司会を務めたそう。映画祭の日程とはニアミスだったけれど、ちょうど映画祭の撤去作業中。看板やスタジオ跡の前で写真撮影でき、いい記念になりました。映画祭もいつか見に行ってみたいな~
映画祭の撤去作業を見ながら歩いてすぐの新世界百貨店へ。室内アイスリンクを見てこれまたソウルより安いな~と感動したり、H&Mで子供服を買ったり、しばし休憩。でも小腹がすいてきたので西面(ソミョン)に移動。ちょっとしゃれたデザートを食べられるお店がないかとウロウロしたけれどなかなか見つからず、結局ロッテ百貨店のクリスピークリームドーナツでおやつ。西面のあたりのしゃれたカフェ、もっと調べておけばよかったなぁ~
【釜山タワーへ】
そうだ、釜山に来たのにまだ釜山タワーに行ってないじゃん~!と重要なことを思い出し、西面からタクシーで釜山タワーへ移動。入口で降ろされ、ここから歩いて登るように運転手さんに言われたので、タワーの下まで山登りのように登ります。ソウルタワーの南山と似てるなぁ~ずっと下の娘を抱っこして登ったのでヘトヘトのマユミ!結局釜山タワーのふもとまでたどり着いたところで力尽き、タワーには登らずにタワーのふもとでちょっと休憩。子供たちはままごとで「貧乏一家ごっこ」を楽しんでいます。貧乏だから食事が木と葉っぱでできているそう。「貧乏ごっこばかりだとわびしいから次はお金持ちごっこをしよーよ!」と提案するマユミ。でもやってみたけれど、そもそもお金持ちの生活がわからなかったマユミ家の子供たち。貧乏一家ごっこのような盛り上がりもなく、すぐにやめちゃいました。
そろそろ降りて夕ご飯を食べないとねっ!降りていくと、なんとそこには下り用の階段が。しかも上り用のエスカレーターも!こちらも調べずに行き当たりばったりで来たから知らなかった~でも登ってきた道もハードだったけれど緑がきれいだったので、まいっか!
【チャガルチ市場で夕食】
「飛行機の時間までにあとは夕食を楽しもう、どこにしよっかー。」「昨日チャガルチ市場で食事ができなかったから最後に食べて帰りたいナ!」ということで再びチャガルチ市場へ。楽しそうな雰囲気で体験してみたかった屋台での夕食。チャンオグイ(うなぎ焼き)とセウグイ(エビ焼き)を注文します。チャンオグイは普通は真っ赤に辛く焼いて食べますが、胃がまだ本調子でないマユミと激辛が食べられない子供たちのために特別に塩焼きでお願い。エビも塩焼き。別にコチュジャンと味噌をいただき、サンチュに巻く時に辛さを各自調節できるようにしてもらいます。マユミ家の子供たちは大好物のコンギッパッ(白ごはん)がなくショック~!けれど焼きうなぎはおいしかったようでよく食べました。
そして昨日食べたPIFF広場のシアッホットクが忘れられず、今度は1人1個ずつ食べていくことに!やっぱりうんま~い。これ体に良さそうだしマユミ好みの味~。釜山に住むことはどうやらできなさそうなので、せめておうちでこのシアッホットクを作って思う存分食べてやる~!
次に同じくPIFF広場でナッチャッマンドゥを食べてみます。これまた初めての出会い!韓国料理はだいたい食べたと思っていたけど、まだまだ知らなかったものがたくさんあるんだな~
【釜山とさよならするのはつらいけど・・・空港へ!】
雨がポツポツ降ってきたので、ここでタクシーで空港へ向かうことに。思い起こせば9年前、釜山旅行も終わりに近づき空港へ行く前に朝食を楽しんでいた私たち。時計を見るとまだ時間はたっぷりあるからコンビニでお土産でも買おう~とゆっくりショッピングを楽しみ、再び時計を見るとなんとさっきと同じ時間!そう、時計が止まっちゃってたんです。あわてて空港へ行くも飛行機に乗り遅れ、その日の別の飛行機を取ろうにも3連休最終日で成田への便は満席。仕方なく名古屋までの便を取り、名古屋から新幹線で東京へ向かうも三連休最終日の夜のためチケットがなかなかなく、名古屋でも長時間待ち、命からがら?何時間もかけて東京に戻った思い出が。思い出すだけでも青ざめ、いや楽しい素敵な思い出が!でも今回は乗り遅れてはいけない!雨も降ってきたし早めに向かお~
雨が降り始めたのでちょっと早めに空港へ
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あっという間にソウル駅~!
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空港でサンドイッチを食べる子供たち。20:00、帰りは初めて乗ったプサンエアでソウルの金浦空港へぴゅーっとひとっ飛び。国内線なのであっという間に到着です。空港鉄道でソウル駅まで出て、ソウル駅からはタクシーで帰宅しました。
あっという間の2日間だったけど、小さい子供連れにしては盛りだくさんで周れて大満足!それにしても行き当たりばったりで思いつきで次の場所を決めていく旅もなかなか良いもんでした~子供たちもたくさん歩いて体力がついたみたい!(これは親の自己満足かな)。そんな子供たちが一番楽しかったのは想像どおり「貝ひろい」でした。家に帰ってきれいに洗ってかわいいびんに詰め、旅行後も眺めたりさわったり楽しんでるみたい。マユミの思いつきのスケジュールにつきあって楽しい旅行にしてくれた家族に感謝です!そしてあまり参考にならない行き当たりばったり旅行記を読んでくださった皆様にも感謝です。以上、ソウルナビのマユミでした!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2014-10-31